「先生がスパイじゃないと思っているからスパイじゃないんじゃない」という言葉に象徴されるような映画でした。北一輝先生(三國連太郎)の口から同様の言葉がたくさん。言葉遊びをしているようなというか言葉をひ…
>>続きを読む松竹ヌーヴェル・ヴァーグを代表する前衛芸術派・吉田喜重監督が二・二六事件の理論的指導者として処刑された北一輝にフォーカスした意欲作。
「エロス+虐殺」「煉獄エロイカ」に続く、『日本近代批判』3部作の…
昨今のエンタメ作品とは真逆。
公開(1973年)当時、連合赤軍に象徴される左翼が目立っていた時代背景も影響しているのか、哲学の講義か禅問答でも聴いているような難解さ。
吉田喜重監督の陰と陽、アップ…
北一輝視点のニ・ニ六事件。
自身の著書、日本改造法案に
影響を受けた青年将校や兵士が
武装クーデターに走る様、
報告と共に、北自身が戸惑い、
不安を感じる姿が興味深い。
昭和維新が失敗に終わるのを…
非常に静謐な映画。
初吉田喜重。別役実脚本。別役の芝居は、大昔、「トイレはこちら」と云うのを観たことがある。日本の不条理劇の第一人者。NHKみんなのうたで、彼が作詞した「空にはお月さま」と云うヘン…
まだニ.ニ六事件に対してのリテラシーがないのでなんとも言えないけどもう少しエンタメとしてわかりやすくした方が好み
しかし吉田喜重とATGが作ったこの映画の空気感の最大の強みが消えることは間違い無いの…
吉田喜重監督、初観賞。ニ・ニ六事件をめぐって北一輝を中心に描いた作品。
ニ・ニ六事件を起こした青年将校たちが、北一輝の著書『日本改造法案大綱』などに影響を受けていたことはよく知られている。本作の北…
陰と幾何学的な構図、高い位置から見下ろす冷徹な視点、矮小化された人物。痺れる。
明治天皇が終始後景なのも印象的。要は思想と革命の乖離の話で、そのためのこの構図だと思ったが…如何せん近代史には疎いの…