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マスターマインド
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目次

マスターマインドの作品紹介

マスターマインドのあらすじ

1970年代のマサチューセッツを舞台に、アート作品の窃盗という行為に没入する平凡な大工をユーモラスに描いた作品。

マスターマインドの監督

ケリー・ライカート

原題
The Mastermind
製作年
2025年
製作国・地域
アメリカ
上映時間
110分
ジャンル
クライム

『マスターマインド』に投稿された感想・評価

Omizu
3.7
【第78回カンヌ映画祭 コンペティション部門出品】
『リバー・オブ・グラス』ケリー・ライカート監督の新作。カンヌ映画祭コンペに出品され好評を博した。

期待していたほどではないがよかった。ルーブルの窃盗があったばかりなので重ねて見てしまったが、それと比べるとガタガタで幼稚な強奪計画。

徐々に主人公の背景も明かされ、計画があらぬ方向に転がっていく様をライカートらしい流麗な演出でみせていく。

正直後半にいくにつれて失速してしまった感はあるものの、ラストシーンがあまりにも見事。ベトナム戦争反対運動という社会背景も存分に生かしあっけなく終わる締め方がよかった。

コンプレックスを抱える主人公の行動がことごとく裏目に出る。ライカートらしく淡々とその様子を描いている。中だるみは感じるものの、トータルではなかなか面白いクライム映画だった。
ケリー・ライカートの新作。

冒頭一家の夫JBは子供たちを騒がせ、展示室から彫像を奪う。
そのあと子供や妻たちは関与しておらず、JB単独の犯行であったことが分かる。

このJBだが強盗の計画はするが、悲しいことに抜けが多く、当日急に1人辞退したりなど全く上手くいかない。

そんなJBが成功した強盗だが、それが基で警察に目を付けられ逃亡の旅が始まる。
ようやくライカート作品の旅が始まる。

延々となるジャズがここで効いてくるし、この旅の終わりは突然やってくる。
ああしていればという後悔が占めるラストであり、このぶつ切りの様な終わり方もJBという人間の人生にはピタリと当て嵌まるのだろう。
3.5
ケリー・ライカートの新作「マスターマインド」は去年の東京国際映画祭で上映されたものの、配給は決まっていないようだった。これだと決まっても環境の悪い映画館でしか上映されないかと思っている中、MUBIで90日間200円のオファーがあり、一足先に見てしまった。

「ファースト・カウ」でカウボーイを解体して語り直したように、「マスターマインド」ではヘイスト映画を語り直す。主人公JBは妻と息子と暮らしているが、定職についていなかった。両親からも就職の催促を受けるなか、友人たちと地元の美術館から絵画を盗む計画を立てるーー。

よくあるヘイスト映画では緻密な計画やその実行のスリルがあるが、本作ではお粗末な計画を笑うコメディとして描いていた。なんだかんだ成功するが、警察に追われ、芸術学校時代の友人のもとを点々としていく。この逃走劇は、罪から逃げているのではなく、家族を養うことや定職につくという”普通”からの逃走であるように感じた。

「ファースト・カウ」で1820年代に時代をずらしていたように、本作でも1970年に時代をずらしていて、これは「イージー・ライダー」などアメリカン・ニューシネマの時代と重なる。ヒッピー達と同じメンタリズムを、現代的な男性像で描き直していると見ると面白い。最後、学生運動の行進と交わりもみくちゃに、あやふやになってしまうのも、当時への批判的眼差しなのだろうか。

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