アンナチュラルの7の情報・感想・評価

エピソード07
殺人遊戯
拍手:503回
あらすじ
ある日、ミコト(石原さとみ)の携帯に「これを見たら電話をください」と謎のリンクアドレスが貼られたメールが届く。差出人は、予備校で働く弟・秋彦(小笠原海)から紹介された法医学に興味を持つ高校1年の男子生徒だ。 ミコトがアドレスをクリックすると、「殺人者S」と名乗る学生が、自分が殺したというYの遺体を「殺人実況生中継」としてライブ配信していた!! 殺人者Sはミコトに対し、「Yくんの死因はなんでしょう?」と挑戦状を叩きつける。 もし答えを間違えたら、人質になっているXも殺すという…! 中堂(井浦新)は挑発に乗るなと止めるが、ミコトはSの勝負に乗ることに。 しかし、ライブ配信で映し出される映像しか死因を特定するヒントはない。果たしてミコトは、遠隔診断でYの死因にたどり着けるのか!? 法医学者VS殺人者Sの勝負の結末は? 衝撃の事件には隠された秘密があった…。
コメント204件
yaochi

yaochi

このコメントはネタバレを含みます

いじめ問題、後半ずっと泣いてた この7話で初めて望月くんを知ってとんでもない俳優きた思ったの懐かしい! 東海林と所長(かりんとう裏切り者)、東海林とろくろー(お値段10倍とことこ)、中堂さんと坂本さん(どのツラ下げてきたの?)のきゃわきゃわクスクスシーンがなかったらしんどかった 最後の東海林、愛に溢れてます❗️好き❗️
Shion

