こんなわけわからん映画作る特権があるのはゴダールだけやでしかし。どこまで観客を置いてけぼりにするん。それでいて、わからない観客の方が悪い感じになるのはどうして？

仕組まれた仕組み。
眼は手は思考は掴む為にこそ発生したのだ。何を？

記録

最近ゴダールというおじさんにムカついて仕方がない、とことん難しい。

『ヒア＆ゼア こことよそ』がフランス“と”パレスチナの映画であり、この『うまくいってる？』はフランス“と”ポルトガルの映画だといえる。その2つの場所を結びつけるエッセンスは何かとひたすら問いかけられる、能動的に思考しろとまるで説教なんですわ。正直悪いけど、日本人かつ大阪人の俺からしたら、「知らんけど」と一蹴してしまうような話。他国のイザコザなんて実際そんなもんである。しかし、その態度を叱られてる気にもなって、なんとも言えない気持ち。

ジャーナリズムに対する批判は、普遍的なもので、まだ分かりやすかった。我々が文章に視線を滑らせている時、その視線は必ずなんらかの制限、文章の製作者による恣意性を帯びている。“真実”とは何か思考しなさいよ、とこれまた説教された気分。

全体を通して説教くさい気があり、しかも分かりにくいときて、映画の内容はつまらなかった。しかし映画行為それ自体に価値があると考えれば、ゴダールを知る上では鑑賞するべき作品なのかもしれない。

2023,236本目 8/7 DVD

• #すえ@2023