無実の罪で孤島に流刑となった医師の伝記映画だが、ジョン・フォードらしくないかもしれない(『男の敵』と同じくユーモアが足りないとかいって本人も嫌ってそう)。
しかしながらリンカーン暗殺シーンは彼の師であるグリフィスの『國民の創生』を思い出すしエンディングも気が利いていたと思う。幸せになる権利は誰にも平等にあるのだ。

※土地を借りて畑をする者。
　蚊は難敵である🦟。
　そう、風が強いとあやつらは、
　飛びにくいのか、いなくなるのだ！



リンカーン暗殺の容疑者となったひとりサミュエルAマッド医師の物語。どこまで事実なのかわからないが、本作品はなかなかの力作。

終身刑と言いながらも、ほぼ死に近い監獄の虎鮫島に幽閉されたマッド医師。
お前にそんな権利ねえだろ！と言いたくなる骸骨看守に悪質に扱われる。

マッド医師の妻は彼の無実を信じ、突拍子もない作戦に出る。これってうまくいくものなのかいな？というやり方ではあるな🤔。

紆余曲折を経ての展開に、
マッド医師の医師たる所以の行動にと、
見どころは満載👏。

クライマックスの締め方も好きだなあ。


マッド医師役はワーナーバクスター。
いつものニヒルなカウボーイとは印象が違って、素晴らしかった！
妻役は「タイタニック」のグロリアスチュワート。
看守長はハリーケリー（骸骨ではない）。
本作のキーパーソンのバッドはアーネストホイットマン。彼とバクスターとのバディ感にはニンマリした😁。

いやあ、なかなかの感動作だった。

脱獄は嘘。