アメリカにおける人種間の対立を描いたヒューマンドラマ。　

ローレンス・ル・ラムが監督と脚本を担当し、ジェローム・ヨー、アレックス・バリマ、ジェームス・R・ベイリスらが共演。　

黒人のミスOGがDJを務めるのラジオ番組で昔の出来事が紹介される。
サイファーはヒップホップの教会で、暴力は力強いパフォーマンスに置き換えられ、MCはライムとともに言葉でバトルしていた。
1997年ロサンゼルス市のコリアタウン。韓国人の高校生ジェイ・ワン（ジェローム・ヨー）が、父の経営する食堂で韓国人の友人たちとラッパーの話で盛り上がっていた。夜9時に同じ高校に通う黒人のセロ（アレックス・バリマ）が夕食のためにテイクアウトしに店にくる。しかし黒人を嫌う父は、閉店と偽って追い返す。後日、セロとジェイ・ワンは高校でいがみ合いになるが、ラッパー同士サイファーでケリをつけることになる…

アメリカにおける根強い人種間の対立を描いたヒューマンドラマ。
1990年代後半、人種間で起きたロサンゼルス暴動により、韓国人と黒人にわだかまりが生じていた。
高校でも韓国人と黒人がいがみ合っていたが、暴力ではなく双方が得意とするラップバトルでケリをつけることになる。両者の共通の趣味であるラップを介して、心が通じ合っていくのが素敵です。
黒人高校生が、韓国人を白人と混同して白人至上主義結社KKKとして皮肉ったり、香港のブルース・リーを韓国人と勘違いしているのが象徴的で、相手をよく知らずに感情的に敵視していたが、ラップを通じて両者の溝が埋まっていく。
相手を知り、理解することの大切さが描かれている。
人種間で対立するアメリカの社会問題を提起した作品で奥が深くて見ごたえあった。
「弟はポケットのウォークマンに手を伸ばしただけで撃たれた！それは俺へのプレゼントだった！これがリアルだ　これがリアルだ」　　

2025.11　BS12で鑑賞（土曜しょ～と劇場・字幕）

• #Kタウン
• #”セロvsジェイ・ワン”
• #KKKタウン
• #コリアンBBQ

ロサンゼルス暴動をきっかけに激化した人種間の対立をラップバトルで決着をつけようとする高校生を描いた短編映画。ラップバトルでは、自分の思いを相手にぶつける。普段から人種間の問題で互いに憎み合う因縁の2人。そして、ラップバトルで明らかになる衝撃の真実。互いに思いをぶつけ合った後、心が通じ合う2人の姿にジーンときた🥹

２０１７年にカナダでつくられたローレンス・ル・ラム脚本・監督作品。９０年代後半、人種間の対立で起きた『ロサンゼルス暴動』によりアメリカでは韓国人と黒人の間で大きな溝が生まれていた。同じ高校に通うジェイとセロも同じくいがみ合っていたが彼らは暴力ではなくラップバトルでケリをつけることに……。

根本的な問題として対立を煽るビジネスがあるんだろうからいろいろ無理なんだともうあたしはあきらめている。そういう問題にはそっぽむいて毎日を生きた方が良い。

とかいいつつ例のサッカー日本代表のポスターとか見ちゃうとよほどのところまで悪根が張ってるのがわかる。対立を煽るつもりなんてもちろんあたしにはないけれど、しかしあの酷いポスターを見て「良くそんな妄想ができる」と書けちゃう評論家（自称？）がいたことに軽くショック。ほんといろいろ無理だわ。