ガンバレとかうるせぇの作品情報・感想・評価

ガンバレとかうるせぇ2014年製作の映画)

上映日:2019年11月23日

製作国:

上映時間:70分

3.7

あらすじ

「ガンバレとかうるせぇ」に投稿された感想・評価

織田

織田の感想・評価

4.8
高校サッカー部のマネージャー・菜津が主人公。“何か違う”苦しさをたくさん飲み込んで来た彼女の姿を見て、思うところがありすぎました。

一般的には青春のキラキラした1ページ、美談として描かれそうなワンシーンも、その直後にはあっさりと裏切られる。

菜津と同じマネージャーの立場だった人にはもちろん、選手側でマネージャーと接していた方々には是非観てほしい作品です。グサグサに刺さるぞ。


🔽感想です(ネタバレあり)🔽
https://eigakatsudou.com/archives/ganbare-toka-urusee.html
ねぎお

ねぎおの感想・評価

3.8
同じ佐藤快磨監督作品「泣く子はいねぇが」を購入。
特典でいただけた作品。
◎ぴあフィルムフェスティバルPFFアワード2014
 映画ファン賞/観客賞 受賞
◎第19回釜山国際映画祭<ニューカレンツ>ノミネート

「泣く子・・」鑑賞時「是枝さんも惚れこんだ」というワードには魅かれたけれど・・
なるほどまったく映画観ずにサッカーやってきた方なのね!笑
高校卒業後に情熱を傾ける対象を映画に切り替えたと。
そして身近にあった《部活とマネージャー》の出来事を皮肉を込めて作った本がこれ。
すげー。

****

まず観終わってすごく嬉しい気持ちになりました。
「佐藤快磨監督って一貫しているんだな・・」って。
お会いしたこともないけど、画や、その繋ぎは武骨で、たぶん不器用なタイプなんじゃないかなとか想像しています。(これからもうひとつ特典にある「壊れ始めてる、ヘイヘイヘイ」を見るわけですが)「泣く子・・」と2作拝見して、どちらも『ダメなヤツ』が描かれているなって。笑
ダメとか言っちゃうと極端かもしれませんが、言葉が下手で、自分のホントの気持ちと相手に伝わっていることにギャップが出来ちゃうタイプばかり。
だから勝手に「監督もそうなのかなあ・・」とか。

****

今作はサッカー部のマネージャー女子が主人公。
男子キャプテンも主要な人物。
夏の大会で敗戦し・・
マネージャーは代々夏を最後に引退しているが、この子はやってきたことの自負と負けん気から冬までやると宣言。・・・しかし懸命に取り組んできたこと(部費を上手にやりくりしていたことや、部室の掃除、洗濯、応援・・)は思いのほか評価を受けていない。「自分ってなんだったの?」
一方のキャプテンは一緒にやってきたエースが(キャプテンの不用意な一言が原因で)突然退部し、部員を統率する力が自分には皆無なんだと知るに至った・・。
さあ、この青春真っ只中!ふつふつとする二人はどうなっていくのか・・。

****

「泣く子・・」とどこか一致する感じ。たぶんふたつ観ると同じこと感じるんじゃないかなって思います。どっちも「え」がちっちゃい「ぇ」だとかそういうんじゃなくて。
sawak

sawakの感想・評価

3.0
高校サッカーにおいて、冬の国立を目指さず夏に引退するマネージャーの存在とは。そんな鬱屈した女子高生が「ガンバレ」と叫べるようになるまで。

秋田が産んだ期待の俊英、佐藤快磨監督作品。フェード風の色調は秋田の曇天そのもので、エナメルバッグが並ぶ様子は10年前の部活風景そっくりだった。今でも、それが無駄にデカいノースフェイスのリュックに変わっただけで、暴力の連鎖やサッカーノート、そして最後の大会なのに0-3とかで負けている時の顔の作り方とかは、そのままグラウンドに残っているんじゃないだろうか。
佐藤快磨監督作品

他人のためにやることか、自分のためにやることか。その複雑な気持ちは『壊れはじめてる、ヘイヘイヘイ』でも見られたものでした。

堀陽菜さん、細川岳さんの生身のぶつかり合いは若手キャストならではであり、良いシーンでした。
ドキュメンタリックな要素も魅力の一つです。
堀春菜ちゃん主演作で、ずっと観たくてやっと観れた。
学生時代を思い出して懐かしんだ。
インディーズ映画だからこその空気感が大好き。
katsu

katsuの感想・評価

3.7
70分に鬱積した青春が詰まっている。
思い通りにいかなくて解決策も見いだせなくて、それでも辞めるのは違う気がして。

泣く子はいねえがで佐藤快磨監督を知り鑑賞したが共通してラストの演出にものすごいエネルギーを感じる。
本当に頑張ってる人に向けられたガンバレを忌み嫌っていた菜津が、将来のこと、部活のこと、自分が本当に思っていたことを感じた時にまっさらなガンバレが菜津の口から出る、という構造が痺れた。
KatoTomoko

KatoTomokoの感想・評価

4.0
不穏すぎる演出に、突然ぶっこまれるピュアな告白とか!コンパクトなのに濃ゆい。
QTaka

QTakaの感想・評価

3.5
感情が入り乱れる。
でも、その感情の方向が全然合わない。
ちぐはぐな感情は、やり場のない怒りになるしかないのかな。
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サッカー部、マネージャー。
一体、自分は何なの?
「試合に勝っても褒められることもないし、
負けて責められることもない。
そんな存在。」
劇中、何度か主人公がつぶやくように流れるセリフ。
集団の中の孤独なのか。
それとも、この集団自体がばらばらなのか。
それとも、ここは、もともと自分の居場所じゃなかったのか。
残るべきか、残って次の大会のチームを支えるべきなのか。
それとも、コーチが言うように、自分の道を見つけるべきなのか。
様々な葛藤が浮かび上がる。
シーンごとに、胸中に現れては答えもないまま消えていく問い。
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シチュエーションは、青春映画その物なのに、いわゆる高校生のトレンド映画にはならない。
それは、ただ一人、主人公のみを追っているから。
そして、そのことで、この映画は青春映画でありながら、深く心の動きを見せる映画になっている。
答えの無い問いと向き合いながら生きる姿を丁寧に追うことで、鑑賞者の意識に新しい視点を与えてくれた。
じっくり見られる映画だった。
深緑

深緑の感想・評価

4.0
体育会系のリアルが淡々と描かれる部活ムービー。

ブラック企業との親和性をそこに見たりもする。

人によってこういう経験が糧になったり、逆に人間性の歪みの原因になったりもするので全肯定も全否定もできません。

ただ、世にはびこる無慈悲で意味を成さない方ではない、純度高めの「ガンバレ」はやっぱり美しく尊いものです。

自分が失ってしまったものが結構描かれてて、観た後に何故か少しヘコんだりもしたけど、個人的にはかなり爪跡残った作品。
すごい好きだわ佐藤快磨監督。

制作から6年経ってるので初々しくもこの頃から独特な佇まいを見せる堀春菜と制作は前後するけど「愛うつつ」の演技が本当に素晴らしかった細川岳。この2人だけでも充分見て価値あったと思えるんだけど、本当に人の不器用なところしか出てない映画とるのよ、この監督。

70分そこそこの尺なのに少しテンポが悪い?のかすごく長く感じたところと録音に難がありすぎるところはテクニカル的な問題なので、佐藤監督にはずっと好きなもの撮り続けて欲しいと願うばかり。
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