Shion

このコメントはネタバレを含みます

『アンナチュラル』屈指の人気回である第7話:『殺人遊戯』。『ラストマイル』でカメオ出演した白井の登場回であり、死者との対話、遺された者、法医学の可能性と今作のテーマのすべてが詰まっていると言っても過言ではない。また、前話に引き続きUDIメンバーの共同戦線が張られ、次のエピソードの「遥かなる我が家」から始まる最終章へ向け、UDIラボがレギュラーメンバーにとっての帰るべき場所になっていくことを表した回でもある。 このエピソードでは冒頭で《遠隔死亡診断》の話が持ち上がり、それを中堂がバッサリと否定するところから始まる。同時に本編では白井によって撮られた配信映像から横山の死亡診断と事件の解決が行われ、遠隔死亡診断の可能性についても語られる。 遠隔死亡診断は実際には老衰や持病で亡くなったご遺体のみに適応される診断であり、ドラマ本編のような死因のハッキリしないご遺体には適応されない(※ドラマ本編でもミコトの已むを得ずの判断で成された診断であり、正確には遠隔死亡診断として行われたものではない)。しかし、こうしてドラマの中で法医学の立場でそれを肯定することで、現状の日本の法医学の浸透の浅さなどにメスを入れていく脚本の作りはさすがだ。 このエピソードは普段の解剖室ではなくPCの画面を通しての診断で、ギャラリーも多い。そのため、通常回以上にミコトが専門用語や、ご遺体の所見を台詞として説明してくれるので、「法医学を広める」という今作のもう一つの側面もより強く出ている。最終局面に至る前に、今一度法医学の可能性や必要性を説くという意味でも、非常に重要な役割のあるエピソードだ。 義弟の秋ちゃんが講師をしている予備校の生徒が法医学に興味があると言うことで、ウッキウキで予備校まで出向いて自分の連絡先まで教えているミコトが可愛い。と同時に、そのくらい法医学という分野の人手や浸透の浅さに現場感情としての忸怩たる想いがあることも、これまでの6回で積み重ねられているので重みがある。前話でUDIラボの稼働率が下がっていることで解剖率が下がっているということが語られているが、同時にUDIラボが存在しない現実の解剖率の低さを想像してしまうと、この描写の裏にある重要性について考えさせられる。 そんなウキウキで待っていたミコトに届いたメール(LINEじゃないあたりにまだスマホに替えたばかりの感が出てるのもまた細かい)から始まる物語。 学校教育におけるイジメ問題は、あらゆる媒体で様々な描かれ方をしてきているが、学校側の教員の隠蔽体質を、わかりやすく描いてない点が野木脚本の残酷さでもある。担任の見てみぬふりよりも、心配しているフリをして学校のことしか考えていない校長の振る舞いや、結局は自分には関係ないと目を逸らしながら被害者然とした態度を取る、白井のクラスメイトたちが印象的だ。 クラス委員である遠藤苑乃にしても、あくまで学校の外--予備校の講師である秋ちゃんからしたら、可愛い良い生徒なのかも知れない。しかし、彼女は学校では小池たちによる白井への“イジリ”を笑い、実際の暴力行為まで及んでいる小池と横山の関係についても見て見ぬフリをする。その上で、最悪の状況である横山の死については小池を責め、白井の最後の放送には涙を流す。しかし、イジメを見過ごす生徒というのは、実際にこういうものなのではないだろうか。「見過ごす側も同罪だ」と、渦中にいない人間は簡単に言う。けれど実際にその中にいる子供たちにとって、1年間の“クラスという枠組み”は世界そのものだ。その世界で、四面楚歌になる恐怖に、耐えられる人間などそういない。 小池の親が万引き事件を金の力で揉み消していたり、サバイバルナイフを学校に頻繁に持ち込んだりしている描写を見るに、小池自体がクラスや学校においての力関係が相当強いことが伺え、それに逆らうことの恐怖は、大人の立場からでは計り知れない。学園が“私立”であることから、生徒の力関係は=親の力関係でもある。教師すら見て見ぬふりをする加害に、一生徒が向き合うのはほぼ不可能だろう。 こうした人物描写を、あくまで背景として、“そこにあるもの”として描く野木脚本のリアリティと残酷さがあればこそ、物語はドラマとして単純なハッピーエンドには終わらない。 本来であれば横山はいじめっ子グループの小池とは友人であったはずで、だからこそ最初は「いつか終わるはず」と思えてもいたのだろう。しかし横山も白井も高校一年生。いつ終わるとも知れないいじめの前に、三年の卒業までの日々は長すぎたのだ。 横山自身、小池に対して最初に白井を庇ったとき、まさか自分がターゲットになるとは思っていなかったのではないだろうか。本来対等だと思っていた相手だからこそ強気に出られたし、だからこそ殴られ、蹴られ、金銭の要求までされる自分の現状に耐えきれず、涙し、最悪の結末へと歩を進めてしまったのだと思う。 白井と横山の殺人遊戯が現実となるときの横山の「もう何が遊びだかわかんないよ」という言葉。これは横山の心からの、あまりにも哀しい嘆きだったのだろう。 その横山の自殺が、“白井だけは”遊びのつもりで計画していた通りの、小池たちの殺人に見せかけることが出来ないことを、白井が偶然にも知ってしまうのがあまりにも残酷で、野木脚本らしい。自転車を必死に走らせ学校に向かい、横山の遺体を見つけたとき、その時白井もまた死んだのだろう。 同時にこれは、ラストのミコトが白井の自殺を止める際と同じく、これまでのドラマで描いてきた、“死を肯定しない”が貫かれている。ミコトの言葉も、これまでドラマの縦ラインとして、“倫理と感情の狭間”で揺れ続け、時に道を間違えてきたからこその解答だ。 イジメの加害者は、例え被害者が自殺しようと、どんなに傷つこうと、反省などするようなことはしない。 心を殺すことに躊躇いのない者が、肉体の死で心を痛めるはずがない。 「あなたの人生を奪ったことなんてすっかり忘れて生きていくの」 残酷だがこれこそが事実で、世の中にはそんな加害者が大勢いる。これはドラマの台詞を超え、すべてのイジメ被害者への言葉だ。 「あなたの人生は、あなたのものだよ」 自殺を思い留める言葉としては、通常使われる言葉ではない。だからこそ、この言葉は重い。人生を奪われた人間に対して、他人のために死ぬなと言う。 母親に殺されかけたミコトだからこそ言えた、法医学者を超えた人間としての、個人としての言葉であり、倫理と感情に揺れ続けたミコトの迷いの終着点で、これがあるからここから最終話へ至る、ミコトと中堂の関係に芯が通る。 そんな白井を最後に救うのが中堂なのがまた良い。中堂は、第5話で鈴木を殺人へと駆り立てた。それは中堂自身が求める未来で、“間違った”ことではないのだろう。けれど、すでにこの時点でどこか中堂には迷いが生じ始めているのだと思うし、それはミコトやUDIのメンバーに出会ったことがキッカケだったように思う。 だからこそ、窓をぶち破り、白井の傍に寄って言った「三澄先生の仲間だ」の声は、これまでにないほどに優しく、白井以外誰も聞いていなかったこの言葉が、中堂自身の本音で、彼に生まれたブレーキとして最終局面で機能していく。 「死んだやつは答えちゃくれない、この先も。赦されるように、生きろ」 死者には間に合わない。『アンナチュラル』は死者と被害者を軸にした“間に合わない”物語だ。けれど、生きた人間には、生をやり直す時間がある。中堂のこの言葉は自分自身にも返る。伽藍堂の部屋で、夕希子の死以来復讐のためだけに生きてきた中堂に、赦されるために生きる選択肢が生まれているのだ。 この白井が、後の『ラストマイル』で、医療器具を“間に合わせる”役目を担い、《シェアード・ユニバース》として泣けるシーンではない、一つのサブシークエンスとして表現されているのが、『アンナチュラル』視聴者としては号泣ものだ。更にこの時六郎と顔を合わせながら、お互いにまったく気づいていないのもまた良い。通り過ぎてゆく。お互いが必死に生きて、自分の役割を持っているとき、一瞬の邂逅は、通り過ぎて良いものだ。 今度は間に合ったぞ、横山、白井は間に合ったぞ横山……。 中堂だけでなく、前回までで積み重ねたUDIラボのメンバーの協調もバッチリ。6話、7話と続いた共同戦線体制は完璧に機能し、蚊帳の外で怪しむ神倉所長から、前回はその言い訳にほくそ笑んでいた中堂がわかりやすい言い訳で逃げていくのは、このエピソードで数少ない気を抜けるシーンだ。 坂本の病院に中堂を向かわせたミコトの嫌がらせも最高で、このエピソードでは中堂がだいぶコメディパートを担っている。次週からの中堂はひたすら重いので、これも大切なパート。 久しぶりに顔を合わせた坂本の 「どのツラ下げて来たの?」も最高だし、 「地獄のような時間を少しは労え」 「あいつイキイキしてたぞ」も笑える。 イジメ問題のエピソードの中で、やり返されてる中堂というのも、必要な描写かも知れない。 (これがないと最終話で坂本も帰って来られないだろう) ミコトが法医学者としての答えとは別に、個人として横山の死を「殺人」と断言したのも、このドラマが法医学を単純なツールとして使っていない証左で、この7話までに積み上げてきた『アンナチュラル』のテーマをグッとまとまった傑作回。 終盤ではいよいよ中堂が自らミコトに赤い金魚の調査の手伝いを頼み(この頼み方がまたツンデレでニクいニクい)、物語は最終盤へと向かっていく。 --「散々協力させられた、少しは返せ」 「……了解」--
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だだ

