カナダ人家族が旅に出る🇨🇦
難病で失明が避けられない子どもたちに世界の美しさを見せるため

家族で作ったやりたいことリストをこなしながら、アフリカ、中東、アジア、南米を回る

旅の途中で失明の意味を初めて理解したときの、末っ子5歳の言葉
冷静でしっかり者の長女がふとした瞬間に見せた、光を失うことへの恐怖

だけど
全盲の白鳥さんが言っていた
「目が見えなくても景色は見えるし、見たこと無い色だって見える」って

だからいつか子どもたちの世界が暗闇に包まれても、エベレストのあの輝く空色やジャングルの深緑や砂漠の赤が、きっとそこに見えるよね？

そんな素晴らしい旅の記録📚️

参考図書：川内有緒著『目の見えない白鳥さんとアートを見にいく』（2021年9月3日集英社インターナショナル）

A Canadian family embarks on a journey 🇨🇦, determined to show their children—whose blindness from a rare disease cannot be avoided—the wonders of the world. With a bucket list created together as a family, they travel through Africa, the Middle East, Asia, and South America, collecting memories and experiences.

During their travels, their youngest child, just five, realizes what blindness truly means for the first time, expressing his innocent feelings. The eldest daughter, usually calm and dependable, reveals moments of quiet fear as she contemplates the loss of light.

But Shiratori-san, who is completely blind, says “Even if you cannot see, you can still experience landscapes. Even colors you have never seen before can appear to you.”

So, even if darkness one day wraps around their world, Everest’s shining blue sky, the jungle’s deep green, and the desert’s passionate red—like in The Little Prince—will always be vividly present in their hearts.

This is a beautiful chronicle of traveling days filled with the love of a family.🧳

幼い4人の子供のうち、3人が近い将来に視力を失ってしまう難病だと知った両親。目が見えるうちに世界を見せておこうと、幼い子供たちと世界中を旅する。ノンフィクションではあるが『LIFE！』にも近いものを感じました。

子供たちの境遇は不憫ですが、世界中の旅の映像が無慈悲なまでに美しい。

僕たちはいくら目が見えても、これほどの光景を肉眼で見る機会は生涯ないだろうから。

４人の子どもの内3人が将来失明するという診断を受けた家族が、世界の光景を焼きつけようと旅に出るドキュメンタリー。

子どもたちが無邪気で、失明の意味を理解していない子もいて、子どもたちだけではなく家族にとって、その事実を受け止める時間が必要だったのかな、と思いました。

未来を思うととても切なくなってしまうけど、悲壮感ばかりを見せるような作風ではないのがとても良かったです。