ルルドの泉での作品情報・感想・評価

「ルルドの泉で」に投稿された感想・評価

euinsd

euinsdの感想・評価

4.5
ハネケの弟子だったというジェシカ・ハウスナー監督作品。
すっごいハネケ臭!
事前知識がなくても、「なんか似てるな」と感じたと思う。
でもハネケよりもずっとシンプルでわかりやすい。

物語の中心部にたどり着くまでがやけに長くてちょっと退屈。
でも、その中でも実はいろいろなことが起きていて、
後ろの方へつながってくる。

とにかく地味で救いがない。

嫉妬深く懐疑的で、利己主義者ばかりの人間が、
信仰などとは笑わせる。
ここまでは言ってないかもしれないけど、
信仰とは宗教とは何か、皮肉っているようにしか見えなかった。

無神論者、無宗教の人が見れば「そりゃそうだよね」と言いたくなるはず。

舞台が舞台だけに、登場人物は全員、鬱屈したものを抱えていて、
それを爆発させるのではなく、ポトリポトリと垂れ流すから余計息苦しい。

心理描写がとても上手だなと感じた。
このいやらしさ、残酷さ。
女性監督っぽさが出ていると思う。
始終どストライクだった。
大きな意味をもたないであろう、いたるところに貼られた顔写真や肖像画が、生きているのか死んでいるのかわからないような人々の佇まいに重なる。
音楽や景色の対位法的な使い方もそうだけどオストルンドっぽい。
m

mの感想・評価

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フランス語のクラスで鑑賞。
レアの気怠げな雰囲気が役柄にぴったりでした。
聖母マリアが出現して奇蹟を起こしたとの伝承があるルルドの泉は、病気の治癒という奇跡が起きる事がある聖地となっている。
主人公クリスティーヌ(シルヴィー・テステュー)は、多発性硬化症を患っていて首から下が動かせず、長く車椅子生活を強いられている。巡礼者の中には、何年間も毎年訪れて祈っている人も多い中、初参加で特に信仰心が厚い訳でもないクリスティーヌに奇跡が起き、祝福と共に嫉妬や信仰心の疑問などを周囲の人々にもたらす。


作品全体が淡々としていて、目線と、ちょっとした台詞で物語が流れていきます。
見終えた直後は、感想が特に出て来ず。でも、僅かに悩ましさが残りました。
人物の視線や細かな行動、カメラ構図などを読み取るタイプの映画なのかもしれませんが、私はそこまでしなくてもいいかなと…。
振れ幅の大きい事柄を、両方に振れならが進行しているように思えます。

だからこそ、巡礼地の奇跡を信じるか信じないかのように、鑑賞者も本作に、幸せを見出すか、または暗いものを見出すか、その他を見るか。それは鑑賞者に委ねられているようにみえます。

映画の技法的に見ると高評価がつく作品なのかもしれません。
あくまで主観評価なので。それに、聖地観光の気分で鑑賞したので、だいぶ違いました。
思考してみると面白い映画だと思います。
ザン

ザンの感想・評価

3.7
奇跡周辺に垣間見られるねたみや、あまり真剣でない若手介護士などのリアリティが面白い。
umeshio

umeshioの感想・評価

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20140425
宗教もの好きなので鑑賞。でも観てみると、どちらかと言えばこれは宗教云々より、人間の本質に差し迫った映画だった。奇跡を追い求めて巡礼地を訪れ、自分以外の誰かに奇跡が起こると何故あの人なのかと妬み、羨む。確かに奇跡が起こって周りから急によそよそしく接せられる主人公が可哀想だったけど、でも嫉妬してしまう周りの気持ちもわかるんだよなあ、と思ってしまった。宗教って、こういう人間の陰な部分が垣間見えやすいものな気がした。確かに奇跡だったのか?奇跡は起こったのか?この映画はそういう目線で見る映画ではなかった。レンタル
フィン

フィンの感想・評価

3.3
物静かな映画。けれどそのなかに人間味があり神秘があり美しさが絡み合う。
キリスト教 ヨーロッパの人々の心のよりどころ
神は善で全能か それは人々の心の中にある。
「神は自由である。」
奇跡 ----- 日本人に生まれて、毎日ご飯を頂いて生きていることが奇跡である。
fuu

fuuの感想・評価

3.0
エンドロールで流れるレア・セドゥ様の皮肉味たっぷりな下手くそな歌とダンスに答えみたいなものが集約されてる気がした
meg

megの感想・評価

4.0
信仰を持たない私の目には、神の存在をテーマにした皮肉なコメディ作品に映った。観客の宗教観によって印象が変わる作品だろう。とは言え、全体的にストイックな作りに新鮮さを覚える。最低限の台詞、俳優達の抑えた演技、無駄のないカメラ・ワーク、静かに進んでいく物語……。昨今の風潮とは真逆。これを退屈と感じる方が居ることも理解出来るが、私はとても楽しんだ。ヨーロッパ映画(イギリスは除く)独特のテンポと宗教に抵抗がない方にはおすすめ☆いや、寧ろ抵抗のある方が観るべき作品かも?
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