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『ふたり自身』に投稿された感想・評価

No.542[茶髪三十路ユダヤ女から金髪ピチピチWASPガールへの転進] 80点

なんでそんな邦題が付いたか関係者を小一時間問い詰めたい。ファレリー兄弟のリメイク版では「ライラにお手あげ」という題名が付いていた。そっちの方がいいじゃん。内容的にはレニーにお手上げbyケリー父って感じだけど。余談だが、リメイク版はマリン・アッカーマンとミシェル・モナハンという私しか得しないようなキャスティングだったのを強烈に覚えている。まだ見てないけど。

ユダヤ人ニューヨーカーのレニーとライラは新婚旅行でマイアミを訪れる。しかし、性格の不一致が露呈しライラの一挙手一投足にレニーのイライラが募り始める。その矢先、金髪ピチピチWASPガールのケリーに出会って心が揺らぎ始める。すぐに彼女と結婚しようと心に決めるが、ライラの存在とケリーの煮え切らない態度と堅物すぎるケリーの父親にヤキモキする。やがてライラと離婚したレニーはケリーのいる中西部にやって来る。

レニーはライラよりケリーを理想的な女性として鞍替えするが、ケリーよりも理想的な女性が現れるかもしれない。ケリーとの新婚旅行先で別の女性に出会うかもしれない。メイはそんな馬鹿げた男性"性"について上手に茶化しているのだ。現にメイは恐らくレニーがライラとの結婚で辿ったであろう過程(ろくに相手のことを調べずに恋の勢いだけで結婚に漕ぎ着ける)をケリーと共に辿り直す。こりゃ繰り返すわ。男って馬鹿ねぇ。最後の結婚式では誰にも相手にされなくなったレニーがバカラックの"Close to You"を口ずさんで映画は終わる。これはライラとの結婚式や新婚旅行でも掛かっていた曲であり、レニーが否全ての男が繰り返すであろう悲しい円環を形成している。
ちなみに、茶髪三十路ユダヤ女から金髪ピチピチWASPガールに乗り換えるっていう構図は何を意識してるんだろうか。若い方が良い的な?

ライラ役を演じるバーリンはメイの娘なんだけど、実に酷な役を演じさせるよね。ケリー役を演じるのは最高に可愛い時代のシビル・シェパード。初登場のとき後光が差してて鼻血出るかと思った。

ちなみに、私が恩師から聞いたのは"本当にオトすべきは女性の母親であり、父親は単純だから酒呑んで野球でも見れば親友になれる"とのこと。
以前見たファレリー兄弟が監督したライラにお手上げのオリジナル版。

ニール・サイモン的なのはどう考えてもこちらだし70年代的雰囲気も嫌いじゃないけど、70年代には名作映画が多かっただけにそこまで魅力的に思えなかった。(やっぱこの時代だとアメリカンニューシネマ系の方が好き)

でも砂浜における太陽の撮り方とその後の金髪美女との出会い方は印象的で結構好きだった。
muscle
5.0
マイケル・セラの人生の一本らしいが、マイケル・セラにエレイン・メイを勧めたのはミゲル・アルデタらしい。
ああ、なんというマンブルコア・アパトーギャング・カサヴェテス史。

恋を打ち明けるレストランの場面、彼女の父親との気まずすぎる食卓、ラストのパーティー辺りは本当の意味で映画史に残るシークエンス。こんな再評価されているカルト映画もない。

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