
高校1年生の春。 杉野ゆかり(中島瑠菜)は、何かに夢中になれるわけでもなく、ただ日々をこなすだけの“どこにでもいる少女”だった。新しい生活の始まりに心が躍るようなこともなかった彼女の前に現れたのは、雑草の一つひとつを愛し、その生命力に魅せられている同級生の徳田みみ(大島美優)、──通称<ドクダミちゃん>。 ちょっぴり風変わりだけど、驚くほど真っ直ぐでピュアな心を持つドクダミちゃんの願いは、“雑草研究部=ザッケン”の復活。ドクダミちゃんの熱量に戸惑いながらも、いつしかゆかりは彼女とともにザッケンの復活を目指し、活動を始めることとなる。 ありふれた日常に宿る発見や、忘れていた感受性が静かに呼び起こされていく。混沌とした時代に、疲れた心をそっと掬い上げるように、見過ごしてしまいがちな足元の小さな植物たちが教えてくれるのは、人が前を向くためのささやかな力かもしれない。 青春のきらめきを大人にも思い起こさせる本作は、人が忘れがちな“生きる手触り”をひっそりと、しかし確かに感じさせてくれる。これは、偶然出会った二人が見つけたやさしくて、じんわりと胸に残る青春と再生の物語。
Ⓒ2026 上村奈帆・モノガタリラボ・プクプク/小学館/『ザッケン!』製作委員会名