茜

シャイニングの茜のネタバレレビュー・内容・結末

シャイニング(1980年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

久しぶりに観たけど面白かった!
2時間以上ある映画ってどうしても途中でダレてしまうけど、これはずっとドキドキしながら最後まで鑑賞出来ました。

物語的には人それぞれ解釈が異なりそうだし、決して分かりやすい作品とは言えないうえに、
観る者の感性に委ねられるような演出も数多くあると思います。
だからこそ繰り返し何度観ても面白いし、年月が経っても飽きることなく愛される作品なのかもしれません。

鏡というモチーフを通して現実と異世界を表現するという演出はとても面白かったです。
「REDRUM(赤い羊)」という文字が鏡に反映して「MURDER(殺人)」と映るシーンはゾクッとしました。
ジャックは完全に鏡の中の住人と化してしまい、妻と子供はその恐ろしい世界に飲み込まれそうになる。
子供は超能力を持っているので、鏡の中の世界にアクセスする事が出来るけれど、
これって一歩間違えば彼もジャックのようになってしまう可能性を秘めているって事なのかなとも感じました。
無事脱出した後の妻と子供については触れられていませんが、彼が今後どのように生きていくのかも気になります(2020年の続編で語られるらしいですが)

ジャック・ニコルソンの顔芸も素晴らしいけど、子役の男の子が憑依された時の険しい表情も良いですね。
エレベーターから真っ赤な血が溢れ出して来るシーンはやっぱり芸術的で大好きだなぁ。
双子の子供や着ぐるみと絡むバーテンダーとか、この不気味な世界観、非常にクセになります。
しかし折角駆けつけてくれた料理長、死ぬの早すぎて可哀相になる…原作ではもっと重要な役割を担っているらしいんだけど…。
茜