誇りに命を懸けるベテラン保安官の生き様を描いた西部劇。　
ロバート・ライアンとジェフリー・ハンターが共演、ヴァージニア・メイヨがヒロインを演じる。

カンザスの田舎町が舞台。テキサスから牛追い団が訪れて町は歓迎ムードで盛り上がり、商店主たちは便乗値上げをする。
好景気に乗じてイカサマ賭博場兼酒場”パレス”が開店する一方で、昔父親が保安官に射殺された青年（ジェフリー・ハンター）が町にやって来る。
ベテラン保安官（ロバート・ライアン）は、騒動を収めようとして頭を打って目がかすむようになり、そのことのあり、保安官は青年を看守を経て保安官助手にする。
ある時、囚人が看守を殺して脱獄する。ベテランの保安官と青年の保安官助手は二人で脱獄犯を追うが…

保安官に父親を殺され恨みを抱く青年とベテラン保安官の微妙な関係の二人がバディを組む。
さらにはベテラン保安官は、時々目がかすみ、その時に命を狙われたら応戦できない。
そんな二人が脱獄した囚人たちを追うことになり、先が読めずハラハラです。
青年の成長に加えて、保安官のロマンスも描かれており、見ごたえのある作品でした。
ライオネル・ニューマンによる伸びのある口笛調のテーマ曲”誇り高き男のテーマ”も素敵です♪
果たして保安官の運命は如何に？
「恥ずかしい人生は嫌だ　記憶は残る　５分で決めたことに　一生　後悔することもある　今夜　やり直せるかもしれない」　　

2023.4　NHK BSP で鑑賞（字幕：加納礼子）

• #指輪
• #イカサマカード

西部劇🎬です。


テキサスから運ばれた牛が集まるカンザスの小さな町・・主人公の保安官は旧知の悪徳商人の酒場でイカサマ博打を見破りぶり銃撃戦となるが、牛追いの青年に助けられ命拾いをする。

しかし・・この青年は保安官が父親を射殺した敵だと信じ込んでいた。


青年の誤解を解き保安官助手となり、悪徳商人一味を懲らしめる痛快西部劇です。

ロバート・ライアンが正義感の強い保安官を演る西部劇。
町の悪党どもが彼に対して圧力をかけ亡き者にしようとするが彼は怯まず立ち向かう。
西部劇に付き物の早撃ちや一対一の決闘、疾走する馬、垢の強い悪者キャラが無いし、決めのショットのパンチ力も足りない。
音楽もそうだがスリリングな西部劇ではなくて、どちらかというとこの保安官の平凡だけど強い男のヒューマンドラマとしての要素が強い作品。

印象的なセリフがありました。
彼が過去に撃ち殺した男の息子(ジェフリー・ハンター)に「お前は丸腰のオレの親父を撃ったんだ」と無実の逆恨みを受ける。
保安官は活気盛んなこの若者にそれは間違いである事を丁寧に説明するが若者の誤解は直ぐには解けない。
ひょんな事で若者は保安官助手となり、町はずれで保安官に拳銃の早撃ちの手解きを受けることになるが、その時若者は保安官に銃口を向けるのだった。
一瞬の隙をついて彼の拳銃を奪った保安官が放ったセリフ...
「(町に)戻って飲もう。酒が必要な顔だ」

「酒が必要な顔だ」
まだ道に迷っている若者に対してこういう一言を言える男は頼もしいと思う。
私もいつか機会があったら言ってみたい。
ロバート・ライアンはパンチ力は無いけど意外にこういう一言が似合う。