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免許返納!?
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免許返納!?の作品紹介

免許返納!?のあらすじ

南条弘70歳、職業・俳優。めでたく古希を迎えたが、この歳にして人生最大の窮地に陥る。事の発端は、腐れ縁の俳優仲間が起こしたバイク事故へのちょっとしたコメント。世間は「さすがスター俳優、南条弘!」「南条最高!」と持ち上げ、一人歩きした論調はいつしかマネージャーや家族をも巻き込み、南条の意図とは全く異なる形で拡大解釈されてしまう…「で、南条さんはいつ“免許返納”するんですか?」――まだまだアクションもやりたい映画スター・南条弘。人生最大のこのピンチをどう切り抜ける?

免許返納!?の監督

河合勇人

原題
公式サイト
https://menkyohenno-movie.com/
製作年
2026年
製作国・地域
日本
上映時間
119分
ジャンル
コメディ
配給会社
東映

『免許返納!?』に投稿された感想・評価

kuu
2.8
『免許返納!?』
製作年 2026年。上映時間 119分。
映倫区分 PG12 製作国 日本

舘ひろしが主演を務め、70歳の映画スターが免許返納をめぐる大騒動に巻き込まれていく姿を描いたコメディ。

タイトルから想像するなら高齢ドライバーの社会問題に切り込む社会派コメディかと思いきや、蓋を開けてみればまったく違うベクトルの作品。
今作品は、一言で表すなら、超局所的・ノスタルジー特化型エンタメと云えば善いかな。  
主役を張る名優の圧倒的なダンディズムと、令和のいま敢えてやるからこそ漂うシュールな可笑しさがブレンドされており、コアなファンにはたまらない魅力がある反面、ライト層には少々ハードルの高い仕上がりになっている。
 
キャスト陣のハマり具合は個人的に微妙。
主演の放つあの一世を風靡した刑事ドラマを彷彿とさせる佇まいは健在やし、バイクに跨るだけで画になる説得力はあった。
脇を固める若手俳優たちも、あえて大袈裟でコテコテな昭和風の演技プランを忠実にトレースしており、作品のテンションを支えてはいる。
今作品は、かつて日本映画界が持っていた熱量へのリスペクトと、ネット社会に対する一種の皮肉が込められているんやけど、ただ、そのメッセージ性がエンタメとして広く伝わるかというと、少し好みが分かれる部分もあるやろし、小生には微妙でした。
全体の評価としては、星5つ中の2.5から3に届かないくらいの中間より少し低めで落ち着いてます。
 
舘ひろしファンには黄金、一見さんには少し肌寒いオマージュ劇、往年の名作や過去のアクション映画へのオマージュ、パロディがこれでもかと詰め込まれた今作品。
舘ひろしというスターのキャリアを愛し、昭和から平成初期の熱気を取り戻したい観客にとっては、たまらない仕掛けが随所に散りばめられてはいるとは思います。
 
しかし、コメディ映画という免罪符を差し引いても、シナリオの強引さは否めないし、メディアの些細な勘違いから世論全体が文字通り大騒ぎしていくプロセスは、あまりにも非現実的で、現代のリアルなSNS社会のダイナミズムを知る身としては冷めてしまう部分があった。
 
最大の問題は、笑いの核が元ネタの文脈に依存しすぎている点で、昭和・平成の映画カルチャーを深く知っていればクスリと笑えるかもしれないが、そこから外れた世代やライト層、ネタにハマらない者にとっては、なぜ今その演出なのかが分からず、置いてけぼりを食らうか、知っていても正直、小生同様シツラコイ。
 
元ネタが分からない瞬間の、あの劇場に流れる妙にサブい空気感。
ってライトな方はほぼいなかったが。
良くも悪くもターゲット層が偏りすぎており、舘ひろしというスターの威光を借りた内輪受けの域を出ていないのが惜しまれるしら映画ファンとしての知識量や、主演俳優へのリスペクトの深さによって、受け止める側の印象がガラリと変わるであろう、ある意味で尖った個性を放つ一編であるのはたしかかな。


あらすじ・キャスト。
順風満帆な俳優人生を歩んできた南条弘は、最近では芸術映画でも数々の映画賞を獲得しているが、心の内ではアクション映画への出演を望んでいた。そんな中、若い頃からの腐れ縁である俳優仲間の尾崎誠がバイク事故を起こし、南条は同世代の俳優としてメディアからコメントを求められる。尾崎を諫める発言は世間から思いがけない注目を集め、ひとり歩きした論調は南条のマネージャーや家族も巻き込みながら、本来の意図とは異なる形で拡大解釈されていく。これからも車やバイクでのアクションを演じたい南条だったが、周囲からは免許返納を期待され、人生最大のピンチに陥ってしまう。舘ひろしが1994年の映画「免許がない!」で演じた役と同名の俳優・南条弘をコミカルに演じ、南条に振り回されるマネージャー・川奈舞役で西野七瀬、南条との出会いで大きく人生が変わっていく青年・来宮亮役で黒川想矢、南条が所属する芸能事務所の社長・三宅篤役で吉田鋼太郎、南条とともに一時代を築いた俳優仲間・尾崎誠役で宇崎竜童が共演。「かぐや様は告らせたい 天才たちの恋愛頭脳戦」の河合勇人が監督を務め、「ラーゲリより愛を込めて」の林民夫が脚本を手がけた。
ぶみ
3.5
まだまだ、あぶない俳優です。

