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これらが全てFantasyだったあの頃。の作品紹介

これらが全てFantasyだったあの頃。のあらすじ

苦悩する自主映画の制作者の現実と虚構が、創造した作品世界の現実と虚構と混ざり合い、徐々に黒い感情は共鳴していく…物語とその結末を描き切るための苦悶...“創作”という狂気と凶器と狂喜。

これらが全てFantasyだったあの頃。の監督

林真子

原題
公式サイト
https://kore-fan.amebaownd.com/
製作年
2024年
製作国・地域
日本
上映時間
72分

『これらが全てFantasyだったあの頃。』に投稿された感想・評価

KUBO
3.8
【D-1】 TAMA NEW WAVE ある視点ーVol.1ー

これらが全てFantasyだったあの頃。[72分/監督:林真子]

ぴあフィルムフェスティバル以来2度目の鑑賞。2度目の方がこの映画の味がわかったというか、良さがわかった気がするが、一回見ただけじゃ絶対わからない(笑)。

映画制作に携わる「俳優」「監督」「脚本家」。夢を抱いたあの頃から、壁にぶち当たる現実。

どこが現実で、どこが過去で、どこが妄想なのか、かなり理解が難しい編集だが、監督曰く、感性で見てくれれば良い作品らしい。

最近のインディーズシーンにおいて、俳優やスタッフなど映画制作に携わる者たちの葛藤をテーマにした作品が多々見受けられるが、本作は、取り返しのつかない過去を、映画というフィクションで書き換えようとした男の脚本の中の世界。

「世田谷センスマンズ」、監督毎に個性が全く違っておもしろい。
3.7
※試写で拝見させていただきました。

『これらが全てFantasyだったあの頃。』

留学を控えた俳優・塚田えみ。引越し準備の最中に手にした一本の脚本が、彼女の記憶を呼び起こし、現実と虚構が交錯する不思議な世界へと導いていく。

この作品は、自主映画制作者の苦悩と、俳優の人生の振り返りが重なり合いながら進んでいくヒューマンドラマ。テーマ自体はシンプルでわかりやすく、多少ストーリーが難解に見えても核心を掴めるような手触りがあるのが良い。

さらに、散りばめられた“映画好きポイント”も心をくすぐる。ラスト付近で有名な洋画たちをさらりと褒める場面は、押し付けがましくなく自然で、同じ映画好きとしてニヤリとしてしまった。

また、個人的に好きなのは朝食のシーン。わざと不味そうなトッピングのあとに、結局普通のジャムとの対比にユーモアがあって、どちらが満足度高かったのかな?と考えさせられる。

時系列が明かされないまま物語が進み、不安を覚える瞬間もあるけれど、最後に訪れるのは圧巻の表現。全身を使ってぶつける力強い演技で締められ、幻想と現実のはざまで揺れ動いていた時間が一気に収束する。観終わったあと、自分自身の「あの頃」を振り返りたくなるような余韻が残った。

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