
亡き妻の骨壺を抱え、死に場所を探し、彷徨う男がいた。男は、元・美術教師の市井祐介。 古き時代の佇まいを残す、熊本豊前街道の温泉町「山鹿(やまが)」で、祐介は、祭りのポスターに描かれた「灯籠娘」に、妻・ゆかりの面影を見る。祐介は、灯籠師見習い・直樹に誘われるまま働き始め、一年が経ち、妻の三回忌を迎えても、深い喪失と孤独は拭えない。 町を出ようと決めた、祭りの日。突然、ゆかりの双子の妹だという、あかりが現れる。「あなたにお願いがあって」千人灯籠を踊るために、スペインからやってきたというあかり。彼女の目的とはー。
数台の車による大きな玉突き事故に巻き込まれ、心敏(シンミン=カリーナ・ラウ)は結婚間近の婚約者を、育偉(ユーウェイ=シー・チンハン)は妊娠中の妻を失った。その事実と悲しみを受け止められない…
>>続きを読む故郷の徳島でひとり暮らす母・龍子が入院したと聞き、久しぶりに帰省した咲子。母が末期がんだと知らされた咲子は、相談もなく自分で物事を決め、父のことを決して語らない母に寂しさとわだかまりを抱え…
>>続きを読む2020年、熊本を襲った豪雨から半年。母の訃報を受けた孝之(中原文雄)は 22年ぶりに帰郷するが、仮設住宅で暮らす息子の文則(渡辺裕太)は、かつて自分を捨てた父に心を開こうとしない。 幼馴…
>>続きを読む小春日和のその日… 「お元気ですか?」と、藤木冴子(旧姓・横田)は旅先から電話を掛ける。 1.かつて勤めていた美容室の店長に。 2.小学校時代の恩師に。 3.学生時代の悪友に。 …
>>続きを読む春にして死を夢みたあなたが、ずっと嫌いでした。 3年前に恋人を亡くした27歳の滝本初海。音楽教師を辞めたままの穏やかな日常は、亡くなった彼からの手紙をきっかけに動き出す。元教え子との遭遇、…
>>続きを読む中川かなたは14歳の中学⽣。両親の離婚により、転校した学校にも馴染めず⽇々を過ごしている。夏休みに⼊り、かなたはやることもなく⺟・奈保のスナックを⼿伝う毎⽇。そんなある⽇、⺟から「夏休みの…
>>続きを読む富山の刑務所で指導技官を務める倉島に亡き妻から手紙が届く。「故郷の海に遺骨を散骨してほしい」と書かれた妻の遺志に応えるため、倉島はひとりキャンピングカーで妻の故郷の長崎を目指す。旅の道すが…
>>続きを読む©熊本やまが映画プロジェクト