河合勇人監督、舘ひろし主演によるコメディで、明石知幸監督の1994年公開『免許がない!』と同じ世界観を持つ作品。
高齢の映画スターが、免許返納にまつわる騒動に巻き込まれる姿を描く。
事実上の前作にあたる『免許がない!』は鑑賞済み。
主人公となる映画スターの南条弘を舘、南条のマネージャーの川奈舞を西野七瀬、南条の俳優仲間の尾崎誠を宇崎竜童、尾崎の息子の来宮亮を黒川想矢が演じているほか、南野陽子、八嶋智人、大地真央、MEGUMI、真矢ミキ、内藤剛志、吉田鋼太郎等が登場。
物語は、冒頭古い感じの日活ロゴが表示された後、バイクに乗る南条と尾崎がハンドルから手を離してのガンアクションを披露、二人の髪の毛が黒々としていて若い感じかなと思っていたら、実はそれは45年前の作品『ハーレーライダー』で、それを現在の二人が観ているという構図でスタート、次には、『老人家族』なる作品で主演男優賞を取った南条の古希を祝うパーティーが開催されと、映画愛に溢れ、かつ南条の背景がわかるオープニングとなっている。
次には、俳優仲間の尾崎がバイク事故を起こしたことに対するインタビューで南条が出したコメントが、運転免許を自主返納すると拡大解釈され、返納するつもりなどさらさらない南条が追い詰められることに。
以降、そんな南条が、娘からも勧められ、政府広報にも出演、世論は皆返納を賞賛する空気が占める中、悪あがきをする姿を中心として展開、前半は、南条のドタバタぶりを見せるコメディテイスト強めで、このまま最後まで行くのかと思いきや、一転、後半では尾崎の息子を探し出すロードムービーへと変化していったのは意外だったところ。
何より、南条を演じる舘のコメディアンぶりと、彼に振り回されるも冷静なツッコミを入れる西野演じるマネージャー・川奈とのやり取りが面白かったこと、また、免許センターの職員役で、『免許がない!』で鬼教官を演じた西岡徳馬が登場していたのにはニヤリとさせられた次第。
クルマ好きの視点からすると、某刑事ドラマを彷彿とさせる金色の2代目日産・レパードに、これまた東映の『トラック野郎シリーズ』さながらの哥麿会によるデコトラが登場、そして、南条の愛車がフェラーリ・328のタルガトップモデルであるGTSで、そのナンバーが「7164」と、「な(7)んじょうひ(1)ろ(6)し(4)」と読めたのは、見逃せない反面、川奈がその328を運転するシーンで、ステアリングから手を離していないのに、エンジン回転数が変化、つまり変速している音がしていて、映像と合っていなかったのは残念だったポイント。
『免許がない!』が、全編コメディに振っていたのに対し、本作品では、前述のように、コメディからロードムービーへと変化し、笑いあり、涙ありの、古き良き邦画のお手本のような作風で、嫌味なく仕上げられていたとともに、ハズキルーペに、舘の楽曲『泣かないで』といったメタ要素も面白く、まさか、その『泣かないで』が南野とのデュエットで聴くことができたのは感涙ものだった一作。

この状況で、何を楽しめと。
背骨
3.8
西野七瀬ファンの感想。結構笑えるし、予想以上に良い映画。過去を振り返りながらも、これからの人生にもう一度希望を持ってみようと思えるような作品になっていて、それはまるで西野七瀬の乃木坂卒業センター曲『帰り道は遠回りしたくなる』の一節「過去がどんな眩しくても、未来はもっと眩しいかもしれない」という歌詞に呼応しているかのよう。元子役だった彼女のこれからの人生を見せてくれるサブストーリーもよかったな

西野七瀬はツッコミ役として準主役級の重要な役どころで、歯止め役とオジサン転がしを一手に引き受けるが、彼女の関西人としてのアイデンティティに活路を見出した今回のキャスティングはかなりハマっているように見えたし、今後の女優としてのキャリアを考える上でも良かったのでは

共演者のほとんどが大物ベテラン俳優の中、伊能昌幸や佐藤五郎などインディーズ映画好きがニヤリとしてしまうキャスティングもよかったし、エンディング曲がアルフィーというのも若者ウケを全く考えてなくて潔い。劇場内のオジサンオバサン諸先輩方の反応も良かったのがうれしかった

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