▪️Title :「キートンのセブン・チャンス」
Original Title :「Seven Chances」
▪️Release Date:1926/07/15
▪️Production Country: アメリカ
🏆Main Awards :※※※
▪️Appreciation Record :2020-083 再鑑賞
▪️My Review
やっぱりキートン！！これもハンパなく面白いですね！！
決して笑わない無表情のストーン・フェイス、ドライでアナーキーなギャグ、スラプスティックとアクロバットの体当たり芸に徹底したキートンの全てが表現されている作品です。
物語は。。。愛するメアリーに告白できない証券マンへ700万ドルの遺産が転がり込むことになります。27歳の午後7時までに（本日）結構することが条件つき。無数の花嫁に追いかけられ、岩や山の斜面を転がり落ち、やっとメアリーの元にたどり着いたら、ああ時間切れ。。。そんな展開です。
しかしながら、ほんとに体当たりのシーンの数々どうやって撮影をこの時代にしたんでしょう。山や崖の斜面を転がり落ちるシーンは特に有名な場面で、ほんとハラハラ、そして笑い転げます！！
キートンの作品はほんとコメディの原点。
淀川長治氏曰く、チャップリン、ロイドと並ぶ三大コメディアン、キートンのコメディはどこかフランス的、ロイドはアメリカもアメリカ、チャップリンはアメリカペイソス。そしてキートンは芸術家です。と

▪️Overview
「海底王キートン」に次ぐバスター・キートン主演映画でロイ・クーパー・メグルーとジョー・ミッチェルとの合作舞台劇を骨子として例の如くジャン・ハヴェズとクライド・ブラックマンとが書き卸した台本によりキートンが監督した。キートンの相手役はルース・ドワイヤーで、Ｔ・ロイ・バーンズ、スニッツ・エドワーズ等が助演している。1973年6月16日より開催された特集上映「ハロー！キートン」（フランス映画社配給）にて邦題を「キートンのセブン・チャンス」と改題して公開。（参考:映画.com）

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チャップリンと並ぶ無声映画時代の喜劇の天才キートンの代表作。

ジミーと親友のビリーと経営する会社は倒産の危機。そんな時、ジミーに７００万ドルという莫大な遺産の話が。しかしその条件は今日の７時までに誰かと結婚しないといけない事。ジミーはかねてより愛する人メアリーに結婚を申し込むが、金が目的と勘違いされて断られてしまう。
ビリーは何とかして金を手に入れるため、新聞に花嫁募集の広告を打つと、町中の女性が教会に集まりさあ大変。

中盤まではアクション控えめからの、怒涛のラストへ。
野を超え、川を超え、花嫁ゾンビ集団とインディジョーンズも真っ青の転がる岩を搔い潜り、ジミーは愛するメアリーのもとに急ぐ。

ハスターキートン作品の中で、ストーリーとしては一番好きかもしれないコメディ作品。

とある娘に片想い中のキートン。
しかし事業が上手くいかず、お金がないのでプロポーズができないのだが、ある日27歳の誕生日の午後7時までに結婚すれば700万ドルの遺産が入るとの、祖父の遺言が届き大慌て。
共同経営者の友人と、その遺言を預かる弁護士と3人で、プロポーズ大作戦を始めるのだが・・・
乙女心は非常に難しい。
うまく行きそうになったのに、恋に慣れてないキートンはプロポーズの仕方を大しくじりしてしまうわけでそこから町を上げての大騒動に発展する。

不器用すぎるキートンにやれやれと笑ってしまうのはもちろんですが、キートンに遺言届けて目的発生させようとする弁護士さんの滑稽な感じも好き。
友人の的外れなプロポーズ大作戦計画のせいで、町中の女たちが教会に押し寄せるシーンは大爆笑でした。
ほんと、キートンのコメディの、笑いのセンスは万国共通、時代を超えても面白い♪
ちなみに怒り狂った女たちに町中追いかけられるシーンも計算し尽くされて繰り返し観てしまうほど傑作シーン目白押しです。
大変すぎるプロポーズ大作戦だけに、ラストは思わず拍手👏
これだけの表現力があればセリフなんて全然いらないっていうのを思い知らされる、キートンの中でもおすすめ中のおすすめの作品です。