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FEVER ビーバー!の作品紹介

FEVER ビーバー!のあらすじ

りんご酒売りを廃業した男が毛皮交換所の娘と恋に落ち、逆境をバネに成長していくアクションコメディ。モノクロの雪山で出会う人々に教えを乞い、森の動物たちを罠にかけ、ついには数百匹以上いるビーバー集団の巣窟に潜り込み、死闘を繰り広げる。男は無事脱出できるのか?ハンターとして成功し、好きな相手のもとに行けるのか…??

FEVER ビーバー!の監督

マイク・チェスリック

原題
Hundreds of Beavers
公式サイト
https://100beaver.com/
製作年
2022年
製作国・地域
アメリカ
上映時間
108分
ジャンル
アクションコメディアドベンチャー・冒険
配給会社
スターキャットアルバトロス・フィルム、ローソン・ユナイテッドシネマ

『FEVER ビーバー!』に投稿された感想・評価

ぶみ
3.0
「ひと狩り」は、ムリゲーでした。

マイク・チェスリック監督、ライランド・ブリクソン・コール・テューズ主演によるアメリカ製作のアクション・コメディ。
りんご酒売りの主人公が失職し、ハンターとしてビーバー狩りを行う姿を描く。
主人公となる男をテューズが演じているほか、オリビア・グレイヴス、ウェス・タンク、ダグ・マンチェースキー等が登場。
物語は、牧歌的な音楽が流れつつ、実写による男性がアニメのような背景の中をドタバタと駆け回るシークエンスでスタートするため、本作品の世界観が端的に示されることに。
以降、雪山を舞台として、森のハンターとなった主人公が、魚やウサギにビーバーと、狩りを始めていく姿を中心として展開するのだが、やはり本作品の特筆すべき点は、セリフなし、着ぐるみの動物たちに、アニメとCGを駆使したモノクロ映像によるシュールな世界観。
そこに、まるで往年のザ・ドリフターズのコントを見ているかのようなベタな笑いを5秒に1回はぶち込んでくるため、一瞬物語を見失ったとしても、笑いのツボさえハマれば、終始楽しめること請け合い。
また、徐々に主人公がサバイバル術を覚えたり、狩りのスキルが上がっていったりする様は、まるでRPGのようであるのに加え、アクションシーンは『スーパーマリオブラザーズ』のような横スクロール型ゲームを彷彿とさせるし、終盤のバトルに至っては、『ドンキーコング リターンズ』を見ているかのようで、まるでゲームの世界に入り込んだ気分となった次第。
流石に、この内容で108分の尺は若干長く、90分以内に凝縮させると、より良かったかなと感じると同時に、正直、繰り返しもう一度観ようとは思わないものの、一度は観る価値がある作品であるとともに、松竹系のMOVIXで鑑賞したところ、冒頭、配給であるローソン・ユナイテッドシネマのロゴが表示されたのには不思議な気分となった怪作。

走れ!
kuu
3.9
『FEVER ビーバー!』
原題または英題 Hundreds of Beavers
製作年 2022年。上映時間 108分。
映倫区分 G 製作国 アメリカ
ハンターの男と無数の着ぐるみビーバーたちが繰り広げる死闘をモノクロ映像のシュールな世界観で描き、世界各地のファンタスティック系映画祭で話題を呼んだ異色のアクションエンタテインメント。

銀幕が放つ極寒のモノクロームに、突如として投げ込まれる不条理。
19世紀の北米開拓史と云う、本来なら厳粛で血生臭いはずのフロンティア・スピリットの神話を、監督のマイク・チェスリックと主演・共同脚本のライランド・ブリクソン・コール・テューズは、徹底的な悪ふざけの衣をまとわせてみせた。
今作品は一見、古典的なサイレント映画や映画シリーズ『ルーニー・テューンズ』のようなカートゥーンへの先祖返りに思えたが、その実、極めて現代的なデジタル・ネイティブの共感覚に根ざした執念とも云えるインディーズ映画でした。

この108分間におよぶノンバーバルの狂騒を支えとる、極小のキャスト陣と狂気の職人技。
主人公ジャン・カヤックを演じるテューズの、喜劇王・ストーン・フェイスのバスター・キートンを彷彿とさせる強靭な肉体表現。
そして彼を取り巻く商人や、オリヴィア・グレイヴス演じる風変わりな毛皮商の娘といった数少ない人たち。
それ以外の画面を埋め尽くす沢山のビーバーや野生動物たちは、すべてチープなマスコットの着ぐるみであり、わずか数人のスーツアクターたちが文字通り泥と雪にまみれて演じ分けている。

15万ドルちゅうハリウッドの商業映画から見れば微々たる予算の中で、グリーンバックと実写の雪原、さらには手作りの視覚効果を緻密にデジタル合成していくその執拗なプロセスは、映画作りの原初的な衝動、すなわち、ただ純粋に面白いものを自らの手で創り上げたるっ!!ってクリエイターの狂おしいまでの情熱の証明にほかならないんじゃないかな。

この喜劇を斜めから覗き込めば、そこには実存主義的な人間の肖像が浮かび上がってくる。
ジャン・カヤックが直面する世界は、我々が生きるこの現実世界の不条理そのもの。
小生が敬愛してるアルベール・カミュが『シジフォスの神話』(Le Mythe de Sisyphe)で示したのよに、主人公は何度失敗し、痛い目を視ても、再び罠を仕掛けに雪原へと這い出していく。
彼を突き動かしているのは、高尚な理念じゃなく、ただ生き延びるため、そしてシステムに消費されないためという泥臭い実存の希求に他ならない。

