祖父、父、息子の三世代で盗みを働くヒューマンドラマ。
ショーン・コネリー、ダスティン・ホフマン、マシュー・ブロデリックらが共演。　　　　

大学生のアダム（マシュー・ブロデリック）は祖父ジェシー（ショーン・コネリー）と父ヴィトー（ダスティン・ホフマン）に、研究所から窒素固定酵母の入った試験管とデータ帳を盗み出す計画を打ち明けて2人に泥棒の協力を仰ぐ。報酬は100万ドル。当初、父のヴィトーは反対したが、渋々協力することに。三人は窒素固定酵母の入った試験管を盗み出すことに成功するが、データ帳を現場に残したまま持ち帰るのを忘れてしまう。アダムが1人でデータ帳を取りに戻るが….　　
　
祖父と父はかつて二人で泥棒稼業を営んでいた。一方で息子は奨学金をもらって大学に通うなどエリートの道を歩んでいたが、満たされない日々を送っていた。息子は盗みに生きがいを見出し、祖父や父に盗み話を打ち明ける。祖父は息子の気持ちに理解を示すが、父親は猛反対。
家族ならではのそれぞれの思惑が交差し、祖父と父親の考えの違いが興味深い。
後半は家族による裏切りなどまさかの展開に驚かさる。
ショーン・コネリーがベテランらしい円熟した演技が包容力を感じさせ、最後は哀愁漂う結末が心に染みる。
「ダニー・ボーイ　君を心から愛してる♪」　　　

2024.7　BS12で鑑賞（よる8銀座シネマ・ノーカット・字幕）

• #窒素固定酵母
• #試験管とデータ帳
• #警備員の拘束
• #カードキー
• #15年の懲役
• #水道の水
• #奨学金
• #刑務所病院

ショーン・コネリー
　　　　×
ダスティン・ホフマン
　　　　×
マシュー・ブロデリック

豪華俳優陣による、親子三代にわたる泥棒一家の物語。これだけで胸ワク間違いなしなのに、どこを失敗したのか何とも微妙な仕上がり。

監督は、「十二人の怒れる男」「狼たちの午後」のシドニー・ルメット。

ニューヨークに暮らすジェシー（ショーン・コネリー）は歳をとっても泥棒家業ひと筋。その息子ビトー（ダスティン・ホフマン）は、息子アダム（マシュー・ブロデリック）が生まれた事を機に堅気に。ところがアダムが祖父のジェシーを誘い、ある工場から重要機密を盗もうと提案する。彼らを放っておけないビトーも加わり、親子三代による泥棒チームは計画を実行に移すが—— 。

華麗に盗みを働くケイパームービーを期待するも、泥棒一家と言ってもコソ泥レベルでプロフェッショナルな匠な技が見れる訳でもなく。物語の比重としてはファミリー・ドラマ寄りで、ビトーが父とも息子とも確執を抱えているので、何とも歯切れが悪い。

今回が初仕事となるアダムがど素人の超ビギナーなので見ているこちらがヒヤヒヤするドジっ子ぶりを発揮。手袋を忘れて本番当日にのこのこやって来る。前日の3人でホームセンターに行って準備万端にツールを揃える描写が台無し。いきなり忘れ物かよおい！！

で、親父のビトーがアダムに手袋を片方貸してあげるんだけど、途中手袋をしていない方の手でドアノブを捻っていたから確実に指紋が残っているし、その伏線は盛大に無視して、カードキーを通し忘れて警報器を鳴らしてしまい、彼1人が警察に捕まってしまう。

つまり彼ら親子三代による一世一代の大仕事は早速大失敗してしまうのだ。

後はアダムを釈放させる為、自白するのかしないのか、ジェシーとビトーがゴタゴタ揉めるだけ。

最後はしんみりさせてお終い。

いや、コレジャナイ。
僕が観たいのはコレジャナイ。

判事役でBTTFシリーズのストリックランド教頭先生を演じたジェームズ・トールカンがチラリ。「ジュラシック・パーク」シリーズのB・D・ウォンもチラリ。

せっかくの豪華キャストなんだから、親子三代仲良くスカッと爽快に盗みまくるのが観たかった。キャッツ・アイの方がまだいい仕事をするに違いない。

• #2024akirunaway

ダーティーな祖父、
その祖父を見て息子の為
我慢して真面目な父、
ダーティーな祖父に憧れ
間抜けな息子…
いやはや？名優の持ち腐れ…。

「ファミリービジネス」

これは…見る方を選びますね…。泥棒の血が流れた家族が三世代で初仕事をする中で各々を分かり合う？話なのか？と言う感じなんですが…私には全く駄目でした。かなり苦痛でしたね…。

60を超えても血気盛んな泥棒稼業のジェシー（ショーン・コネリー）、その息子で嘗てはその片棒も担いだがうまれた息子の為、精肉会社を立ち上げ真面目に働くヴィトー（ダスティン・ホフマン）、そしてヴィトーの子で学業優秀だがジェシーに憧れているエイド（マシュー・プロデリック）。エイドが突然大学をやめ、儲け話を持ってきた。大学からある酵母サンプルを研究ノートと盗めば100万ドル。反対するヴィトーもエイドが譲らず、彼を守る為参加せざる得なくなる。簡単な仕事のはずだったが…案の定素人のエイドがミスをし、一人捕まり…。

ぶっちゃけ、つまらない。冒頭に書いた通りで、家族の葛藤を描く家族愛の物語なのだろうが…。先ず…この面子が揃ってるならもっと面白いモノが出来るはず。ショーン・コネリーはインディ・ジョーンズで人気再燃で乗ってた時期。ダスティンだってレインマンの直後か。コネリーとホフマンがぶつかる会話劇だけはうまいかもしれないが、脚本が悪く…愛情も嫌悪も上手く伝わってこない。

脚本の不味さは…特にエイドがひどすぎる…。自分が中途半端なヤマを持ってきて、更に自分がミスしまくりで捕まったのが1番の問題なのに父親が仕方なしでやった事を罵倒する…しかもラスト、なんだかわからないけど和解してそうだし。

全く意味がわからない…。真面目に働く父親がつまらなそうで僕のせいにするなだぁ…どうやって大きくなったんだてめぇは…。母親は蔑ろだし…。クソメガネ野郎にしか見えない。ひどすぎる脚本に全く共感できなかったです。

ショーン・コネリー大好きなんですよ。シドニー・ルメット監督の初期から中盤の作品はいいけど…晩年は…ハリウッドに取り込まれてからはイマイチかなぁ…。2人とも好きなんだけど…なんでこんな作品、脚本で受けたのか…。ダスティン・ホフマンとショーン・コネリーの共演だけでなんとかなると思ったのかなぁ。多分それで数日は引きあるだろうけど、最初の批評が正しい事が分かったら…これは見に来ない…。地味だし。

• #80s駄っ作選…