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『ルルドの泉で』に投稿された感想・評価

4.0
うーーんおもしろかったです。
まあ嫌な話ではあるけど…嫌な話?いやいや、真実はこんなもののような気がする。
わたしはキリスト教信者だからよけいおもしろかったです。
「奇跡」に関するドラマでした。

奇跡かまたは偶然か、どうなのかね…と、濁しといた方が良いのでは、ということって世の中けっこうあると思うのですが、キリスト教ではきっぱり、奇跡かそうでないか、を、判断する機関があります。
キリスト教カトリックには「聖人」という制度があるからです。
カトリックの「聖人」として記録される人々は、生前の行いとともに、死後「奇跡」が行われたかどうかが判断基準となります(それと、遺体が腐らないこと)。
その聖人に祈ったら病気が治ったとか、あり得ないことが起きた、そういうのが「奇跡」です。
「聖人」として有名なのは、日本ではフランシスコ・ザビエルとか、最近ではマザー・テレサが聖人と認定されましたが、きっと彼らに強く祈った人々にも奇跡が行われたのでしょう。

で、世界中の人々が巡礼に訪れるフランスの聖地「ルルドの泉」とは、19世紀に聖ベルナデッタとゆー女の子がある日水汲みに行ったらマリア様が現れて、そこから湧き出る泉を浴びたり飲んだりすると、病気が治ったりという奇跡がたびたび起きたといわれています(『聖処女』という映画になった人)。
現代においてはルルドの泉の水はペットボトルに入って売っていて、もちろん我が家にもあります(笑)。受験前とか手術前とか、何か身を守っていただきたいときに飲みます。
最近は輸出規制?してるらしく手に入りにくいですが。

そんな「ルルドの泉」に、巡礼に来た団体のお話。団体の人々は車椅子や障害のある人と、その介護人のシスターたちです。
前半は、ただ巡礼の描写が静かに続きます。

そしてある日、全身マヒの女の子「クリスティーナ」の腕が動くようになり…。
これは本当に奇跡なのか。
それではなぜ、彼女にだけ奇跡が起きたのか?
奇跡を信じて感動したり、疑ったりするカトリック信者たちの描写がリアルでした。

クリスティーナ役のシルヴィー・テステューが、とても良かったと思います。
神を信じているのか、すべてあきらめているのか、受け入れているのか、いないのか、そういう存在を、決してこちらの同情心をあおるわけでもなく演じていて(というか、存在していて)すばらしかったです。

この、ジャケ写がまた良いですね。

5月は聖母マリアの「聖母月」にあたります。
emily
3.9
フランス南西部ピレネー山脈の麓に位置し、「聖母マリア出現の地」「奇跡の水が湧き出る地」として知られるルルドに巡礼で訪れる。さほど熱心に信仰を持っていた訳ではないクリスティーヌもツアーに参加し、彼女のお世話係はマリアという女性が担当し、はじめはしっかりお世話してくれていたが、だんだん男に気を取られ、仕事がおろそかになっていく。重症で毎年巡礼に参加している人たちの中、今年初めて参加したクリスティーヌに奇跡が訪れ、嫉妬や疑惑の目にさらされる。

ルルドの美しい風景と、壮大な自然の中、観光地化されたルルドの地に心底信仰心の人たちと興味本位の人たちが入り混じる。行きかう人たちが話す奇跡の話の中、マリアはボランティアの男にうつつを抜かすようになる。全身麻痺の病気で恋することもあきらめてきたクリスティーヌは、ただその姿を眺めている。特に感情を口にすることはなく、坦々と物語が進む中で、確実に聞こえる会話から周りの人たちの心情や状況を把握させるのだ。しかしそのらの会話はただの噂話である。結末をわざと見せず、周りの人たちの会話で行間を埋めていく、そこから作り上げる”仮の真実”により、観客を操っていく手法が素晴らしい。

クリスティーヌと同室の年老いた女性や介護人のセシルが倒れて無残な姿をあらわにするシーンなど、意味深に掘り込み、それでいて処理されず謎のまま引っ張っていく。言葉少ない中で、観客の組み立て作業は難航する。

それでいながら信仰心が深く、巡礼にいつも参加していた人ではなく、そこまで強い思いのないクリスティーナに奇跡を与えるという、非常にリアルな展開から、人々の疑惑と嫉妬の渦巻き方を、会話のみで組み立てていくのは見事である。信仰の力を一番信じるべき牧師が、その奇跡を目前にしたときの態度には、皮肉感たっぷりな描写が悲愴的に響き、誰にも祝福されない奇跡にひりついた空気が漂う。

ボランティアの男の変貌ぶりと、彼の周りで嫉妬の目で見つめるマリアの絶妙な空気感、そんな冷ややかな雰囲気の中でも懇親の笑顔でダンスするクリスティーナ演じるシルヴィー・テスチューの控え目な表情が、自分の状況をしっかり捉えた絶妙な演技で溶け込んでいる。

大げさな演出はなく、しみいるように奇跡が起こり、起伏も少なく、奇跡を目前にしたとき、自分の目を疑いそうになる。言葉少なくともしっかり周りの人たちの人間ドラマを醜い部分を皮肉感たっぷりにあぶり出し、坦々と流れる日常に中に、見逃しがちな奇跡はちりばめられており、それを奇跡ととられるのは観客次第ではないかと思わせる。

障害があるから不幸だとは限らない。歩けるから幸せとは限らない。大事なのはおかれた立場をどうとらえるかである。人生は時に皮肉で残酷である。奇跡なんてそうそう起きない。それは自分自身がそう思ってるからである。きっと捉え方次第で、すべては奇跡に繋がるし、不幸も幸せに感じられるはずだ。
Poniha
3.8
難病で車イス生活のクリスティーヌという女性に起きた奇跡の話です。舞台は、奇跡を起こすことで有名なルルドの泉です。神の奇跡がテーマですが、神の奇跡に涙するという作品ではないところがクセモノです。

クリスチャンなら、奇跡を信じ、奇跡が起きれば喜ぶのが信仰心の現れと思ってました。しかし、その奇跡が自分ではなく他人に起きたら。。

淡々としてますが、人間の心の奥底にあるねたみ、嫉妬心、優越感などの感情をえぐる作品でした。人間の本質、信仰心、宗教を描いてて、意外と面白かったと思います。

ルルドの泉ってもっと静かな場所かと思ってましたが、一大観光地だったというのはびっくりでした笑。

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