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君のクイズの作品紹介

君のクイズのあらすじ

賞金1000万円を賭けて戦う生放送クイズ番組“Q-1グランプリ”の決勝戦。 世間が注目する中、“クイズ界の絶対王者”・三島玲央と “世界を頭の中に保存した男”・本庄絆は 共に優勝まであと一問と、王手をかけた。 そして迎えた最終問題、早押しクイズ。 張り詰めた空気の中、本庄は 問題が1文字も読まれないうちに 回答ボタンを押す。 会場がどよめく中、なんと正解を言い当て、本庄は優勝者となった。 困惑を隠せない三島。 どんなクイズであれ、問題文が0文字の状態で答えることは不可能なはず―― やらせ? 不正? それとも魔法? なぜ問題を1文字も聞かずに正解できたのか? これは、全国民へのクイズ。

君のクイズの監督

吉野耕平

原題
公式サイト
https://yourownquiz.toho-movie.jp/
製作年
2026年
製作国・地域
日本
上映時間
118分
ジャンル
ミステリー
配給会社
東宝

『君のクイズ』に投稿された感想・評価

kuu
3.7
『君のクイズ』
製作年 2026年。上映時間 118分。
映倫区分 G 製作国 日本
小川哲が2022年に発表しベストセラーとなったミステリー小説『君のクイズ』を映画化。

全編を通して善き熱量とロジックが交錯する頭脳戦エンタメに仕上がっていた。
​鑑賞中、おそらく多くの映画ファンの方々が序盤から中盤にかけある種のもどかしさを覚えるかもしれない。
今作品は、主人公・三島の膨大な知識と過去の記憶を紐解くため、どうしてもナレーションやモノローグによる言葉の説明が多用されてた。
純粋な映像言語としての映画表現を期待する方からは、少し説明過多ではないかって声が上がるのも頷ける。
また、原作の持つスマートなボリューム感に対して、映画版で肉付けされたドラマパートやキャラ描写は、競技クイズって特殊な世界線に没入しきれへん観客にとって、一見すると物語のテンポを緩める中弛みのように映るリスクも孕んでる。
​しかし、今作品の善きとこは、まさにそのネガティブとも捉えられかねない要素を、後半へのカタルシスへと反転させてるとこは善かった。

​最初はマニアックかなって感したんは、確定ポイントやクイズ脳って専門的な概念。
これらが、丁寧なモノローグによって脳内にじわじわとインストールされることで、いつの間にか三島と同じ目線で『Q-1グランプリ』の舞台に多少なりとも立つことができた。
言葉による執拗なまでの思考プロセスの開示があるからこそ、対戦相手である本庄絆のゼロ文字正解って異常事態が、どれほど不気味で、どれほど世界の理を揺るがす恐怖であるかが、皮膚感覚で伝わってくるんやと思います。
そして、一見テンポを遅くしているようにも思えたキャラたちのバックストーリーや、三島がこれまでの人生で通り過ぎてきた何気ない風景、交わした言葉の数々。
それらすべてが、ラストに向けて一本の伏線へと収束していく瞬間、独特な善き衝撃が走った。

クイズってのは、単なる雑学の暗記バトルじゃなく、その人がこれまでの人生で何を見て、何を聴き、誰と出会い、どう生きてきたかって生きた軌跡そのものが、早押しボタンを押す指先に宿る。
中弛みと感じられたドラマパートは、三島って人の血肉を描くために削ってはならない1ピースやったのやと気づかされる。

​説明の多さはスタイリッシュな映像演出と相まって心地よい脳内快感へと昇華され、クイズへの関心の薄さは人間の普遍的な生き様を描くドラマによって完全に払拭されてた。
​自分が歩んできた退屈なはずの日常すらも、愛おしい問いに満ちた世界へと塗り替えられていることに今作品を観て気づく。
118分って時間を一気に駆け抜ける、文字通りのロジカル・ミステリーでした。

​この映画版における映像的に善きは、活字が内包する思考の超高速駆動を、デヴィッド・フィンチャー作品の如き?チトオーバーかな兎に角、プチ冷徹かつ、プチ獰猛なカッティングでスクリーンに焼き付けた点にあると思います。

