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『死刑台のメロディ 4K リマスター・英語版』に投稿された感想・評価

エンニオ・モリコーネ特選上映 ①
1920年ボストンで実際にあった冤罪事件“サッコ・ヴァンゼッティ事件”を描いた作品。
ロシア革命が起き、WWⅠ後の不景気で労働紛争が熾烈化していたという背景があった事もあり、アナーキストである2人がアメリカ社会からの憎悪の対象、格好のスケープゴートとなってしまった印象。英語を得意とせず、“ファミリー”として自分達のコミュニティを形成しがちなイタリア移民だった事も、差別を含めてそれらを増幅させたような。だからこそ“アメリカ合衆国の歴史上の汚点”とまで呼ばれたこの事件をイタリアとフランスが合作で映画化したのだろうけど。
そんな概要の差別と偏見に満ちた法廷劇がメインなだけに、「シカゴ7裁判」を思い出した。特にあの検察官と判事の酷さと言ったら!
作品のトーン自体は、これまでに判明した事実を感情移入させないように淡々と冷徹に積み上げていったドキュメンタリーのようなタッチ。そこにモリコーネ御大のスコアが加わると、えも言えぬドラマになってしまう。特にラストシークエンスからエンドタイトルへの流れは最高!
判決に対しての被告人質問で、“アナーキスト”たる矜恃を力強く述べる魚屋のヴァンゼッティ。彼を演じていたのが「荒野の用心棒」のラモン、「夕陽のガンマン」のインディオ役であるジャン・マリア・ヴォロンテだったのが、これまたアツい!
4.5
【死刑を考える】

※4Kリマスターリバイバル上映

後にアメリカを揺るがした重大事件のひとつと言われるようになった冤罪事件だ。

1960年代の終わり頃は、アメリカン・ニューシネマの牽引役となった「イージー☆ライダー」が公開されて、アメリカが批判的な視点も含めてアメリカ自身を見つめ直す雰囲気が醸成されつつあったが、この「死刑台のメロディ(1970年)」はイタリアとフランスの合作作品だ。

それほどアメリカにとって、これは映画としてナーバスな題材だったのだと思う。

そして、この事件が冤罪だったとアメリカで認められるのは1977年のことだ。
だが、昨今のSNSを中心とした歴史修正主義はアメリカにも同様にあり、これは冤罪ではなかったと主張するものが出てきている。

この事件が起きたのは第一次世界大戦が終わって間もない頃だ。

ヨーロッパからの移民も相当な数に達し、大戦の煽りによる不況は犯罪など社会不安にもなり、社会主義的な政治思想を掲げるものも多く出て、もともといたアメリカ人の脅威にすらなっていたのだ。

映画では、「radical」をアナーキーと訳してる場面がほとんどだが、本来は急進的とか急進主義的という意味で、社会主義や共産主義的な思想も含んでいるので、アナーキーというのが適切なのかはちょっと疑問だ。

この二人に刑が執行されたわずか2年後に大恐慌に突入するというのもどこか皮肉な感じもする。

日本にも、まだ決着はしていないが、映画にもなった「袴田事件」や、まもなく公開予定のドキュメンタリー「正義の行方」が扱う「飯塚事件」も冤罪事件だとして報じられることが少なくない。

死刑制度にとって冤罪は致命的だ。

EUは死刑を禁じている。
アメリカの相当数の州も死刑を禁じている。

オウムのテロ事件の後も、秋葉原や、神奈川県の知的障害者施設、京アニなどで凶悪な事件はなくならないが、一旦落ち着いて、日本も先進民主主義国家として、死刑とどう向き合うべきか、死刑の存続が本当に凶悪犯罪の抑止になっているのか、国家が人の命を絶って良いのか冷静に考えてみるべき時が来ているような気がする。
4.2
実際に起きた冤罪事件を映画化。エンニオ・モリコーネのメロディとジョーン・バエスの歌声が引き立つ

「サッコ=バンゼッティ事件」というアメリカ史の汚点というべきアナーキスト弾圧を法的な見地から描いています。

サッコとバンゼッティはアメリカ庶民であるが、イタリアからの移民であった。ある日何の前触れもなく拳銃所持で逮捕される。
容疑は現金強盗殺人で、身に覚えがない2人だったが裁判で死刑判決を下されてしまう。

当時のアメリカ司法が如何に偏向していたかが良く分かる。
でっち上げの証人喚問や、アナーキストであることが罪という、言わば何の容疑で処刑されるのか、移民を罰するという見せしめなのか。

サッコとバンゼッティは腐った司法の犠牲者として声を上げ世間の注目をあびることになり「私たちの死は後世に残る史実の一部になる」事を誇らしく思うようになる。

ある意味人間賛歌としての名作になっている。

花を添えるのは、エンニオ・モリコーネの楽曲で、本作を知る事となったのはジョーン・バエスの「Here's to You」

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