抜き射ち二挺拳銃の作品情報・感想・評価・動画配信

「抜き射ち二挺拳銃」に投稿された感想・評価

catman

catmanの感想・評価

4.0
1952年の西部劇。ドン・シーゲル初期監督作。モノローグででサッサと説明を済ませるオープニングに始まり、効率的でテンポの良い展開やキレのあるアクション(銃撃戦)が如何にもシーゲルらしくてニヤニヤしてしまう。あらイイですね!!
正義の味方、主人公の保安官ライトニングが真性の間抜けなので呆れてしまうんだけど、若きオーディ・マーフィ演じる保安官の相棒シルバーキッドの方が見せ場が多くて実質的な主役と言えそう。ギャンブル好きで無鉄砲、それでいてめっぽうな腕利きという後のアンチヒーローを先取りした様なキャラクターで黒を基調にした衣装もイケてる。ただそれだったら彼をもっとメインに据えて父親の復讐劇を描けば良いのに、折角の設定が活かされてない。敵役に「あいつ何処かで見たことあるな…」とまで言わせているのに勿体ない!…って思うけど50年代の西部劇でそれは流行らないんだろうか。
ハイライトはキッドがヒロイン救出のためガラス窓にダイブして建物に突入するシーン。思わずおおっ!! と声を上げるほど、ここで見られるダイナミックなアクションとスピーディな編集は見事。ちょっとツイストしているラストも正統派のハッピーエンドとは違う奇妙な味わいがあって面白い。

売れる前のリー・マービンも台詞多めの端役で出てます。あとやっぱり馬が良いですね😊
chiyo

chiyoの感想・評価

3.5
2020/9/4
強盗団による砂金採掘場の襲撃、シルバー・キッドと町の保安官タイロン、町の娘・ダスティと鉱山会社社長の妹オパル。様々な出来事や人々が入り乱れるけれど、さくさくとテンポ良く進み、これだけの内容を僅か77分に纏められたことに感心する。と同時に、あっさりとオパルに魅了されてしまう、タイロンの人を見る目の無さに呆れるばかり。ただ、確かにオパルのドレスは荒野に映え、とても綺麗で魅力的だった。が、全てを知らされている観る側は、オパルが原因で仲違いしていくシルバー・キッドとタイロンに、ずっとやきもきしっぱなし。乗馬シーンが多めなのが嬉しいものの、タイトルに冠した“抜き打ち二挺拳銃”は登場せず、完全にタイトル詐欺である。それでも、充分に楽しめた王道西部劇。
なんだかんだ助けてくれるシルバーキッドの株はどんどんあがるのに、美女にメロメロの保安官👮‍♀️
キャラクターたちの鈍さに驚くところはあるが、テンポは悪くない。
露骨なハッピーエンド感出してきてるけど、ハッピーエンドなのかわからない。
時間が短いから内容を犠牲にテンポ感追求したんかな。
カメラワーク、照明、カット割り、編集、アクション、キャラクター、全てとても良い!!

当時としては斬新だったところもあるんじゃないかなぁ。同時代の作品と比べて描写もややハードな気がする。(気のせいだったらすみません)

ちゃんと馬に乗れる俳優のアクションの説得力もやっぱすごい。それをやたらには割らずヒキの画で長めに見せる感じとか。最後の窓割りとかすごかったな。今見ても興奮できるアクション。

77分という超タイトな尺、故にナレーションで心情を語っちゃう野暮な演出もあったが、それもまあそういうものかなと受け入れられてしまうほどに他の諸要素がとても良かった。

あと『ヘイル,シーザー!』の劇中劇でオルデン・エーレンライクが主演してた西部劇をちょっと思い出したりした。

【一番好きなシーン】
・ポーカーのシーンのポン寄り。
・強盗に襲われたと言うブラウンアイズの家を見て回る時の照明。
jj

jjの感想・評価

3.5
さすがドン・シーゲル監督!話がサクサク進む展開で最後まで見ちゃう西部劇。強盗団と保安官の対決。70分ちょいで色んなことが起こりすぎる。ファムファタールまで登場して主人公保安官を惑わす。強盗団に父親を殺された若造が保安官助手に。町の酒場にいるちょび髭男はリー・マーヴィン!セリフもけっこうあるぞ!邦題が謎。
2500

2500の感想・評価

-
初西部劇!馬がずっと良い!
男が色仕掛けに落ちん世界はないんか!
ヒチ

ヒチの感想・評価

3.0
最小手数で物語を作り上げてく。ドア開けたら二人がイチャついてるっていうくだりを反復させるのが微笑ましい。
馬が駆けるシーン、感動してしまった。速さと力強さと。カッコいい。テンポも良くて良い。
ネックレス触るところなんかも良かったな。初、ドン・シーゲルでした。
速い。敵味方にかかわらず常に相手への先回りを演じることで優位に立つことを競い合っている。待ち伏せされて転倒したオーディマーフィは次のショットではすでに銃を抜いており立ち上がれぬふりをして敵がみすみす姿を現すのを待ち構えている。スティーヴンマクナリーが町を離れるので代理を頼むと老保安官に言うと彼はすでにバッジを持ってきているぜと答える。強盗団はすでに町の中に潜伏している。人質は奪還される前によそへ隠してある、等々。この先回りの立場を覆すにはラストのオーディマーフィのように窓ガラスをぶち破って突入し一挙に距離を縮めるほかはないのも納得がいく。窓ガラスといえば保安官がチンピラを窓ガラスに投げ込むショットを屋内から撮ったところは驚いた。それからリーマービンが出ていたのも初めてわかった。強盗団を取り逃がしてしまう際に水場へと逃げ込まれる、あるいは老保安官が殺されるシーンでは雨が降りしきっているというあたりにはすでに液体の主題が露呈している