レニーはライラよりケリーを理想的な女性として鞍替えするが、ケリーよりも理想的な女性が現れるかもしれない。ケリーとの新婚旅行先で別の女性に出会うかもしれない。メイはそんな馬鹿げた男性"性"について上手に茶化しているのだ。現にメイは恐らくレニーがライラとの結婚で辿ったであろう過程(ろくに相手のことを調べずに恋の勢いだけで結婚に漕ぎ着ける)をケリーと共に辿り直す。こりゃ繰り返すわ。男って馬鹿ねぇ。最後の結婚式では誰にも相手にされなくなったレニーがバカラックの"Close to You"を口ずさんで映画は終わる。これはライラとの結婚式や新婚旅行でも掛かっていた曲であり、レニーが否全ての男が繰り返すであろう悲しい円環を形成している。 ちなみに、茶髪三十路ユダヤ女から金髪ピチピチWASPガールに乗り換えるっていう構図は何を意識してるんだろうか。若い方が良い的な?