瀬戸内海のとある島。漁師の憲二(東出昌大)は数年前に起きた豪雨災害で妻の幸(なかむらさち)と息子のコウタを亡くして以来、周囲の人々との関わりを最小限にして暮らしていた。そんなある日、島に凛子(三浦透子)やってくる。凛子はかつて別の場所で教師をしていたが、うつを患って退職し、その後に就いた派遣の仕事も契約が切れたため、島に住む同じく元教師の父・繁三(小林薫)のもとでしばらく休むことにしたのだった。到着した日の夜、繁三の家に無言で魚を届ける憲二の姿に凛子は面食らう。日々は過ぎ、凛子は憲二の漁師仲間の潤(笠原秀幸)、鉄平(中川晴樹)、デク(遠山雄)、漁協組合長(宮坂悟)ら島の人々と顔馴染みになり、居酒屋女将のマキ(浅田美代子)からは島で闘病生活を送っていた母・さわ(原日出子)の晩年の様子を聞かされる。そこには凛子が知らなかった両親の姿があった。そんな中、島の小学生・咲(有香)が行方不明になる。村をあげての捜索活動が始まった矢先、咲を発見したのは憲二だった。母親の涼香(根矢涼香)をはじめ人々が憲二に感謝を述べる中、幸の父・中村(堀部圭亮)だけは憲二が娘と孫を死なせたと責め、島を出ていくように告げる。島の生活に心身を癒されていく一方、憲二の過去を知って胸を痛める凛子。憲二も凛子や繁三、潤らと触れ合ううちに、少しずつ心を開くようになるが……。
若くして、海辺の町にある旅館・中島荘を営む中島奈々(福地桃⼦)。中島荘が休業中の 9 ⽉上旬、ひとりの⻘年・藤井俊太郎(岡⼭天⾳)が「どうしても泊めてほしい」と訪ねてくる。彼は⼀年前に愛す…
>>続きを読む豊かな海に囲まれた美しい島で、一人前の漁師を目指すアキラは、「ほや」を獲るのが夏の間の仕事だ。船に乗ることができない弟のシゲルと2人、島の人々に助けられてなんとか暮らしてきたが、今も行方不…
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>>続きを読む親友のハルを文化祭前に自殺で失い自己嫌悪を抱きながら生きる高校生の木崎ミナは転校生のドラム演奏者の黒田ハルカと ( ハル ) が残した未完成の楽曲を見つける。 ふたりは未完成の楽曲と共に当…
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>>続きを読む昭和 37 年、瀬戸内海に面した備後市。運送業者で働くヤス(阿部 寛)は、今日も元気にオート三輪を暴走させていた。愛妻・美佐子(麻生久美子)の妊娠に嬉しさを隠せず、姉貴分のたえ子(薬師丸ひ…
>>続きを読む17歳の高校生ハル(モトーラ世理奈)は、東日本大震災で家族を失い、広島に住む伯母、広子(渡辺真起子)の家に身を寄せている。心に深い傷を抱えながらも、常に寄り添ってくれる広子のおかげで、日常…
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