
瀬戸内海のとある島。漁師の憲二(東出昌大)は数年前に起きた豪雨災害で妻の幸(なかむらさち)と息子のコウタを亡くして以来、周囲の人々との関わりを最小限にして暮らしていた。そんなある日、島に凛子(三浦透子)やってくる。凛子はかつて別の場所で教師をしていたが、うつを患って退職し、その後に就いた派遣の仕事も契約が切れたため、島に住む同じく元教師の父・繁三(小林薫)のもとでしばらく休むことにしたのだった。到着した日の夜、繁三の家に無言で魚を届ける憲二の姿に凛子は面食らう。日々は過ぎ、凛子は憲二の漁師仲間の潤(笠原秀幸)、鉄平(中川晴樹)、デク(遠山雄)、漁協組合長(宮坂悟)ら島の人々と顔馴染みになり、居酒屋女将のマキ(浅田美代子)からは島で闘病生活を送っていた母・さわ(原日出子)の晩年の様子を聞かされる。そこには凛子が知らなかった両親の姿があった。そんな中、島の小学生・咲(有香)が行方不明になる。村をあげての捜索活動が始まった矢先、咲を発見したのは憲二だった。母親の涼香(根矢涼香)をはじめ人々が憲二に感謝を述べる中、幸の父・中村(堀部圭亮)だけは憲二が娘と孫を死なせたと責め、島を出ていくように告げる。島の生活に心身を癒されていく一方、憲二の過去を知って胸を痛める凛子。憲二も凛子や繁三、潤らと触れ合ううちに、少しずつ心を開くようになるが……。
生まれ育った海沿いの町で、漁師の夫、2人の子どもと幸せに過ごしていた佐藤千恵子(夏木マリ)の暮らしは、2011年3月11日に一変。津波に流された夫は帰って来ない。それでもいつか夫が戻って来…
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>>続きを読む豊かな海に囲まれた美しい島で、一人前の漁師を目指すアキラは、「ほや」を獲るのが夏の間の仕事だ。船に乗ることができない弟のシゲルと2人、島の人々に助けられてなんとか暮らしてきたが、今も行方不…
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