これはスゴかった。人種間の対立が激化していた1991年のLAを舞台に繰り広げられる憎悪劇。社会のあらゆるヘイトが濃縮された10分間のドラマだが、長編に匹敵するほどの重厚さがあった。何が正義なのか、普遍的な正義というものがあるのか...皆、同じ赤い血が流れているはずなのにと思うといっそう心苦しくなってしまった。

• #62355samansa

この映画が描ききれなかったこと。

それは、長年にわたって、黒人やメキシコ系、アジア系などのマイノリティーが受けてきた、アメリカにおける制度的人種差別への怒り、そしてそれらの人々の間に生まれた経済的格差という複雑な背景であると言えます。

SAMANSAで公開されているショート映画『ロサンゼルス 1991』は、
「ロサンゼルス暴動」の背景を知らずに観ると、兄を殺されたメキシコ人の復讐に、人種同士のいがみ合いが加わった話のようにも感じられるかもしれません。

しかし、単なる人種間の対立だけでは語りきれない「ロサンゼルス暴動」をテーマにしたこの映画は、その歴史的な人種問題の複雑さを、いかにして10分間で描いているのか。

登場人物たちそれぞれの異なる思いやその背景とともにご紹介していきます！

解説記事の続きはこちら↓
https://note.com/samansa_short/n/n3396a67bed63?magazine_key=m24eb550f11a6


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「ロサンゼルス 1991」はSAMANSAで配信中！

【本編はこちらから】
https://samansa.com/videos/471

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憎悪、偏見、横暴、復讐そして殺人、、、それは全ていまだに蔓延る人種差別が引き起こした人間の愚かさの象徴のようなもの。

淡々とナレーションがアジア系、メキシコ系、アフリカ系そして白人の4人を紹介する。そして彼ら4人が重なり合ったとき悲惨なその現場が目に見えるものとなって表された。
4人の血は流れ、はじめてその行為の愚かさを感じたようだがそれではもう遅い。

10分弱という作品だが、シンプルで直接的な表現、描写が心にグサリと突き刺さる重みあるものであった。　

人間の血は赤であると同じように生まれたとき差別の心はなく皆同じ真っ白なはず、、
生きていくなかでこの差別という現状を知ることになるだろう。白い心をいずれ彼らのように赤く染まらないように祈りたいものだ。