試写会ご招待いただいて。

日本家屋の視点低め小津っぽい撮り方とか、ミノルとジュリさんの初対面時の奥行きのある構図と色の配置とか、ラストカットの壮大さ。
ストーリーで好きだったのは、打ち上げ花火を見るシーンでベンチがあるのにホームに座るジュリさんに、すごくキャラクター性が出ていると感じた。(意図的ではないかもしれませんが、それなら尚更)
その後のジュリさんとミノルのひとりじゃない、ひとりなんだよ、のくだりもかなり食らった。

上映後のプロデューサーさんと監督それぞれのお話も聞いて、やっぱり自分もできるところまでは絶対に走ろうというきもち

お金を払ってドーンと落ち込むような映画は観たくないですし、主人公の妹が自死した時に他のお客さんが二人退席して戻って来なかった。物語を進める為の死に思えてならない。描きたいことは理解出来ましたが、全然共感できず、めちゃくちゃ落ち込みました。
終盤に父親が「お前の父親だぞ」と息子のことは分かっているというセリフがありましたが、じゃあ、妹に対しては？という疑問と怒りが沸きました。何の説得力も感動もない。

岐阜ロケというがあまりそれらしさは感じなかった。主人公が独りよがりすぎ。妹の顛末も雑音にしか感じなかった。