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重臣と青年将校 陸海軍流血史
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『重臣と青年将校 陸海軍流血史』に投稿された感想・評価

新東宝の大蔵貢社長が「明治天皇と日露大戦争」(1957)「天皇・皇后と日清戦争」(1958)に次いで放った戦争大作映画第三弾。監督は「地平線がぎらぎらっ」(1961)の土居通芳。

昭和初期、陸海軍の急進派青年将校が相次いで引き起こしたテロ事件を辿る。日本が満州の直接支配を始めるきっかけとなった張作霖爆殺事件(1928)、桜会による三月事件と十月事件(1931)、五・一五事件(1932)、そして二・二六事件(1936)。政党政治と重臣の腐敗を憎み、“昭和維新”という名の革命による天皇親政実現に命を懸けた青年将校たちの姿を描く。

日中戦争から始まるアジア太平洋戦争がどのような流れで起こったのか、おさらいする為に鑑賞。土居通芳監督の演出は好きなので面白く観ることが出来た。しかし、五・一五事件以前の昭和史に疎いため調べながら観る必要があった。映画の半分以上は二・二六事件に費やされているが、結果的にこれによって軍部が権力を独占し日中戦争(1937)が発生するので勉強には役立った。

二・二六事件で主役として描かれるのは青年将校のリーダー安藤大尉(宇津井健)。本作では年上で反戦派の新聞記者・藤野と懇意にしている設定で「暴力による革命はダメだぞ」と諭され決起を躊躇する。しかし、藤野が憲兵隊に拷問死させられた事を機に暴力革命へと突き進む。

最初に観た時はこのシーンに矛盾を感じて腑に落ちなかった。暴力を否定していた友人の死に接して、暴力革命を決意するとはどういうこと?【第一の疑問】。

その後は史実に沿って話が進み、安藤大尉らの処刑シーンで以下のナレーションが入って終幕する。
「青年将校たちの愛国的意図は実らず、彼らの犠牲的精神を悪用した首脳部は日を追って国政の主導権を握り、やがて世論を無視して事変を誘発し、ついに大東亜戦争の火ぶたを切って日本の運命を敗戦の悲劇へと叩き込んだのである。」

これも腑に落ちなかった。主人公を美化するために愛国的暴走テロを肯定するのは無理があるのでは?【第二の疑問】。

しかし、明治天皇三部作を大成功に導いた極右的人物=大蔵貢社長の製作映画であり、愛国の描き方にミスを犯すとも思えず、二・二六事件について最初から勉強し直してみた。

結果、当時の陸軍は天皇中心の国家改造を目指す安藤大尉ら「皇道派」と、軍事力と経済を統合した計画経済による国力強化を目指す「統制派」と、二種類の“愛国思想”が対立していたことを理解し腑に落ちた。ただしクーデターの成否いずれにしろ戦争には向かうことになったと考える。

■皇道派(大蔵貢社長の思い入れがある愛国思想)
・天皇親政による国家改造(昭和維新)を目指し、軍主導の国家改造が目標。
・皇道精神を唱え、極端な精神主義をとり、急進派の青年将校に支持された。
・理論的支柱は北一輝による「天皇社会主義」。
・クーデターなどの武力行使も肯定。
・二・二六事件の失敗により政治的影響力を失なった。

■統制派
・政財界を巻き込んでの合法的な軍事政権樹立が目標。
・軍中央部による軍の統制を重視し参謀本部や陸軍省の中堅将校で形成。
・武力によるクーデターを否定
・二・二六事件後、陸軍内での支配力を強化し日本を戦時体制へ移行
・これにより、満州事変、日中戦争、太平洋戦争へと進む軍国主義的政策が加速

