
瀬戸内海のとある島。漁師の憲二(東出昌大)は数年前に起きた豪雨災害で妻の幸(なかむらさち)と息子のコウタを亡くして以来、周囲の人々との関わりを最小限にして暮らしていた。そんなある日、島に凛子(三浦透子)やってくる。凛子はかつて別の場所で教師をしていたが、うつを患って退職し、その後に就いた派遣の仕事も契約が切れたため、島に住む同じく元教師の父・繁三(小林薫)のもとでしばらく休むことにしたのだった。到着した日の夜、繁三の家に無言で魚を届ける憲二の姿に凛子は面食らう。日々は過ぎ、凛子は憲二の漁師仲間の潤(笠原秀幸)、鉄平(中川晴樹)、デク(遠山雄)、漁協組合長(宮坂悟)ら島の人々と顔馴染みになり、居酒屋女将のマキ(浅田美代子)からは島で闘病生活を送っていた母・さわ(原日出子)の晩年の様子を聞かされる。そこには凛子が知らなかった両親の姿があった。そんな中、島の小学生・咲(有香)が行方不明になる。村をあげての捜索活動が始まった矢先、咲を発見したのは憲二だった。母親の涼香(根矢涼香)をはじめ人々が憲二に感謝を述べる中、幸の父・中村(堀部圭亮)だけは憲二が娘と孫を死なせたと責め、島を出ていくように告げる。島の生活に心身を癒されていく一方、憲二の過去を知って胸を痛める凛子。憲二も凛子や繁三、潤らと触れ合ううちに、少しずつ心を開くようになるが……。
17歳の高校生ハル(モトーラ世理奈)は、東日本大震災で家族を失い、広島に住む伯母、広子(渡辺真起子)の家に身を寄せている。心に深い傷を抱えながらも、常に寄り添ってくれる広子のおかげで、日常…
>>続きを読む震災後、恋人と上手く付き合えなくなったみゆきは、週末、高速バスに乗り東京へと向かう。渋谷でデリヘルのアルバイトをするために。行き詰った魂の彷徨。福島と東京を行き来する日々に、みゆきが見た光…
>>続きを読む若くして、海辺の町にある旅館・中島荘を営む中島奈々(福地桃⼦)。中島荘が休業中の 9 ⽉上旬、ひとりの⻘年・藤井俊太郎(岡⼭天⾳)が「どうしても泊めてほしい」と訪ねてくる。彼は⼀年前に愛す…
>>続きを読む生まれ育った海沿いの町で、漁師の夫、2人の子どもと幸せに過ごしていた佐藤千恵子(夏木マリ)の暮らしは、2011年3月11日に一変。津波に流された夫は帰って来ない。それでもいつか夫が戻って来…
>>続きを読む2020年、熊本を襲った豪雨から半年。母の訃報を受けた孝之(中原文雄)は 22年ぶりに帰郷するが、仮設住宅で暮らす息子の文則(渡辺裕太)は、かつて自分を捨てた父に心を開こうとしない。 幼馴…
>>続きを読む北海道・洞爺湖。お正月を迎え、一人暮らしのマキの家に家族が集まった。 マキが丁寧に作った御節料理を囲んだ一家団欒のひとときに、どこはかとなく喪失の気が漂う。 マキはかつて次女のれいこを亡く…
>>続きを読む北海道の離島で小学校教師を務め、6人の生徒たちと絆を育んだ川島はるは、ある事故が原因で島を出て行くことに。それから20年後、教え子のひとりが事件を起こしたことを知った彼女は、彼に何が起きた…
>>続きを読むお笑いコンビ・品川庄司として活躍する一方、映画監督としても才能を発揮し『ドロップ』『漫才ギャング』など数々の話題作を送り出してきた品川ヒロシ。自身初となる、女性を主人公に据え、北海道・下川…
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