お化け屋敷というパッケージで参加者を集め言葉巧みに正当化させ洗脳し拷問するラス・マッケイミーというサイコパスの被害に遭った人たちの会。ラス・マッケイミーという人物はデヴィッド・フィンチャーの『ゲーム』みたいな事を実際にやっている。最高に怖いお化け屋敷を作ろうとするロマンと人々を楽しませたいというのは理解出来るが、どこかでリミッターが外れてしまったらしい。この作品自体はこういうモノとコトがあったんだという事が分かるだけで全然面白くないです。

「世界一恐いお化け屋敷」こと「マッケイミー・マナー」の正体を追ったドキュメンタリ

例えば不敬な動画配信者が潜入取材を試みて死にそうな目に遭うモキュメンタリではなく、ガチで主催者のラス・マッケイミーやその歴史や足跡を追っているドキュメントなので、こう言ってはなんですが面白さはまるでありません

もしかしたらかつてはただシンプルに恐いだけのお化け屋敷をつくろうとしていただけなのに、建設予定地から出土した悪魔が封じ込められた壺を開いてしまったことによって魔に魅入られ、被害者の魂を生贄に捧げている…というようなこともありません
もしかしたら眠っていた加虐性が目覚めてしまったことによって8時間にも渡り拷問に処すことで性的に達していた可能性がゼロではありませんが、そういったことはまったく伝わってきませんでした

ということで資料としての価値はあるかもしれませんが、見せ物としての楽しさや面白さは見出すことができませんでしたとさ

2025年28本目

ラス・マッケイミーは、世界一過激なお化け屋敷で知られる「マッケイミー・マナー」の生みの親である。一度この屋敷に入ろうと決めたら、恐怖は決して終わらないことに気付いた３人の参加者によれば、彼は人を操るのが巧みな虐待者でもあるという。