核戦争によって砂漠化した世紀末感満載の地球が舞台。
高温多湿の荒廃した世界にスチームパンク的なSF要素が加わったビジュアル面は本当に大好きなのだけど、それだけに心から楽しめなかった事が惜しいし悔しい。
映画祭でSFX賞を受賞してるだけあって、その点のクオリティは申し分ないはずなんだけど、とにかく肝心な部分の映像が真っ暗。
何が起こってるか分からないレベルで暗いもんだから自分が何を観てるのかもさっぱり分からなくなる。
そのうえ盛り上がりそうで盛り上がらない、もどかしい展開のせいで90分の尺が120分くらいに感じる。
ジャケ写にもなってる序盤で砂漠をポツンと歩くマスク男のシーンが相当かっこよくてテンション上がったのになー…このワクワクを返してほしい(涙)
とは言え今の最新技術でこの題材を撮りなおしたところで、何の新鮮味もないありきたりな映画になっちゃいそうだし。
もっと映画として上手く作られていたらカルトSFとしてもっと支持を得られてたんじゃないかと思うと本当に勿体ない。