〈見処〉 ①香港ホラーのルーツ作品! ・『ドラゴンVS.7人の吸血鬼』(The Legend of the 7 Golden Vampires) は、1974年にイギリスのハマー・フィルム・プロダクションと香港のショウ・ブラザーズ共同制作したホラー作品。日本ではワーナー・ブラザース配給で劇場公開されたが、日本語版ソフトは発売されていない。 ・本作の物語は、1804年のトランシルヴァニアからスタート。吸血鬼ドラキュラの元に中国の怪僧カーが訪れ、衰退していた中国の吸血鬼達の復活をドラキュラに求めた。ドラキュラはカーに憑依して、中国の山村に渡り、伝説の吸血鬼達の復活に着手した。 ・時は流れ、1904年。吸血鬼研究の権威、ヴァン・ヘルシング教授(ピーター・カッシング)は、重慶の大学にて中国の吸血鬼の講義を行っていた。多くの聴講生はその存在を信じないなか、故郷の村が吸血鬼たちの脅威に瀕する若者チン(デビッド・チャン)はヘルシングに助けを求める。 ・ヘルシングはその求めに応じ、カンフーの達人であるチンとその兄弟達と共に、息子のレイランド、旅のスポンサーを買ってでた富豪の未亡人ヴァネッサを伴い、吸血鬼退治に向かう…(Wikipediaより抜粋)。 ・ドラキュラ伯爵と黄金のマスクをつけた7人の吸血鬼戦士対ヴァン・ヘルシング教授とカンフーの達人の戦いを描いた本作は、1958年の『吸血鬼ドラキュラ』を第1作とするハマー・フィルム・プロダクション製作のドラキュラシリーズの最終第9作。ドラキュラ俳優の代名詞、クリストファー・リーは前作を最後にドラキュラ役から引退したため、本作では別俳優を起用も、正義の吸血鬼ハンター、ヴァン・ヘルシング役に、名優ピーター・カッシングは、本作も続投。 ・評価が極端に分かれる怪作であるが、現在では、のちの『霊幻道士』に繋がる香港ホラーの始祖と再評価されている。