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AKIRA 4Kリマスター版
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目次

『AKIRA 4Kリマスター版』に投稿された感想・評価

〓映画TK365/1114〓
◁ 2024▷

▫AKIRA(4Kリマスター版)
▫CS/WOWOWプラス
▫️Y!レビュー ★★★★☆4.1
▫️T K評価: ★★★★☆3.8
▫️映画TK通算:4314本
▫️Filmarks通算:3314本
5.0
【混沌とした僕たちの世界で】

僕の友人のお父さんが、まさに鉄雄という名前で、当時、仲間内で盛り上がったことも思い出す。

「AKIRA」の時代設定は、奇しくも東京オリンピックの開催を翌年に控えた2019年だ。

大友克洋さんが、この「AKIRA」の映画化に際しインタビューで、戦後の混乱と高度経済成長の予感、復興のシンボルとなる1964年の東京オリンピックに向けた胎動など混沌とした状況が好きだとおっしゃっていたのを思い出す。

その後、東京には壊滅的な戦争などなかったが、デフレで人々は疲弊し、SNSでは言論の自由と称した匿名の無秩序な言葉の暴力や誹謗中傷が飛び交い、お年寄りを標的にした詐欺行為が横行、政治家も霊感商法の新興宗教から支援を仰ぐだけではなく、裏金にもまみれ、ネットの深化で世界は便利になったが、カオスな状況となっていることは間違いないように思える。
それに、今後の日本の成長など期待が持てるかと言ったら疑問のような気がする。これは1964年とは異なるところだ。

ジョージ・オーウェルもそうだが、こうした作家・クリエーターの未来を見通す力は改めてすごいなと思う。

先般の東京オリンピックと云えば、開会式の演出を巡るごたごたも思い出される。

当初、委員だったPerfumeなどの振り付けで知られるMIKIKOさんが、この「AKIRA」の作画デザインをモチーフに新しい(ネオ)東京を想起させるような演出を考えていたところ、あの安倍晋三と通じていた元大手広告代理店マンのバカが、我を通して、つまらないお笑いタレントばりの「オリン”ピッグ(豚のこと)”」なるアホギャグを引っ提げて、これを妨害、だが、特定の女性タレントの名前をあげていたばかりに、ルッキズムと批判を浴び、逆に自爆して委員から外れることになった。

本物のバカだ。

出来ればMIKIKOさんの「AKIRA」をモチーフにした演出を見たかったなあ。

まあ、これもバカに主導されたカオスか。

さて、余談がかなり長くなってしまったが、この映画「AKIRA」は斬新で面白いと同時に、混沌とした世界観は現在の僕たちの世界や歴史の縮図をみせられているようで、示唆も多く興味深い。

こうしたところが、世界中の多くのクリエーターやアーティスト、映画製作者にも多大な影響を与えた作品として語り継がれている要因のように思える。

前の戦争で開発された新兵器が次の戦争では壊滅的な結果をもたらす。

第二次世界大戦では第一次世界大戦の終盤に戦場に出てきた戦闘機や戦車が戦闘の主力になった。

もし第三次世界大戦が起これば、核兵器が兵器の主力になるのだろうか。それとも、その前にプーチンが暴挙に出るのだろうか。

そんなことも考えさせられる。

力を持ってしまったがために暴走する鉄雄は思慮を欠く人間のメタファーのようでもあるが、実は分断の結果、弱者として虐げられた人間でもある複雑な存在だ。

冷静な分析と運命論を一括りにして話す25号(キヨコ)は曖昧さから逃れられない人間のメタファーじゃないのか。

アキラは誰しもが持つエネルギーとして説明されるが、振りかざされた正義でも全体主義的な暴力でも人々が容易にコントロールできない溢れ出す感情のようなものとも考えられなくはない。

何か革新的なものを推進しようとする人間と、それに対し抑制的に行動することを是とする人間の争いは、現代のAI(人工知能)を巡る論争にも通じるものがある。

もしかしたら、次の大戦で壊滅的な結末をもたらすのは、非人道的な兵器と非人間的な決断を厭わないAIの組み合わせかもしれないなんて考えたりもする。そんな心配も尽きない。
それに「AKIRA」には人工衛星兵器まで登場する。

混沌とした社会の中で広がる不安を背景に新興宗教が暴走したり、拠り所を求めてポピュリズムに走る人々を僕たちは既に目撃しているではないか。

ビル・ゲイツが奇しくも、ソクラテス問答法を期待していたのにネット空間はクレイジーがクレイジーを呼び寄せる場になってしまったと言っていた。

言論の自由を掲げ言葉の暴力を厭わない連中のことだ。

実は混沌とした「AKIRA」の世界観と共通するところは多いのではないのか。

破壊的な兵器は使われないかもしれない。

しかし、僕たちはネットだけではなく温暖化も含めて緩やかに終焉に近付いているのかもしれない。

その中でどう判断し行動するのか。

「AKIRA」の最後で暗示される未来への希望のようなシーンは、人間の誰しもが持つ能力とエネルギーで解決が可能だと言っているような気がする。

近未来SFでありがなら、人間の本質に迫ろうとする作品だと思う。
桃龍
4.0
「どまんなかアニメ映画祭」にて。ゲスト:明田川進、インタビュアー:原口正宏。
この映画の封切日でもある1988年7月16日、吉祥寺あたりで”新型爆弾”が炸裂。それから31年後、2019年のネオ東京がメインの舞台。
明田川さんは音響監督で、インドネシアのケチャを使った芸能山城組の話が面白かった。
そのこだわりを実現するために、VHSビデオ、レーザーディスク、DVD、ブルーレイ、UHDと、全て音が違うとのこと。そして最終版ができたのは2019年。奇しくも物語のタイムスパンと一致している。

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