だだ

ちょっと違うけど、3A思い出した
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たけ

たけ

あなたの人生はあなたのもの
ny

ny

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「あなたの人生はあなたのものだよ」 1番好きな話。最後ちょっと泣いた いじめしてる側はのうのうと生きていく、間違いない 死ぬ勇気があるなら殺せばいいのにな、と思うけどこれって勇気じゃなくてそれしか考えられない極限状態なだけなんだよな、と。 死ぬって本人にとって考えうる最大の復讐なんだろうけど、平気で人に悪意をぶつけられる人間が真摯に受け取ってくれるわけないじゃん… ミコトの法医学的見解と個人的見解の話し方上手すぎる 食事って生の象徴みたいなものだし、魅せ方も上手いなー 赤い金魚の協力要請きた !
餓狼

餓狼

「あなたの人生はあなたのものだよ」 「死んだ奴はこの先も答えちゃくれない。この先も。許されるように生きろ」 少しは自分勝手にそして胸を張れるように生きていきたい
ダイフクチャン

ダイフクチャン

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「あなたが死んで何になるの?あなたを苦しめた人の名前を一緒に残してそれが何?彼らはきっと転校して名前を変えて、新しい人生を生きていくの。あなたの人生を奪ったことなんて、すっかり忘れて生きていくの。あなたが命を差し出してもあなたの痛みは決して彼らに届かない。」 「あなたの人生はあなたのものだよ」
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結局カレー

結局カレー

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「あなたが死んで何になるの?あなたを苦しめた人の名前を一緒に残してそれが何?彼らはきっと転校して名前を変えて、新しい人生を生きていくの。あなたの人生を奪ったことなんて、すっかり忘れて生きていくの。あなたが命を差し出してもあなたの痛みは決して彼らに届かない それでも、死ぬの。」 「あなたの人生はあなたのものだよ」 「僕だけが生きてていいのかな?」 「死んだ奴はこの先も答えちゃくれない。この先も。許されるように生きろ。」
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にゃんにゃん

