謎解き、冒険、お色気、ギャグ、ダンディ、小道具、主題歌、観客を楽しませようという気持ちがてんこ盛り。
これぞ娯楽邦画の真骨頂。
初期007、ルパン三世の世界観を更に高めた岡本喜八ワールド全開の大傑作。
この作品もっと注目されても良いかも。

かなり満足度が高かったですこれは。
浜美枝がかわいすぎて完全にイカれました。

宝田明をはじめゴジラ俳優っていうか東宝俳優がおりなすコメディチックな007チック。ハヤタも出てる！ちょっとだけど。

冒頭、かなりの距離でバイク運転してる奴をピストルで狙撃する宝田明。

当たるの？！あんな遠くて。
昨夜、寝る直前でまだリビングにいた長男が思わず声を出す。

いやこれタイトル100発100中だから。
と、自分でもよくわかってないのになぜかドヤ顔で言ってしまいました。
おやすみー。

インターポールになりすました謎の男、宝田明が国際的な銃の密輸事件に浜美枝ちゃんと有島一郎と一緒に挑む痛快活劇。

最初の方、宝田明はずっとパンツ一丁。
平田昭彦が何やら常になんかある感出してる殺し屋。平田昭彦のなんかある感は好きです。そして多々良純のインチキ中国人がビタッとハマってます。

コミカルなアクションでポンポン進んでって、カラのドラム缶にマッチ投げ入れも100発100中。

ドラム缶ってカラでもマッチ入れるとボンボン飛び上がるのは知りませんでした。なんだこれ。

浜美枝はいろんな衣装でとても美しくてかわいくてセクシーでオシャレ。

ボンドガールより前に100発ガール？やってたのね。まんまです。終盤ずっと水着なのも一緒。同じ時代に生まれてたら好きすぎて狂い、二度死んでた可能性も捨てきれん。

ゴジラファイナルウォーズで宝田明が、昔は100発100中と言われてた、みたいなこと言いますがこれだったのね。

有島一郎も頑張ってました。空飛んでるセスナからセスナへ縄梯子で移るなんて。

臨場感ゼロ。あからさまなセット。差し込まれる海の映像でなんとなくご愛嬌。

軽やかに暗躍する百戦錬磨の殺し屋（宝田明）が、武器密輸王が統べている悪徳組織を追跡していく。「007シリーズ」と「リオの男」から着想を得ている、東宝産スパイ映画。脚本家は、都筑道夫と岡本喜八の最強タッグ。

お調子者のイケメン諜報部員とグラマーなヒロイン（浜美枝）が、付かず離れずのコンビを結成するという、典型パターン。「そんなわけないじゃん！」というツッコミ込みで鑑賞すべし。場面転換が多いため、当時の町並みを堪能することもできる。

役立たずの道化役だと思われていた老刑事（有島一郎）が、いざとなると一番頼りがいのある仲間になるところが面白い。実質的に、有島一郎のキャラクター性を楽しむための作品と言っても過言ではない。

後に連載が開始する「ルパン三世」を想起させるモチーフが、随所にて散見される。確証はないけれど、元ネタは「黄金の七人」「あの胸にもういちど」の他に、ここにもあったのかも知れない。