海と汗と蝉と夕立、ずっと夏なのに、どこか終わりかけの寂しさを感じる。
カセットテープは記憶、いつでも巻き戻せる。その度に歌は語り直され、過去と出会い直せる。この世に数ある色んな記憶装置を思う。映画も…
「エマ!行くよ」
「ねぇどこ行ってたの?待ってたのにさ」
「ごめん。待ったよね」
「ふふ。髪伸ばしたら?」
「うねっちゃうからなぁ」
青春の刹那。不思議な感覚だった。記憶をなくしていく少女のガール…
プレアポカリプスのアジアなのか日本ぽいどこかが舞台。もうすぐそこは水没するし、もうすぐ男も妊娠できるようになるらしい。
地軸が歪んでんのか夏は終わらない。
主人公は記憶が溢れおちていって不可逆な時…
別にサラッと撮ったわけではないのわかってるんだけど、卒業制作でこれをやってのける工藤監督がすごい。
室内のシーンももちろんあるけど、ロケが豪快。ここ、どこなんだろう?っていう田舎の素敵さ。
掘って…
あまり説明的なセリフとか行動とかはないけど、むしろそれが良い。
それでいてストーリーがわかりづらいとかいうこともそんなになく、見ていれば自然と色々見えてくるので、集中しやすかった。
んだけど、ちょ…
終始不穏だが不快ではない。観て損はしないけれど凄く好きでもなかった。
エマが冒頭、脈略なく東アジアのどこかにバックパックで行ったのだと思い込んでしまった。あらすじと解説を読まないと全然追いつけない…
夏の光、タバコの煙、汗ばむ肌。言葉に依拠することなく、視覚的要素を駆使して強烈な刹那性を感じさせる映画だった。次作「裸足で鳴らしてみせろ」でも若者の脆さや不安定さを主題としており、作家性の一貫(つま…
>>続きを読む