"私らしくない人生は受けつけない…"

テキサスのあの事件から6年後…唯一の生存者マキシーン…ポルノ女優として人気を極めた彼女が狙うのは…大ヒットホラー映画の続編である"ピューリタンⅡ"の主演…

その頃、ロサンゼルスでは"ナイト・ストーカー"という連続殺人犯の話題で持ちきりであったが、やがてマキシーンの知り合いが一人また一人と消えていく…

"X"、"パール"に続く、タイ・ウェスト監督による三部作ホラーの最終章。

基本、全二作は予習鑑賞した方が三部作を理解する為にも必要かとは思いますが、ストーリー的にはそれぞれ独立していますから、前2作を鑑賞してなくても問題はありません。

本作はスプラッターホラーというよりは、スリラーっぽい感じ…

ただ本作の舞台が1985年というのがミソで、スプラッターホラーが乱立したあの当時の雰囲気を楽しむモノなのかもしれません。

当時は、スプラッターが全盛で私もむさぼるようにA〜C、Z級まで、ありとあらゆる作品を観てきていますので、本作が持つ80年代の空気感や匂いにいちいち反応してしまっていました。

そーいう意味で、過去作に比べるとマキシーンの暴れっぷりはそれ程ではない為、観る人によっては物足りないと感じてしまうかもしれません。

その辺がちょい低評価となった原因の一つかと…

シリーズの顔ミア・ゴスは、流石の貫禄…う〜んでもミア・ゴスの顔付きは80年代ぽくないかなという印象はあります。

"パール"のラストシーンと対になっとるかのようなショットはたまりませんね。

I will not a life I do not accept deserve！

1985年のロサンゼルス。
ポルノスターとして名を上げたマキシーンは、33歳を迎え、次なる夢としてハリウッド映画の主演女優を目指すべく、ホラー映画のオーディションを受ける。
その周囲では謎の殺人事件が発生し、かつて彼女が巻き込まれた惨劇の映像を持った私立探偵まで現れるーー。


三部作完結。
『X』『Pearl』『Maxxxine』は、時代も場所も異なる3つの物語を通して、あるひとつのテーマを語り続けてきたトリロジーである。
それは「夢を見る女と、夢を見ることの代償」。
この三部作は、ただのスラッシャー映画の連作ではなく、「映画」「性」「名声」「老い」など、アメリカ的な欲望と幻想を、女性の人生を通して描く野心的な試みだった。

前の２作を観ていないとたぶん面白くないし、今作はちょっと８０年代同窓会的な映画に仕上がってしまっていたように思う。
描きたいことはわからなくもないが、今までの作品より潤沢な資金や、有名キャストが参戦したことが、狂気を減らしてしまった気がして残念な気はした。

パールが出来すぎだったんや。。。(´×ω×`)
比較対象が強いだけで、今作は三部作の最後としてはよくできていたと思う。

仮にこうなら、、、と妄想もしてしまう私です。(*´σｰ｀)

あーだこーだとnoteへ
https://note.com/chinaco_cinema/n/n2475b853db09?sub_rt=share_sb

ネタバレはブログに書きました↓
https://x.gd/Rgvubf
ミア・ゴス×タイ・ウェストの今までにない異色の【反復横跳び設計】な3部作。気楽に楽しめるし、ホラー映画ガチ勢も満足できるであろう守備範囲が広いB級映画界のA級作品。

タランティーノのように”やりたいことやってやってんだよ！つべこべいうな！”というような印象のパワフルな作品でした。
いろんな映画の引用や小ネタが詰まっている感じはしましたが、私にはあんまり分かりませんでした。
他の映画ネタはわかる人にはわかる作りになっているのだと思います。
わからなくても脳死で観てて楽しい映画でした。

ちょっと話がとっ散らかってる感じがしましたが、最後まで勢いで突っ走ってくれます。
退屈することなく観ることができると思います。
個人的には結構ツボなシーンが多くて痺れました。
ミア・ゴスの魅力が炸裂していると思います。

◼️反復横跳び3部作

本作を観たら、Xを観たくなります。
Xを観たらパールを観たくなります。
パールを観たら、またXとマキシーンを観たくなります。

それぞれが微妙に繋がっているため、反復横跳びで再視聴したくなるような作品でした。

◼️全て異色の反復横跳び3部作

3部作とはいえ、全てトーンが違います。

シリーズが進むにつれて、退屈になっていくのがシリーズ映画の相場ですが、このシリーズは同じ監督が作ったとは思えないほど、どれも毛色が違うため、右往左往したくなります。
反復横跳びしないといけません。

◼️予習した方がいい

本作はミア・ゴス主演×タイ・ウェスト監督による3部作の第3作品目です。

・第1作目 - X エックス
・第2作目 - Pearl パール
・第3作目 - MaXXXine マキシーン（本作）

という公開順です。

しかし、作中の時系列としては

・Pearl パール
・X エックス
・MaXXXine マキシーン（本作）

となっているため、
本作のマキシーンとパールの物語に直接的な関係はありません。

そのため、Xさえ予習していれば問題なく楽しめると思います。

◼️Xを予習する暇がない方への事前情報

ネタバレ配慮しますが任意で飛ばしてください。

◼️Xのあらすじ

1979年、テキサス。女優のマキシーンとそのマネージャーで敏腕プロデューサーのウェイン、ブロンド女優のボビー・リンとベトナム帰還兵で俳優のジャクソン、そして自主映画監督の学生RJと、その彼女で録音担当の学生ロレインの3組のカップルは、映画撮影のために借りた田舎の農場へ向かう。彼らが撮影する映画のタイトルは「農場の娘たち」。この映画でドル箱を狙う――。6人の野心はむきだしだ。
そんな彼らを農場で待ち受けたのは、みすぼらしい老人のハワードだった。彼らを宿泊場所として提供した納屋へ案内する。一方、マキシーンは、母屋の窓ガラスからこちらを見つめるハワードの妻である老婆パールと目があってしまう……。
そう、3組のカップルが踏み入れたのは、史上最高齢の殺人夫婦が棲む家だった――
引用元：公式サイト - https://happinet-phantom.com/X/

◼️多分、マキシーンに必要なXの情報

本作の主人公、マキシーンはXで起こったとある事件の唯一の生き残りです。
その""事件""が彼女を取り巻く状況や精神面に影響を及ぼしています。

Xでは深掘りこそされていませんが、少し宗教に関する映像が映し出されます。
Xでは一瞬しか映らないので、そこまで重要な要素ではありませんでした。
しかし、本作ではその点が物語に関係します。

ちなみにカルト教団なので宗教的な知識は必要ありません。

◼️ナイトクローラーとは？

本作ではナイトクローラーという連続殺人鬼が登場しました。

なんなんだろうと思って調べたら
"夜になるとうろうろと歩いている人"のことでした。

• #あやちまる試写会