“誰もが世界の終わりを恐れている。ホラー映画にはもってこいの機会だ。”

平成カウントダウン！90年代の良作を観よう週間。キューバ危機下フロリダで映画監督ローレンス・ウールジーが世界初の体験型ホラー映画で人々の核戦争の恐怖をエンターテイメントで塗り替えていく様を描く。「マチネー」とは直訳すると昼興行。映画の昼の上映会という意味。

ウールジーのモデルになったのはウィリアム・キャッスルという実在の映画監督で、実際に彼はキューバ危機下で体験型映画の上映をした。劇中でかかる“Mant”は50年代の実際の映画である。映画というものの存在意義を改めて思い出すことができる。今や技術が発達して映画は映画館でなくても観ることができてしまうけど、やっぱり映画館でみんなでワイワイ観ながら笑って泣いてキッスするのが良いよねって事をこれでもかってくらい詰め込んだ作品。

これをみたら映画館で「ポップコーンを買わない」という選択肢は無くなるよね（笑）。土曜の午後にみんなで観よう！

• #Florida(USA)
• #発掘良品が優秀

最近、ミニシアター含め、映画館が盛り上がってるので、この作品をオススメする！
古い作品なのに、現在の4D上映を劇中で表現しているスゴい作品。

『グレムリン』
『スモール・ソルジャーズ』
などで知られるジョーダンテ監督の作品。

とにかくB級好きには最高っす！

まだまだB級映画が公開されて、子供たちが盛り上がる時代。
ソ連との核戦争問題で不安定なアメリカ。
そんな中、放射線で蟻人間になってしまう男を描いた映画『マント』が公開になる。
その映画を軸に、その町の子供たちが恋愛や友情など青春を繰り広げる。

B級映画上映×青春ムービーという、
ありそうでないジャンル。

これはめちゃめちゃオススメ作品！！

• #たくや_映画愛作品
• #たくや_死ぬまでに観たい映画1001本

小学生の夏休み…

いとこたちと皆で映画を観に行くことになった…

チャールトン・ヘストン主演の「大地震」…
今で言うディザスター映画…当時パニック映画が大流行だったのだ…

この映画には世界初という特殊な上映方式が採用されていた…

「センサラウンド方式」
これは巨大なスピーカーから耳には聴こえない低周波を発生させ鼓膜を震わすことによって「揺れている」と錯覚をさせるという触れ込みだった…

その驚くべき効果に「揺れているという錯覚」なんてとんでもない！と小学生のおれは驚愕したのです…

映画の中でロサンゼルス大地震が発生したとたん…
「ヴヴヴヴヴヴ」と体が振動を始めておれは思わず客席の手すりを強く握りしめました…
目の前のスクリーンでは高層ビルが崩壊するシーンが流れていて…おれは映画館の天井が落ちてくるような気がしてパニック寸前になったのです。
意地の悪いことに登場人物の一人が映画を観ているシーンもあり(イーストウッドのマカロニウエスタンだった)映画内の観客も逃げ惑う！

小学生のおれにとってこの体験は強烈で、以来すっかり「映画」の虜になり映画館通いを始めることになったのです…
そして中学生のとき「タクシー・ドライバー」に出会ってしまい、生涯映画ファンになってしまったという訳です。

このあと戦争映画「ミッドウェイ」でもこの「センサラウンド方式」が採用されていて、映画冒頭の東京大空襲のシーンで客席をビリビリ揺らしましたが…これがおれが体験した「センサラウンド方式」の最後でした…

この方式はスピーカー設備がバカ高く採算がとれない上…長時間聞くと聴覚に障害を起こすリスクがあるという衝撃のニュースが流れ、あっという間に姿を消してしまいました。

「マチネー　土曜の午後はキッスで始まる」(しかしいいタイトルやなぁ)

大人だって先がわからず、悩みながら生きているんだ！

お前が言うなって感じだけど…
ジョン・グッドマンが楽しそうに演じているウールジー監督も主人公の少年もジョー・ダンテ監督本人そのものであり、おれたちなんですよね…

この映画…知りませんでした…
こんな傑作を観てなかったなんて！
まさにB級モンスター映画…ひいては映画を愛するすべての人に捧げる…と言っていい楽しい作品でした。

この映画に登場する劇中映画「マント」(蟻人間)上映にウールジー監督が仕掛ける様々なギミックは今の若い人には信じられないでしょうがほぼ実話なのです。

映画のショックに備えて看護婦(偽物でセクシー)が常駐したり、映画の中のモンスターが客席にも現れて観客を脅かしたり！
心臓麻痺を起こしても訴えないという契約書にサインさせられるとか客席に微電流が流れるとか…

全部ホントにやってたこと…最初に書いた「センサラウンド方式」もこれらのギミックは現代の3DIMAXや4DXに姿を変えて今でも存在してるというわけ…

もっと恐ろしいことに「核戦争が起こる！」って町中がパニックになってる「キューバ危機」も実話ですから…

今の北朝鮮ミサイル問題とか考えると世の中あんまり変わってねえな…

「センサラウンド方式」ですが「大地震」の中でチャールトン・ヘストンのベッドシーンで使ったら？というアイデアもあったそうですが「それはいくらなんでもヤバイだろ」ということでボツ…そのニュースを雑誌「ロードショー」で読んだ小学生のおれは…
「大人ってバカなの？」
…とちょっと不安になったのを覚えてます…

大人だって先がわからず、悩みながら生きているんだ！(ウールジー監督)…

キュートな60年代青春映画のような傑作でした😸💦

• #NAOKI'Z