斬新な撮影手法で、ドキュメンタリーの要素もあればファンタジーの要素もあり、スーダンの美しい多様性や日常も堪能できるし、同時に胸を引き裂くような悲惨な現実も見せつけられ、数字ではない1人1人のストーリーがあることが実感できる。数々の映画祭で受賞していることも納得。

理不尽にも命を落とした人や家を追われたは人々は数えきれない程いて、5,000万人いるであろうスーダン人全員がこうした大切な人の死、突然の離別、不確かな未来への絶望感を感じている。

難民映画祭にて鑑賞

戦火を逃れ南アフリカへ避難した5人の記憶と希望を追った渾身のドキュメンタリー
全てを曝け出すと決意した女性がグリーンバックで再現していく中で、当時の辛い気持ちも想起させられてしまったときにみんなが寄ってきて抱きしめ合うシーンが印象的だった
それぞれのエピソードがあってなんとか南アフリカに逃れたわけだけどその経緯を振り返って辛いことにも向き合う中で記憶や気持ちを整理していくようなセラピー的な要素もあるのではないかと思った
みんなの今後の夢やどう行きたいかという前向きなことも描かれていたのはよかった

大人は愚かと子供に言われてしまうのが印象的だった