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バロッコ
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『バロッコ』に投稿された感想・評価

2.5
「バロッコ」

冒頭、薄暗い空気の中、列車から降り立つ1人の女。ボクサーの男、巨額な金、有力候補、選挙戦、恋人、瓜二つ、愛の罠、殺害、憎しみ。今、霧のアムステルダムで愛の逃避行が始まる…本作はアンドレ・テシネがイザベル・アジャーニとジェラール・ドパルデューを主演に迎えた 1976年の作品だが、日本公開は1990年。フィルム・ノワールタッチの中に描くミステリー が程よく、不条理な愛に落ちていく男女を描く。この度、VHSにて初鑑賞したが面白い。当時19歳だったアジャーニの初々しさが堪らなく、一方相手役のドパルデューはほっそりとしていてハンサムである。 また名匠P・サルドのスコアが最高だ。他にもピジェ、ブリアン等が脇を固めている。

さて、物語は選挙戦に揺れるアムステルダム。ボクサーのサムソンは有力候補の過去をネタに巨額な金を手に入れ、恋人ロールと逃げるが、謎の男が彼を殺害。なんとその男はサムソンと瓜二つで、ロールは激しく恨みながらもやがて愛の罠にはまってゆく…と簡単に説明するとこんな感じで、演奏担当しているロンドン交響楽団の音楽といい、スリリングな愛の形が感性に溢れていて、何よりも若き日の役者たちを見返すのが個人的には楽しかった。てかドパルデューってこの時28歳だったんだ。

やはりVHSなので画質が悪いというか、画面が非常に暗くて見にくかったが、セザール賞3部門受賞と言う作品なので見たくはなるものだ。特にアジャーニの大ファンとして。そういえばアジャーニの主演作品で1番好きなポゼッションはいつになったらBD化されるのだろう、今年の1月にリバイバル上映されていたが…高画質で。やっぱり、「アデルの恋の物語」同様に彼女の初期作品のアジャーニはとんでもなく可愛らしい。本当に大好きだ。
滑稽な状況がずっと続く禍々しさとI・アジャーニの美貌のコントラストが楽しめる。ブリアリ兄さんが不憫…笑
ENDO
4.0
パリに亡命したキューバの詩人であり作家、文芸評論家であるセヴェロ・サルデゥイの作品『Barroco(邦題:歪んだ真珠 バロックのコスモロジー)』(1974年)から映画のタイトルを取ったらしい。監督はルーベンスのバロック絵画『the Exchange of Princesses』(1621-1625年)からもインスピレーションを得ていると述べている。男女の入れ替わった『めまい』だが、加害と被害が反転して、亡者を再臨させようとアジャーニが恋人を殺した男(演じるのはどちらもドパルデュー)をけしかけて2人で1つの作品(人格)を完成させようと目論む。政治闘争に巻き込まれ、二重化したイメージは真偽を曖昧にして終わる。そこに個人の感情は希薄だ。娼婦ピジェと職業不明なブラッスールの夫婦は嘘みたいな友人の逃走劇を経ても何事もなかったように冴えない日常に回帰する。
スチーム・サウナへ向かうエレベーターが最高。サウナ拷問ってマン監督『Tメン』にもあった。つまりとことんノワールな展開ではある。内面のないやられっぱなしの殺し屋をステヴナンが好演。遺言フィルムを生前にチェックする軽薄なブリアリもいい。マリー・フランセが披露する『On se voit se voir』はプレイリストに追加しました。

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追悼のメロディ

製作国:

上映時間:

121分

ジャンル:

3.5

あらすじ

北フランスのある町。列車が駅に到着し、フランソワという男が7年ぶりに町を訪れる。彼はフットボール選手と1人の女を殺害したという全く身に覚えのない罪で7年間投獄されていた。そして、フランソワ…

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