ガンバレとかうるせぇの作品情報・感想・評価

ガンバレとかうるせぇ2014年製作の映画)

上映日:2019年11月23日

製作国:

上映時間:70分

3.7

あらすじ

「ガンバレとかうるせぇ」に投稿された感想・評価

QTaka

QTakaの感想・評価

3.5
感情が入り乱れる。
でも、その感情の方向が全然合わない。
ちぐはぐな感情は、やり場のない怒りになるしかないのかな。
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サッカー部、マネージャー。
一体、自分は何なの?
「試合に勝っても褒められることもないし、
負けて責められることもない。
そんな存在。」
劇中、何度か主人公がつぶやくように流れるセリフ。
集団の中の孤独なのか。
それとも、この集団自体がばらばらなのか。
それとも、ここは、もともと自分の居場所じゃなかったのか。
残るべきか、残って次の大会のチームを支えるべきなのか。
それとも、コーチが言うように、自分の道を見つけるべきなのか。
様々な葛藤が浮かび上がる。
シーンごとに、胸中に現れては答えもないまま消えていく問い。
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シチュエーションは、青春映画その物なのに、いわゆる高校生のトレンド映画にはならない。
それは、ただ一人、主人公のみを追っているから。
そして、そのことで、この映画は青春映画でありながら、深く心の動きを見せる映画になっている。
答えの無い問いと向き合いながら生きる姿を丁寧に追うことで、鑑賞者の意識に新しい視点を与えてくれた。
じっくり見られる映画だった。
深緑

深緑の感想・評価

4.0
体育会系のリアルが淡々と描かれる部活ムービー。

ブラック企業との親和性をそこに見たりもする。

人によってこういう経験が糧になったり、逆に人間性の歪みの原因になったりもするので全肯定も全否定もできません。

ただ、世にはびこる無慈悲で意味を成さない方ではない、純度高めの「ガンバレ」はやっぱり美しく尊いものです。

自分が失ってしまったものが結構描かれてて、観た後に何故か少しヘコんだりもしたけど、個人的にはかなり爪跡残った作品。
すごい好きだわ佐藤快磨監督。

制作から6年経ってるので初々しくもこの頃から独特な佇まいを見せる堀春菜と制作は前後するけど「愛うつつ」の演技が本当に素晴らしかった細川岳。この2人だけでも充分見て価値あったと思えるんだけど、本当に人の不器用なところしか出てない映画とるのよ、この監督。

70分そこそこの尺なのに少しテンポが悪い?のかすごく長く感じたところと録音に難がありすぎるところはテクニカル的な問題なので、佐藤監督にはずっと好きなもの撮り続けて欲しいと願うばかり。

このレビューはネタバレを含みます

画面もストーリーも暗めで、それがすきだった。終わり方は少し明るくて、そこも良かった。

たぶん別の映画だったらクライマックスになるかもしれない部分でケンカが起き、ああそうだよね、と思った。引退するマネージャーのためというより、キャプテンと部員の自己満だろう。
引退するつもりの有望株が、マネージャーにある条件を出すシーンは、マネージャーの子がかわいそうで本当につらくなってしまった。今まで頑張ってやってきたことを認められるでもなく、ただ『褒美』として存在を求められるつらさ。
監督からキャプテンへ、キャプテンから部員へ、部員中の先輩から後輩へ、と暴力が連鎖する様は見ていて苦しい。
恋愛要素もほとんど無く、その点も良かった。(恋愛と受け取れるかもしれないけど、そうでない余白が十分にあると感じられた)

これからもこの監督の作品を見てみたいと思う。
3年生の引退と受験までの短い期間の葛藤のお話し。
お前らが負けたのは弱いからだって言うなら引退を先延ばしても大差なくない?とも思いつつ
マネージャーとかやったことないから分からないけどあんな感じなんだろうか~なんかギスギスしてんなぁ。
部内恋愛は碌なことないでしょ…あの年代だと止められないのかもしれんが。。
部員を支える気持ちと自分に向けられた想い(紅一点だし仕方ないのでは)への落胆から逃げで辞めるしか選択肢がないというのもまぁあるあるなんかなぁ。
でも相当この子は捻くれてたよね。可愛げがあんまりない。
私だったらねじ曲がったマネージャーは嫌だし、あの顔の良いサッカー部員と付き合います。
光一

光一の感想・評価

3.5
女優業をしている友人の初主演映画。贔屓目なしに群を抜いて演技が上手かった。

不器用な高校生たちがぶつかり合う70分間でした。「映画の一番最後のセリフ」が本来あるべき【素直さ】なのだけど、そこに辿り着くまでが本当に不器用で、その泥くさい人間味が愛しく思える作品です。

登場人物はサッカー部員たちで、主人公はマネージャー。夏のインターハイに負けた後、3年生は冬の全国選手権に向けて部活を続けるか辞めるか選べるものなのですが、その「選択期間」が主な時間軸です。

音割れが酷くてビックリしました(耳が痛い…)。なぜピーク調整しなかったのか。

ストーリー点4
監督点2
役者点4
映像音楽点3
印象点4
エモーショナル点4
追加点×
総合点3.5

ストーリー点…シナリオや舞台設定など。物語に魅力を感じたか

監督点…構成や演出などのセンス。不自然さを潰してリアリティを作れているか

役者点…俳優や女優の凄み、エキストラの質。キャスティングは適役だったか

映像音楽点…撮影や編集のクオリティー。グラフィックデザインや音楽は作品の世界観に寄り添えているか

印象点…作品として記憶に残るインパクトはあったか。個人的な好みはここに

エモーショナル点…笑えたかor泣けたか。感情の振り子を揺さぶられたか

追加点…同じ点数で並んだ他作品群よりも抜きん出ていると思えた場合は0.1〜0.2点加算
高校サッカーの映画。なんとも言えない、あの不安定さが非常に良かった。

10の愛情に1の刃で切り裂いてくように
見える主人公だけど
内に秘められた情熱が
不器用に染み出ててよかった

きもちわる…って呆れ怒るところとか
喝を入れるために怒るところとか
涙を流すところとか

キャプテン、サッカー似合いすぎ。
いたよ高校の同級生に


応援してくれたの、私だったら嬉しくて喜んでたと思うけど、なっちゃんは逆だったなあ
あのシーンは衝撃だった〜

日常ってこんな感じなんだよなあ

目に見えて結果って表れないのよそんなに



2019年ー85本目
完全にタイトルに惹かれて見ました。

あの中高の部活という組織の全てを感じた。私はキャプテンのごうとマネージャーのなっちゃんには完全に感情移入は出来なかったけど、2人で部室で話すシーンから土下座のとこまで普通に泣いてた。
私の高校時代、無駄だったとは決して思わないけど正しかったとは絶対に思えないあの日々を思い出しちゃって、、、ごうとなっちゃんはあっち側で、私はこっち側だったけど。本気が理解してもらえない、むしろ本気なのかもわかんなくなってきた、何が正しいのか何に従えばいいのかわからないってとこは共感性高すぎて死ぬかと思った。それで泣いた。

人の本気のものさしって人によってほんとに違くて、こっちが本気だと思っても相手は本気と思ってないとか普通にあるよね。でもあのクズはクズ
誰も想いが叶わない。
人間て複雑な生きものなの。
だから面白い。
どうしてそうなの?

ずっと死ぬまでそうなのかもしれない。
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