※雑記
安藤大尉の研究を続けている歴史研究家・佐川仁一さんの論考が興味深かった。
・テロは忌まわしいことだが歴史の転換点にはテロやクーデターがあった
・私たちは事件を批判するだけでなく歴史的教訓を得ていくべき
・本当に救済を必要としてる人々が政治に反対する余裕も力もなく状況に埋没していくしかないとなった時、社会に潜在的に不満が蓄積されそれが爆発するのがテロ
・その条件は「政治家が変革の努力を誰もしていない」「もう方法がない」という絶望からテロが起きていくのではないか
・例えば安倍総理を暗殺した山上容疑者は、旧統一教会問題が放置された状況で誰も変革の努力をしている人間がいなかった
・1930年代と現在が似ているとしたら「裏金問題」から国民不満の高まりが大きくなってきたことが共通している。
・二・二六事件の時は「地主小作制度」が生んだ農民の貧困を何とか打開しようと将校たちが決起した。
・現在の非正規雇用と経済格差は不健全な状態。令和の「地主小作制度」のような状況だと感じる

※雑記2
昨日シネマヴェーラ渋谷に映画を観に行ったついでに、NHK放送センター前に建つ「二・二六事件慰霊像」に足を運んだ。かつてそこには陸軍刑務所があり、事件を起こした安藤大尉ら19名が処刑された。帰りにふと隣にあるビルを見たらアムウエイ渋谷本社だった。このところ某政党との繋がりが報じられている。ニセ愛国者には天誅が下ることだろう。
2.5
満州某重大(張作霖爆殺)事件にはじまり、五・一五事件、二・二六事件などと現代では教科書では教えてもメディアではあまり触れようとしない事件が大きく取り上げられている珍しい映画。というか多分こんな作品現代に作ったら色々な所から圧力が掛かって上映すら出来なくなるな…。

でも肝心の内容は事件をただ羅列するというダイジェストに近い作りでその深層には触れず(例えば満州建国の影の立役者である石原莞爾が一切登場しなかったり、満州某重大事件で田中義一総理が辞職した理由を掘り下げないので面倒くさくなって辞めてしまったような描写になっていたりなど)、どちかというとそうした事件に参加した軍部を革命して昭和維新を興そうとした将校たちが報われずに終わるさまを共感と悲哀を込めて描いておりこの当時は結構いたと思われる昭和初期のノスタルジーに浸りたいかつ維新を信じた彼らにシンパシーを感じる人向けの作品になっている印象が。なので歴史映画ならではの面白さを求めると損した気分になるが、珍奇な資料映像としての価値はあるかなと。

それでも戦争が終わって10年ぐらいに製作しているだけあって役者の軍人演技にリアリティがあるし、セットもそれなりに組まれているので(何度も使い回しているけれど)どこか安っぽいTVドラマとは違いそれなりの風格のある仕上がりになっているのでそれなりの見ごたえはある。でも二・二六パートでは新東宝が以前製作した同様の事件を題材にした『叛乱』の流用をしていたりも。

土居監督の演出はスケールの小さい歴史映画をそつなく無難にこなしている、でも狂乱する沼田曜一とラストの宇津井健の死に様は中々凄い。

後に誘拐殺人の罪で死刑になった天津七三郎がお金を盗んで叱責される軍人役で出演、でもルックスも口調も演技も突出したところが皆無で印象に残らず。
先日に続いて【二、二六事件】を描いた作品を鑑賞しました
なかなか仰々しいタイトルですが
作中の 事象の流れの割には軽くて短め
満州事変なんか数秒だし

二、二六事件の青年将校たちに対して、ちょっと同情的に映りました
本作には、僅かにそっちの偏りを感じました
彼等はただ只管に“尊皇”を掲げて
“愛国”的な運動をしただけなんだよ…とでも言いたいような

この事件を皮切りに、日本は敗戦への道 真っしぐらになっちまったよ
だから日本国民は反省して平和に生きようね
みたいなメッセージを最後に出してきて終わったね

残念ながら最近は反省できてないみたいですよ

BGMに【戦友】(明治時代の軍歌)…かな? 間違ってたらスンマセン(どこにも記録ないので確かめられないんす)

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