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パッション
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目次

パッションの作品紹介

パッションのあらすじ

映画監督のジェルジーは、スイスの小さな村で『パッション』という題の映画を撮影中。その作品は、レンブラントやドラクロワの名画を、扮装したり裸になった俳優をカメラの前で静止させ映像で再現するというものだった。しかしジェルジーは光の具合に納得いかずNGを連発し、やがて予算オーバーで製作中止の危機に陥る。さらに、撮影隊に宿を提供した工場主の妻と、工場を不当解雇された女性従業員の間でジェルジーの心は揺れる。

原題
PASSION
製作年
1982年
製作国
スイスフランス
上映時間
88分
ジャンル
ドラマ

『パッション』に投稿された感想・評価

12月3日はフランスが誇る孤高の映像作家ジャン=リュック・ゴダール監督のお誕生日です。
87歳おめでとう!

前妻アンナ・カリーナと離婚後、後妻ヴェアゼムスキーをめとった時期と同じくして、商業映画との決別を宣言したゴダール。
それから約11年に及ぶ紆余曲折を経て、再び商業映画へカムバックを果たした『勝手に逃げろ人生』は見事大成功を収め、
続く復帰作第2弾『パッション』では更に独自の第七芸術を発展させました。

かつて『軽蔑』で映画製作の裏側を描いたゴダールは、本作でも難航する映画製作の舞台裏を展開。
そこにはヨーロッパの長い歴史が育んだ"芸術"を受け継ぐ者としての矜持が存在し、
左傾化時代のゴダールがメインストリームに不在中、シーンは益々ハリウッド主体の映画産業へと変遷していった実情に切り込んでいます。

自然光によって積み重なり、歴史を育んできた芸術を映画という分野で具現化しようとする苦悩は、ゴダール自身の吐露でもあります。

袂を別った元・盟友トリュフォーは『アメリカの夜』で映画製作の舞台裏を描き、疑似夜景の撮影方法を意味するタイトル『Day for Night』をつけていたわけですが、
ゴダールが『パッション』で光(とりわけ自然光の再現)にこだわった内容はトリュフォーに対する彼なりのアンサーとも受けとれます。

これにはゴダールが商業映画から離れたすぐ後、『勝手にしやがれ』『気狂いピエロ』のベルモンドを主役に迎えてトリュフォーが故意に『暗くなるまでこの恋を』を制作した経緯も含まれると云って良いかも知れません。

また本作は高い撮影技術で映像を構築したラウル・クタールの功績無しには語れません。
(実際その成果は認められ、撮影監督クタールはカンヌ映画祭にて技術大賞を獲得!)

ゴダールはジガ・ヴェルトフ集団時代からの変わらぬ階級闘争的テーマや東側(ここではポーランド)の社会情勢など政治的メッセージを盛り込みつつも、ざっくりとした人間関係や恋愛模様をまばらに配することで商業映画という体裁を守っています。

ゴダールの情熱"パッション"は未だに衰えることなく、常に新しい挑戦を続けている生涯現役の映画戦士なのです。
3.0
そもそもゴダールは鑑賞クリアしたのがこれでやっと4本目。
途中で止めてしまうのも多く、観始めるが面白味を感じなく意欲を損ねてしまう。

今作はハンナ・シグラの若い頃が観たかったので。
ハンナはドイツ出身のベテラン女優。今は太ったオバサン役が板に付いてるけど、若い頃のスタイルの良さはヘルムート・ニュートンのドキュメンタリーで承知済み。当時38歳。雰囲気がカッコイイ。

ミシェル・ピコリとハンナが夫婦役。ミシェルは工場経営者。ハンナはホテル経営者。

イザベル・ユペールが当時28歳でベリーショートの素朴な工員役がキュート。


さて内容は理解不能。というかだから何?
鑑賞者は何かを得たくて観るでしょう?それが全く無いので詐欺のよう。つまらない。まぁ、私の感受性の無さが問題でしょうかね?

映画を撮影するチームがスイスの小さな村にやってきて、周りを掻き回すだけ。とにかくガチャガチャと煩いだけ。

タイトル『パッション』という作品を作っているのだが、キャストが工場から連れて来たド素人を使い、レンブラントやドラクロワの名画に真似て扮装させ、全裸にさせてカメラに収めたいが、監督が光加減に文句を付けて撮影が進まない、どんどん費用が嵩んで行くだけ。
その間、監督はハンナとイザベルと二股掛けて浮気したり、ラストも何も生まずに終わるし...

あ〜あ、時間の無駄だった。
1982年公開のゴダール監督作品『パッション』を観賞。パッションの意味は情熱、受難っていうことらしいのですが、難しい作品でした。

主演のイザベル・ユペールは公開当時で29才、ショートカットで働いていた工場を解雇される少し吃りのある喋り方のお姉ちゃん(役名もイザベル)をやっていて新鮮でした。

物語は映画の撮影現場の話とその近所の工場の話が並行して走っていて、わかりづらかったです。劇中で撮影している映画も「パッション」で、ドラクロワやレンブラント、ゴヤらの名画(「夜警」や「裸のマハ」等々)を再現しようとしているのですが、遅々として進まず。制作日数も予定オーバー、費用もオーバーしていく状況で、撮影がストップしていて、スタッフもそれぞれ好き勝手なことをやっている...

撮影している映画の監督ジョルジーからしてイザベルと彼女が働いていた工場の社長婦人ハンナ(ハンナ・ジグラ)に対して二股をかけていたりで、訳が解りません。作っている映画の方も映像にはこだわりがあるようですが、ストーリーが無い感じで、???です。
それでも制作期間や費用がオーバーしたり、プロデューサーと対立したり、監督の大変さは伝わってはきますけど...
ちょっとフェリーニの『8 1/2』を思い出しました。

理想と現実、光と影、美と醜とか対比して描かれていたように感じましたが、なかなか理解が難しかったです。工場の方では労働者と資本家も対比させていました。使われている音楽も、労働者を連想するものや資本家を連想するものを使っているようなので、その辺の知識があれば理解が深まるかもしれませんね。

この作品、今は閉館になった六本木のシネ・ヴィヴァンが出来た時に公開されていた映画なんですが、見逃してしまい、やっと観られました。
でも、当時観てもやっぱり解らなかったでしょうね(笑)

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