撮影裏の力学と、配役がもたらす化学反応も善かったし、決戦の舞台となるセットは、華美なバラエティ番組の意匠を剥ぎ取り、逃げ場のないコロッセオの構造を呈していたし、演者陣は数ヶ月に及ぶ教練を経て、コンマ数秒先の確定ポイントを看破する指先の微細な硬直を表現したらしい(あくまでもらしい)。さらに本庄絆役の底知れぬ虚無感は、主人公・三島にとっての鏡像であり、同時に理性を揺るがす絶対的な他者として画面に君臨する。

​この映画の底に流れているのは、単なる雑学の詰め込み合いやありません。
日々バラバラに飛び込んでくる無機質な情報が、過去のちょいっとした失敗や誰かと交わした視線といった大切な記憶と結びついた瞬間、それはその人を支える本当の知性へと変わっていくんです。
​最初の一文字を聞いただけで正解を出せるとき、プレイヤーは未来を予知しているわけじゃなく、それまで生きてきたすべての時間、集めてきたすべての経験が、その一瞬にものすごい密度でギュッと集まっているだけ。

クイズというゲームの形を借りながら、今作品は人が生きてきた軌跡に、無駄なことなんて一つもないって温かいエールを送ってくれているように思えます。
​もっとも、ここまでハイレベルな頭脳戦を見せつけられると、映画が終わった後は自分の頭の回転の遅さに少しがっかりしてしまうのも確か。

劇場の自販機で飲み物を買うときでさえ、ボタンをじっと見つめながら……ここが確定ポイント(正解がわかる瞬間)か?などと、にわかクイズ王を気取りたくなる衝動は抑えられません。(嘘ですが)
残念ながら、現実の世界では問題文ゼロ文字で人生の正しい道を示してくれる人はいませんし、選択を間違えたからといって、無慈悲なブザーが鳴り響いてやり直させてくれるわけでもありません。
​全編からあふれる熱量と、観客を引っ張っていく硬派なストーリー構成。
118分という時間の中に、あまり退屈もなく詰め込まれたミステリーでした。


あらすじ・キャスト
賞金1000万円をかけた生放送のクイズ番組「Q-1グランプリ」の決勝戦。お茶の間が注目するなか、「クイズ界の絶対王者」こと三島玲央と、「世界を頭の中に保存した男」といわれる本庄絆は、ともに優勝への王手をかける。そして迎えた最終問題の早押しクイズで、本庄はまだ問題が1文字も読まれていないにも関わらず回答ボタンを押す。どよめく会場をよそに、なんと本庄は正解を言い当て優勝を果たす。あり得ない出来事に、三島は困惑を隠しきれない。本庄はなぜ不可能とも思える「ゼロ文字正答」を成し得たのか。三島はその謎を解明すべく独自に調査するが……。

豊富なクイズ知識と論理的思考をあわせもつ主人公・三島玲央を中村倫也、三島と対峙する謎多き天才クイズプレイヤー・本庄絆を神木隆之介、番組の総合演出を手がけ、盛り上げるためなら手段を選ばない坂田泰彦をムロツヨシが演じる。「ハケンアニメ!」「沈黙の艦隊」シリーズの吉野耕平監督がメガホンをとり、クイズプレイヤーの脳内で繰り広げられる思考の迷宮を、VFXを駆使してスタイリッシュに表現する。
ぶみ
4.0
解き明かされる衝撃の真実。
これは全国民へのクイズ。

