警察官の家に下宿したテロリストを描くヒューマンサスペンスドラマ。
ブラッド・ピットとハリソン・フォードの共演。

IRAの特攻隊長エンジェル（ブラッド・ピット）は、ロシアのミサイルを入手するため、ローリーという偽名を使ってアイルランドからニューヨークにやってくる。
ニューヨーク滞在中の隠れ家として警察巡査部長トム・オミーラ（ハリソン・フォード）の家の地下室に下宿する。
しかしIRAの都合でミサイル購入が延期になり、ブローカーに金を支払わなかったため、トム一家が巻き添えで襲われる。
果たしてローリーとトムの運命は如何に？

23年間一度も賄賂も受け取らずに真面目一筋に務めた警察のトム。
しかし相棒の刑事を救うためにたった一度だけ嘘をつく。
その良心の呵責に耐えかねて警察を辞職することを決心。
アメリカの刑事作品では珍しく、銃による人殺しの重みが描かれています。
ハリソン・フォードが真面目で心優しい役柄を好演していて魅力的！
悩めるブラッド・ピットの苦悩に満ちた演技も素晴らしいです。
船のように舵を廻して引き返すことが簡単にはできないのが人生。
アイルランドの現実とIRAの問題にも触れた骨太のヒューマンドラマです。

「ここはアイルランドではない！」

地上波TVで鑑賞

• #エンジェル
• #オンボロ船VOYAGER号
• #地下室

アイルランド訛りのブラピ


ストーリー
ニューヨークの警察官トムの家に一人の青年が同居することになった。彼の名はローリー、トムの祖先の地アイルランドからやって来た優しい笑顔の好青年だったが、彼の真の正体はIRAに所属する国際テロリストだった......。


主演　ハリソン・フォード
監督　アラン・J・パクラ


ハリウッドを代表する"アメリカの顔"ハリソンフォードとブラピの二大共演に胸は高鳴るが、どうしてもアイルランド系には見えない。
確かにブラピはアイルランド系の血も引いているが、それでもアメリカ人にしか見えない。
そんな彼が喋る"アイルランド訛り"
逆にレアなものが見れた印象だ。

ストーリーが面白くない。
流動的な陰謀論なのに、それを消し去り急に始まる熱血漢物語とラストの意味不明な終わり方に「記憶に残らない」そう思わざるを得ない。
せっかくの良い設定等も台無しにしている事は間違いない。
中盤からはブラピの美しさとハリソンフォードとの関係性に焦点を当てるばかりで展開も弱い。映画化に向いていないとさえ感じた。

良かった点はハリソンフォードとブラピのコラボ。2人の「擬似体験」的な関係性が父子に思えてきて微笑ましくなる。そこは良かった。

全体的に緊張感もなく、あるのは予想できるオチばかり。残念であった。

アクションサスペンス映画。

アクションだけでなく、不思議な魅力がある作品でした。

ハリソン・フォードとブラッド・ピットという2大スター共演。

時代の波に翻弄される、
2人の切ない友情が描かれます。

もっと良い邦題つけられなかったのかな。

当時絶頂期をむかえていたブラッド・ピットは、（今もだけど）めちゃくちゃかっこいい。

何をしてても絵になるなぁ。

例えば、これからテロをしようと建物に入って行く前、ストリートで子ども達がサッカーやっているんだけど、ヘディングでボールを返してちょっかいかける。

ただそれだけなんだけど、人柄が出て、印象に残ります。

もちろん、ハリソンフォードもシブかった。


大飢饉により、19世紀、アイルランド移民がアメリカへ多く渡ったと聞きました。

一説では、アメリカ人の1割以上がアイルランド系。

しかも、アイルランド系移民は、警官になることが多かった。

アイルランド人は、移民として比較的後発だったため、命がけの危険な仕事にしかありつけなかったとか。

アイルランド系移民は、それぞれの家代々で警官や消防官を勤める者がいた由。

だから、警察や消防では慶弔様々な式典にでバグパイプ隊が登場していたのか。

このあたり、日本人にはピンとこないところですが、ニューヨークでは、IRAに同情したり、積極的に協力する下地があったのですね。


アイルランド紛争真っ只中の1970年代。当時8歳のフランキー少年は、IRAのシンパだった父が何者かに殺害されるのを目撃する。

それから約20年後、成人したフランキー（ブラッド・ピット）はIRAの闘士となり、武力闘争に明け暮れていた。

イギリス政府の要人や軍人、警察官などを次々と暗殺していったフランキーと仲間たちだが、SI5に追われてほとんどの仲間が命を失う。

辛くも逃げ延びたフランキーは、ローリーという偽名を使って、ニューヨークに潜伏する。

目的は、イギリス軍への反撃のための武器と資金を手に入れること。

潜伏先は、実直な警察官トム（ハリソン・フォード）の家になる。

つかの間、ローリーことフランキーは、トムの家庭の暖かさに触れることで癒やされていく。

しかし、ニューヨークでのローリーの非合法活動に、トム一家も巻き込まれていく。

トムに正体がバレたローリーはトムの相棒警官を射殺して逃走。

船で、ミサイルなど強力な兵器をアイルランドに持ち帰ろうとする。

一方、トムは、イギリス当局がローリーを始末するであろうことを察知する。

トムは、自らの手で逮捕して、ローリーの命だけは救おうと考える。

そして、2人は船上で最後の対決を迎える…


アラン・J・パクラ監督の、『推定無罪』『ペリカン文書』はリアルタイムで観てました。

『ソフィーの選択』も、本当素晴らしかったですね。

残念ながら、アラン・J・パクラ監督は、1998年に交通事故死されてます。

本作が遺作となりました。