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黒犬
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目次

黒犬の作品紹介

黒犬のあらすじ

10歳の娘が夜中に聞こえた奇妙な遠吠えをたどると、行き着いたのは父親の寝床。癌で闘病中の母は容体が悪化する一方で、父は妻を失う大きな恐怖と向き合っていく。

黒犬の監督

ヤン・リン

原題
黑犬/The Black Dog
製作年
2024年
製作国・地域
台湾
上映時間
20分

『黒犬』に投稿された感想・評価

Juzo
4.1
カメラのファインダー越しにのぞき見る、父親の震える背中。
夜の静寂に響く遠吠えの正体を知ったとき、10歳の少女は『死と恐怖』という世界の入り口に、そっと触れることになる。
台湾のヤン・リン監督による20分間の瑞々しくも痛切なショートフィルム。本作は、ホラーやサスペンスの型を巧妙に借りながらも、その実、一人の少女が「親の弱さと、避けて通れない喪失」に直面する心理的な自立をじっと見つめた、極めてアートハウス的で誠実な家族のドキュメントである。 
物語のフックとなるのは、10歳のフェンが夜中に聴く奇妙な遠吠えと、それを暴くために手にする「かつて母が使っていた古いカメラ」という仕掛け。病床の母を失う恐怖に一人で押しつぶされ、夜中に声を上げてむせび泣く父親の姿を、カメラのレンズ越しに観察するフェンの眼差しが素晴らしい。ただの冷淡な覗き見ではなく、ファインダーという虚構のフィルターを通すことで、少女がまだうまく言葉にできない「世界の残酷さ」を自分なりに噛み砕き、咀嚼しようとする実存のグラデーションが、台湾映画らしい湿度のある静謐なルックの中にこれ以上ない切実さで捉えられている。 
過激なバイオレンスや劇的な奇跡に逃げることは一切ない。20分というミニマルな時間の中で、崩壊の危機にある家族の距離感をじっと見つめ、音楽やセリフではなく、少女の肉体とカメラの存在そのもので時間を贅沢に持たせる演出には、確かな映画的信頼が宿っている。 
のぞき込んでしまった世界は、あまりにもみすぼらしく、圧倒的な恐怖に満ちている。けれど、その闇をカメラで直視し、父親の謎を受け止めた少女の横顔には、かすかな、しかし決定的な成長の光が差し込んでいる。言葉なき魂の交感と、映画の静かな力を信じ切った短編。

紙上の黒犬を 手でなぞる、
社内のアウゥ〜

結構 印象に残るシーンが多い..

台湾の『黒犬』の意味よ
5.0
PLAYLISTアジアの才能

とてもよかった
大満足

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