このレビューはネタバレを含みます
ホームランダーの暴走が止まらない。
ディープに続き、Aトレインが"セブン"のメンバーから離脱。
そして新たにメンバーに加わったストームフロントの存在が、シーズン2の物語の混迷さをより複雑かつ面白いものにしてくれた。
「反ヴォート」に傾きつつある大衆たちを、カリスマ的スピーチ力とSNSやスマートフォンなど文明の利器を駆使してなだめ、かわし、果てには傍若無人を極めつつあるホームランダーをも手中に取り込んでみせた。
過激な白人至上主義思想を持つ彼女の言動は、これがドラマであるということを忘れさせてくれる。
見ていて本当に胸糞が悪くなってしまうような、見事なヴィランっぷりであったと思う。
一方で「ザ・ボーイズ」はヴォートの魔手から逃れ地下に潜伏している。
それぞれの思いが激しくぶつかり、交錯し、時に決裂しながらも絆と結束力を深めていく。
最終盤、満身創痍ながらもホームランダーとストームフロントを追い詰める展開は、本当に血が逆流しそうになるくらい興奮した。
戦いの後、平和な日々を取り戻した「ザ・ボーイズ」一行。
しかし、"人間の頭を爆破する"という超ド級のチート能力を持ったビクトリア・ニューマンが不穏な影を落としてシーズン2は幕を閉じる。
果たして彼女は「ザ・ボーイズ」の敵となるのか。そうなった場合、彼女に弱点はあるのか？
シーズン3よ、早く！！！
