《走り続けろ》

皆様、ゴールデンウィークはいかがお過ごしでしたか？
旅行、家族サービス、お家でまったり…お仕事の方もいらっしゃると想像します。
私が福岡・中洲で運営するBARダブルゼロは5月5日まで営業していましたから、なかなか映画を観る時間もなく😢
久々の休日で選んだのは、今話題のNetflixオリジナル作品です。

さすがNetflix‼︎
この臨場感‼︎
この迫力‼︎
日本映画でこのスケールで描けるのは製作費が潤沢なNetflixだからでしょう。

本作と1975年の高倉健主演作品は物語として繋がっていますが、構成がわかりやすいので観ていなくてもスムーズに理解できます。

ただキャスト陣がちょっと手薄な感じが…
適材適所の配役とはいえません。
もっと重厚なキャスト陣だったら…
主演の草彅剛のセリフが相変わらず棒読み気味で😅

これは昭和と令和を繋いだ物語。
1975年の作品が気になります🤔

全国民を巻き込んだ爆弾テロ犯との攻防戦

と、PRに書いてあるが、全国民巻き込まれません。新幹線が爆発するだけのお話で大した攻防戦もないです。

そこにドラマはありません

犯人の動機もあり得ない
大人たちの妄想の中の犯人像

問題はすべてステレオタイプなキャラクターたち

人気を取り戻したい女性議員
目立ちたがり屋のYouTuber
訳あり犯人風のこわもて
うるさい学生諸君
正義感の強い若手職員
薄っぺらい政府関係者
最強のJR職員(スポンサーへの配慮)
問題を明らかに抱えている女子高生

これだけでも、どれだけステレオタイプか
一目でわかるキャラクターたち

脚本が悪いとの意見も多いが、
日本の脚本は大物でもない限り
監督とプロデューサーの意向が80%という
のが事実
プロデューサーたちに問題がある

主演風にしてるけど
車掌の草なぎ剛はなにもやらない
犯人の首を絞めようとするところがあるが
感情がよくわからない
だから、感情移入できない
彼の演技力と魅力を存分に発揮する場面はない
勿体ない

この物語は
管制室の頭がきれ、仕事に忠実な男
斎藤工が活躍する話です

特撮監督とか関係ない
VFX凄いだけの映画なんてもう時代遅れ
それも映画館で上映しないという矛盾

ストーリー展開は
まるで海外映画をパクった
シンプルかつ豪快な映画風を装っているが
まるでなってない

間違いなく参考にしている
韓国のゾンビ映画の新感染のように
人間ドラマとしての見せ場がない
キャラクターたちに魅力がない

草なぎ剛をこんな無駄遣いするのは
理解できない

日本のNetflixはドラマには強い
映画はまったくダメ


追記予定

走り続けろ。

樋口真嗣監督、草彅剛主演による犯罪鉄道パニックで、佐藤純弥監督により1975年に公開された同名作品の続編かつリブート。
新青森発東京行きの新幹線に、時速100km以下になると爆発する爆弾を仕掛け、解除料金を要求する犯人と、事件に対峙する警察やJR東日本の職員の姿を描く。
1975年版は鑑賞済み。
主人公となる15時17分新青森発東京行きの「はやぶさ60号」の車掌・高市和也を草彅、同じく車掌の藤井慶次を細田佳央太、運転士の松本千花をのん、アテンダントを大原優乃、新幹線総合司令所統括司令長の笠置雄一を斎藤工、新幹線統括本部長の吉村慎之介を大場泰正、事件を追う刑事・川越吉晴を岩谷健司が演じているほか、乗客として要潤、尾野真千子、黒田大輔、豊嶋花、大後寿々花、松尾諭等が登場。
物語は、盛岡新幹線車両センター青森派出所にて、修学旅行で社会見学に来ていた高校生に対し説明を行う高市のシーンでスタートするのだが、その実在の地名といい、新幹線が鎮座する検修庫といい、全て本物であり、本作品の気概が伝わってくることに。
次には、はやぶさ60号が新青森を出発、早々にJR東日本ご意見承りセンターに同列車に爆弾を仕掛けた旨の電話が入ったことから、一気に緊張感が高まると同時に、その電話がウソではないことを示すため、別路線の貨物列車が時速5km以下になって爆発するというプロットを見せてくれ、東海道新幹線の時速80kmは東北新幹線の時速100kmに、貨物列車は時速15kmから5kmに変更されてはいるものの、この展開はまさに1975年版と同じ。
以降、鉄道ものとして、車内ではパニックに陥る乗客、それに対応する車掌に速度を維持する運転士、地上では総合司令所を中心に列車を止めないよう次から次へと事態に対処する職員の様子が中心となるのだが、1975年版ではそれに加え、身代金を奪おうとする犯人と警察のやり取りがメインとなっていたと言っても過言ではないことから、骨太なドラマやサスペンス感は1975年版に軍配が上がる反面、止められない列車という疾走感やスリリングさは本作品の圧勝。
とりわけ、鉄道好きの視点からすると、1975年版のオマージュとも言える下り線への転線を筆頭に、普段目にすることのない新幹線高速試験車である新幹線E956形電車（通称：ALFA-X）との並走、ノンストップで走らせるためのダイヤ変更を行うスジ屋、解結器を用いた走行中の切り離しに、バック走行での追走等々、一見荒唐無稽な方法の連続ながらJR東日本の全面協力もあり、実際に行えるのではという妙なリアリティがあったのは見逃せないポイント。
また、前述の様々な手法やシチュエーションは、私の大好きなアンドレイ・コンチャロフスキー監督『暴走機関車』や、トニー・スコット監督『アンストッパブル』といった名作鉄道作品を彷彿とさせるものであったのもテンションが上がったところ。
そして、1975年版と比較すると若干肩書きは違えど、千葉真一がのん、宇津井健が斎藤、竜雷太が草彅となっているが、公開当時の年齢からすると千葉とのんではのんの方が若干若いが、宇津井と斎藤はほぼ同じ、草彅に至っては竜よりも一回り以上上だったのは驚きであるのに加え、前述のキャストの他にも尾上松也、六平直政、今野浩喜、前田愛、坂東彌十郎、田村健太郎、森達也、ピエール瀧等々豪華なメンバーが集結している中、今や鉄道番組では欠かせない存在である南田裕介が本人役で、過去には国鉄やJR東海で実際に保線を担当していた田中要次が、保線技術センター副所長役で登場していたのには一人ニヤニヤした次第。
劇中でも1975年版は「75年の109号事案」として触れられるため、1975年版を可能であれば観ておくとよく、前述のようにドラマ部分については薄くなってはいるものの、鉄道パニックとして考えると見どころ満載でスクリーン映えする内容であったとともに、1975年版が国鉄からの協力を得られず、一部映像は隠し撮りもしていたことを考えると、JR東日本の全面協力は隔世の感があり、衆議院議員役を演じた尾野が豊田真由子に見えてきた秀作。

壊すことにしました、ウソの普通を。