or utopia

キム・ユンス監督、脚本、藤原季節、渋川清彦、吉岡睦雄等の共演による群像劇。
大量発生した謎の生物によって、ホテル内に取り残された人々の姿を描く。
ホテル内の人々を前述の藤原、渋川、吉岡のほか、原日出子、渡辺真起子、大場みなみ、杉田雷麟、松浦りょう、愛鈴、金井勇太、篠井英介、麿赤兒が登場しており、キャストはほぼこの十二人のみ。
物語は、冒頭2024年というキャプションが入り、ホテルの廊下を自衛隊員に促されて逃げ惑う人々の姿でスタートするため、この時点で何かパニックを引き起こすような出来事が生じていることがわかるものとなっている。
その後、すぐに2026年に時間が移り、ホテル内で過ごす12人が徐々に登場、直接的に説明するような台詞は少ないものの、藤原演じる作家を筆頭に、自殺サークルの男女、女優とそのマネージャー、不倫カップル、自衛官、家族に捨てられた男、そしてホテルの会長と支配人と、バリエーション豊富な面々の人となりが理解できることにはなるが、流石に12人は人数が多く、名前を言われても時折「それ誰だっけ？」と一人でツッコミを入れながら観ることに。
冒頭書いたように、実際にはダンゴ虫らしき巨大生物が発生したことによってホテル内に閉じ込められてしまっている状況となってはいるものの、実際にその生物が街中を跋扈するような映像はなく、人々がホテルの外に出ることもないため、ソリッドシチュエーションによる会話劇として進行、そして一通りの人物説明を兼ねたパートが終了すると、ある人物の死体が発見されることとなり、一気に物語が動く展開に。
ただ、誰かが名探偵的な役割となって真犯人を探し出すといったミステリ的な演出は皆無であり、中盤まではほぼトーンが変わらず進んでいくため、ここはもう少し時間が短くてもよかったかなと感じたところ。
反面、前述のような閉じ込められた空間かつ外で何が起きているのかはわからないものの、時折、何か重量物が飛んでいるかのような音が外から響き渡ってくるのは、ホテル内は安全な空間でありながら紙一重であることを示しており、非常に効果的だった次第。
巨大生物の発生自体は突拍子もないものではあるものの、外的要因によって外に出られなくなるシチュエーションは、感染症や自然災害でも起こり得るもので、その点では、コロナ禍以前に謎の雲の発生によるロックダウン生活を描いたイウリ・ジェルバーゼ監督『ピンク・クラウド』を思い出したところであり、そのホテル内がユートピアなのか、はたまたディストピアなのか考えようによってどちらにもなることを端的に示したタイトルが秀逸であるとともに、妻と子どもに置いて行かれたエキセントリックな男を見事に体現した渋川の怪演に釘付けになる一作。

だったら私、その国嫌いです。

まるで舞台を見ている様だった。虚ろな美しさが漂うが、それ以上の何かが見つからない。映像美は際立つが、物語が観客を突き放したまま終わる印象。登場人物の感情が伝わりきらず、どこか空回りしているように感じた。タイトルが示す理想郷のイメージも曖昧で、メッセージ性に深みが欲しかった。ただ、音楽と風景の調和は素晴らしく、雰囲気に浸りたい人にはおすすめ。結局のところ、「何か惜しい」作品だった。

Kindleスティックのホーム画面バナーでガン推しされたので視聴

数年後の日本、謎の生物アレの襲来❓にてホテルに缶詰めになった12人の国民たちの群像劇

藤原季節、渋川清彦、篠井英介、麿赤兒、渡辺真起子、原日出子ら見慣れた役者さん達と、見慣れぬ役者さん達

(推しの子観てるから)これが、劇団ララライのワークショップみいなやつか⁉️と思ってしまうほどの舞台感の強さ‼️

しかし、男女とも、くせ強〜😅

途中までワークショップ映画に見えたが終盤色々とカミングアウトしてくる

吉原光夫‼️

ジャケ写に使われてる最後の晩餐宜しきシーンがシュール
エンドクレジットの出し方もめちゃ好き

※しかしこのシーンある意味オチなのでいきなり出してしまうのはどうなんやろ💦

読後感はやはり高度なワークショップを見せられた感じだが、「こんな表現もあるのか‼️なるほど🤔」的満足感あり

面白いか⁉️と聞かれたら、答えに困るタイプの作品だった