小川哲が上梓した同名小説を、吉野耕平監督、中村倫也主演により映像化したミステリ。
クイズ番組で、問題を1文字も聞かずに正解した対戦相手に敗れた主人公が、真相に迫る姿を描く。
原作は未読。
主人公となる三島玲央を中村、クイズ番組での対戦相手の本庄絆を神木隆之介、クイズ番組の総合演出を担当する坂田泰彦をムロツヨシが演じているほか、森川葵、白宮みずほ、大西利空、坂東工、伊沢拓司、ユースケ・サンタマリア、堀田真由等が登場。
物語は、学校の文化祭でクイズに答える中学生の姿でスタート、次には、その少年である三島が大人になり、クイズ番組に出演するシーンとなるため、冒頭からクイズがテーマとなっていることが一目でわかるオープニングとなっている。
その中村演じる三島と、東大医学部大学院生である神木演じる本庄が、早押しによるクイズ番組『Q-1グランプリ』で対戦、最終問題で、本庄が問題を1文字も聞かずに解答ボタンを押し、見事正答するという、なんとも衝撃的かつ不可解な結末を見せることに。
以降、それが、やらせなのか、トリックなのかと世間を騒がせる中、番組を担当する坂田が、検証番組を生放送で行うことを提案、その放送に出演した三島が、その真相を解き明かそうとする姿を中心として展開、生放送という限られた時間、かつスタジオという閉ざされた空間となっているので、ワンシチュエーションでのタイムリミットものの様相を呈することとなり、この手の作品が大好物な私としては、終始、本作品の世界観に入り込むことができた次第。
何より、特に早押しによるクイズ番組における解答者の様々なテクニックが説明されたり、はたまた、三島と本庄がどのような思考回路を持っているのか頭の中を可視化させた演出があったりと、クイズ番組の奥深さをエンタメ色豊かに描いていたのは興味深かった反面、今どき、非常にオーソドックスな早押しクイズ番組という設定自体が、少し古臭いし、観客にいる動画配信者の描き方もステレオタイプ過ぎやしないかとも感じたところ。
また、中村、神木、ムロツヨシとそれぞれがハマり役であった中、チョイ役ではあるものの、阿部亮平
が登場していたので、ファンの方は必見。
物語の核となる「ゼロ文字押し正答」に対して様々なアプローチを試みる三島同様、観ている側も頭がフル回転することとなり、その帰結はそれなりに腑に落ちるものであったのは良かったところであり、クイズと人生を結びつけたドラマも悪くなかったとともに、予告編でも「ビューティフル〜」のフレーズが印象的なあの歌が頭の中をヘビロテすることとなったのに加え、遠い昔、「全国高等学校クイズ選手権」(通称「高校生クイズ」)の地区予選に参加したものの、あえなく3問目で敗退したのを思い出した良作。

いつかまた、みんなの正解を間違える。



自分と向き合う
あるいはそれから逃げる

もしこの世界に
答えるべきクイズがあるとしたら

その二択問題なのかもしれない


状況は様々
人間も様々

ある選択がその場を最悪なものにしても
10年後、その選択が間違いじゃなかったと
気付くかもしれない


どんな選択も
どんな判断も

誰かを傷付けても
自分を傷付けても

選択したことが意味になる


もしこわくて逃げちゃったとしても
逃げた選択に意味がある

人間は正解を求める

けど
正解が分からなくて
正解できなくて苦しむことが沢山ある

そんな時は自分の魂の向く方をよく見て

逃げ続けるのが苦しかったら
挑んで大丈夫

挑み続けるのが苦しかったら
逃げて大丈夫

生きてるのが苦しかったら
死を選択肢に入れて大丈夫

死ぬことすらできなくて苦しいなら
流れに身を任せて大丈夫


避けられない選択に悩むかもしれないけど

自分と向き合うか逃げるか

基準はそれでいい
どっちも選択で
どっちも判断だ



問いはこわい

出題者は世界
解答者は自分しかいない

正解・不正解は可変

正解は異形
不正解は心臓を掴む

それでも
たった二択

選びたいほうを選んで
誰かに、何かに頼ってもいい

もう選んでる

『君のクイズ』に似ている作品

スラムドッグ$ミリオネア

上映日:

2009年04月18日

製作国・地域:

上映時間:

120分

ジャンル:

配給:

3.8

あらすじ

アカデミー賞8部門受賞。『トレインスポッティング』のダニー・ボイル監督作。インドのスラム街で育ったジャマール。無学なはずが世界的人気番組「クイズ$ミリオネア」で残り1問を残し全問正解。それ…

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どちらを

製作国・地域:

上映時間:

14分
3.4

あらすじ

中学生の息子を連れて、母は寂れた町の漁港を目指す。そして、その道中、さながら人生の様に母子の前には様々な選択が現れる。しかし、劇中で提示されるのはその選択肢だけであり、母子が「どちらを」選…

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