ディズニープラスで配信されたボーイスカウトの性的虐待についてのドキュメンタリーで
Netflix版と重なる内容であり、連盟が性的虐待を知っていながら示談にし放置して各州を加害者が転々とする実態や、被害者が何故告発できず年老いても苦しんできたかが語られていました。

このノンフィクションは結構しんどい告白があって気分が悪くなり、何度かは視聴を休憩した。ボーイスカウトが政治利用されていく中で、たくさんの性的虐待の犠牲者を生み出してしまっていた。この恐ろしさに気づかず、帰ってきた息子を出迎えた親たちこそ絶望がすごかっただろうな。想像しかできないが、こんなのもう起きたらだめだ。
ボーイスカウトは都市化の進むアメリカで健全な少年を育成する目的としていて、自然の豊かな様子や協調性を育む。その思い出を大切に思っていつつも、受けた被害が紐づいて思い出してしまう。もちろん乗り越えることが義務ではないし、おっきな男たちが涙を流しながら語る様子が見ていてきつかった。すごい他人事に言葉になるが、あまりにも可哀想だ。
また、ボーイスカウトはゲイを受け入れない謎の事実も少し描写されていた。あの恐ろしい組織は悪いことばかりじゃないのだろうが、健全化を図れるときが来るのだろうか。ボーイスカウトの広報や現責任者にも話を聞くが、立場を感じて恐ろしかった。なにかシステム的なものの不透明さに対する怒り？が芽生えた。
見てよかった。