マイナー競技の設定が効果的に。ボート競技における筋肉の瞬発力と持久力における肉体的な苦痛、時代やオリンピック選考に振り回されて孤独でストイックな精神的な苦痛との兼ね合いが何とも言えない。エゴがぶつかり合い、筋肉が悲鳴を上げるようで、オリンピックへの凄まじい執念がヒシヒシと伝わる。監督が日本人でビックリ。

政治的な問題のために夢を踏みにじられた選手や、内面と闘うスポーツ選手に考え深いものがあった。
映像が綺麗なのでそのぶんも楽しめた。