真っ白な雪原を埋め尽くす、明らかに中に人間が入ったチープな着ぐるみのビーバーたち。
映画『FEVER ビーバー!』を観た小生の最初の印象は、正直、悪ふざけしとんなぁ~やった。
セリフを一切排除したモノクロ映像の中で、108分間も同じようなドタバタ劇と
またかよっと天丼ギャグが繰り返される展開には、中盤で少し退屈さを覚え、上映時間の長さが気になったのも事実です。
可愛い着ぐるみに対して平然と毛皮を剥ぐような、ポップさと残酷さのアンバランスさにも最初は戸惑いを隠せなかった。

しかし、そのしょーもなさ(くだらなさ)の奥に流れてるルールに気づいた瞬間、評価はガラリと一変した。
ここで描かれる大自然は神秘的なものではなく、きわめてゲーム的なルールに支配されてて、主人公のハンター、ジャン・カヤックが置かれた環境は、まさに現代のビデオゲームそのもの。
彼は死と隣り合わせの失敗を繰り返し、経験値を溜め、ビーバーの毛皮という資源を換金しては新たなアイテムを調達する。
このサバイバルのサイクルを観ている内に、これは、日々行う労働と消費のルーティンやん!そのメタファーなんやと強く引き込まれていった。

敵であるビーバーたちの描き方は独特で、彼らは単なる野生動物じゃなく、高度に組織化された近代工業社会の象徴として現れる。
物語の終盤、ジャンが潜入するビーバーの巨大な要塞は、さながら大量生産を行う工場のようで、個人の職人が、組織化された巨大なシステム、ビーバーの会社に単身で挑むその構図は、資本主義社会における個人の戦いを不条理に、そして最高にユーモラスに描き出している。

欲望の象徴であるリンゴ酒によってすべてを失った男が、泥臭く社会のシステムに抗いながら再び立ち上がる。
最初は単なる低予算のインディーズ映画だと思って見くびっていたが、バスター・キートンらの古典映画へ敬意を捧げながら、現代人が直面する生存競争の不条理を極上の笑いへと昇華させた、見事なサバイバル・エンタテインメントだと今では確信しています。

あらすじ。
りんご酒売りの仕事を失い、森の動物を狩るハンターとなった男。毛皮取引所で運命の女性と出会った彼は、彼女との交際を父親に認めてもらうため、何百匹ものビーバーの毛皮が必要になる。さまざまな罠を仕掛けてビーバーたちを狩ろうとするハンターだったが、ビーバーたちもただ黙ってはやられない。氷点下の森を舞台に、ハンターとビーバー軍団の戦いが幕を開ける。

監督・脚本・製作は、登録者数160万人超えのYouTuberとしても活躍するマイク・チェスリック。
こいつはまたとんでもない予想もしない方向に尖った作品と出会った。

ちょっとご縁があって劇場公開前に拝見する機会があって。
まったく情報無しで観たら、、、驚いた。この驚きはなかなか言葉にしにくい。

面白いとか、そうではないとか、なんかその境地とはまた別の“何か”。
ジャンルで言えば、無声映画、サイレント映画。
基本的にはセリフがなく、音楽と効果音。

何の話か、と言われると意外とわかりやすい。ドタバタコメディとも言えそうな。
ある男が、ある女と恋仲になり、その恋仲を彼女の父親に認めてもらうためにあの手この手でビーバーをハントしまくる、しまくりたい、という話。

なんでビーバーをハントしまくると恋仲を認められるのか、というと、彼女の父親がビーバーの皮を買い取る村の業者。

彼がハントして皮を納めるとその量に相応しい褒美と交換できるので、その要領で彼女も手に入れてしまおう、と。

しかし、ビーバーもビーバーでバカではないので彼のあの手この手の罠の数々に応戦してくる。なんなら彼も命懸けのハンティングになっていく、、、。

という、命懸けの下心丸出しのハンティングをテンポ良く、サイレントにお届け、、、なのだが。

ポスタービジュアルにもある通り、このビーバーども、、、完全に“中の人”がいるやつ、いわゆる“着ぐるみ”。

これをどうツッコめば良いのか、、、そんなことを考える隙を与えない手数の多さで次から次にハント→ビーバー→ハント→彼女→ハント→ビーバー→ハント→彼女、、、と。

ちょっと『トムジェリ』っぽい、イタズラタイプの罠の仕掛け合いと取っ組み合いと、ギャンギャンやり合いみたいな雰囲気も感じつつ。

とにかく観た人にしかなかなか伝わりにくい唯一無二のパンチを持つ作品。

※24年3月、映画オススメブログ、始めました。
●○●○●○●○●○●○●○●○●○●○
『matchypotterと映画の秘宝』
https://matchypotter.com/
作品単発のレビューはここでやっているので、こちらは企画記事メインに挑戦したいと思います。
皆さん、時間がある時にでも見に来てください。
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F:2953
M:1030

『FEVER ビーバー!』に似ている作品

破局

上映日:

2022年12月24日

製作国・地域:

上映時間:

12分
3.7

あらすじ

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