にゃんにゃん

いじめって言葉使わない方がいいよ 未成年でも刑事事件で裁かないと、それか韓国みたいに共通する罰の重さの番号振り分けて管理するとか いくらいじめって分かってもらうためとはいえ、友達の遺体扱うのは心えぐれただろうな…
えり

えり

鑑賞日:2025年9月20日
おでこ

おでこ

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あなたの人生はあなたのものだよ、この言葉が届いてよかった。 中堂の「死んだやつは答えちゃくれない」は自分にも言っているように聞こえた…「許されるように、生きろ」が切ない… いじめは犯罪、どんな年齢だろうと法で裁かれるべき。
syokisu

syokisu

45分で2回泣いたわ
RIRI

RIRI

この話が1番好きで1番泣いた
kaa2899

kaa2899

つらい
しめさば

しめさば

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横山…泣 小池ら絶対許せない。 本当に辛い話だった。
からしめんたいこ

からしめんたいこ

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白井くん タイムリミットは10万人 出血死 簡単すぎて他の死因も疑う 日常的に暴力を受けてた すずめ堂のどら焼き 生存者の罪悪感 殺したやつは殺される覚悟をするべきだ 許されるように生きろ
りゅか

りゅか

死因は何でしょう? いじめた奴、未成年の時に殺したやつは幸せに生きてると思うと悔しい。 本当は転校なり何なりして離れるのが1番いいのだけど…。 いや、ほんと、運営何してるの? 警察はこれほどの騒ぎでも動かないもん?
マホガニー

マホガニー

泣ける
as

as

東海林が横山くんの背中をさするシーンがいい 生存者の罪悪感
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しおり

しおり

横山ーーーーつらい
y

y

第7話 殺人遊戯 ある日、ミコト(石原さとみ)の携帯に「これを見たら電話をください」と謎のリンクアドレスが貼られたメールが届く。差出人は、予備校で働く弟・秋彦(小笠原海)から紹介された法医学に興味を持つ高校1年の男子生徒だ。ミコトがアドレスをクリックすると、「殺人者S」と名乗る学生が、自分が殺したというYの遺体を「殺人実況生中継」としてライブ配信していた。殺人者Sはミコトに対し、「Yくんの死因はなんでしょう?」と挑戦状を叩きつける。もし答えを間違えたら、人質になっているXも殺すという…。中堂(井浦新)は挑発に乗るなと止めるが、ミコトはSの勝負に乗ることに。
ririri

ririri

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だよねー加害者はこれからものうのうと生きるんだよー 一昔前だと今井悠貴がやりそうな役だよね白井くん
瀬賀喜太郎

瀬賀喜太郎

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彼らはきっと転校して、名前を変えて新しい人生を生きていくの あなたの人生を奪った事なんてすっかり忘れて生きていくの あなたが命を差し出してもあなたの痛みは決して彼等に届かない 死んだ奴は答えてくれない。この先も。 許されるように生きろ。 いじめた奴らのその後の描写が無いが、その後の人生で社会的制裁を受け重い十字架を一生背負ったと信じたい。
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hikarinokomama

hikarinokomama

中堂さんの動きが速い! イジメる奴が一番悪い!! あなたの人生はあなたのもの。 …許されるように生きろ!
サンライズ

サンライズ

強い存在が弱い存在から搾取する。そんな世界を変えることはできるのだろうか。
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スペアリブ

スペアリブ

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「殺人遊戯」=いじめ 救いのない結末だが、中堂さんの最後の言葉がこのドラマの根幹となるテーマを表していて、視聴者のこれからの生き方にも影響を与えている。本作で一番印象に残っている回。
mumu

mumu

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いじめは犯罪どころかもはや殺人罪。いつどうしたらなくなるんだろうか、、中堂さんがいつにも増して機敏だった笑 「許されるように生きろ」ほんと、誰かが死んだからとか、人生が嫌だからって死んでも何にもならない。いじめた奴らも忘れてのうのうと生きる。だったら自分も生きて償ってく彼らをクソ厳しい目で見守った方がまだいいのかもしれない。望月歩くん何にでもなれるなあ。すごい👏
怠惰

怠惰

フラッシュバックした
R

R

悔しい
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Rona

Rona

「死んだやつは答えてくれない。この先も。許されるように生きろ。」