水と視線と静寂

立ち寄ったガソスタはマネキンの巣窟だった！『悪魔のいけにえ』のハートフル一家をマネキンに置き換えたような作品で、ケタケタ笑いまくる気持ち悪いマネキンたちだけじゃなく、レザーフェイスのような人皮？を被ったオッサンにも追っかけ回されるサイコ＋サイキックホラー。

70年代人形ホラー繋がりでコチラも！『マジック』と同年製作とかどんだけ人形ホラー人気だったんだろ😂そういえば『チャイルドプレイ』の元ネタとして有名な『恐怖と戦慄の美女』も70年代だし、70年代の人形ホラーってもしかして熱い？ちなみに監督のデヴィッドシュモーラーはのちに『パペットマスター』も監督する人形ホラー界のレジェンド！しかも編集テッドニコラウとか🤣

本作は数多ある人形ホラーの中でもかなりユニーク！原題『Tourist Trap』の通り、家の中に入り込んだ旅行者を超能力で部屋に強引に閉じ込め、全方位に配置されたマネキンたちによる容赦ない投擲を浴びせて仕留めるという極悪トラップ！その間中マネキンたちによる騒がしい笑いが巻き起こり、トドメのパイプがブッ刺さった途端に無音に→管の中を通る血がポタポタと垂れる音のみの静けさで死を実感させるのが堪んない！

わかりやすいゴアはないながらも、この静寂によって死を意識させるのが婉曲的に残虐性を際立たせていて、他にも拘束した女性の顔に熱々の石膏を塗りながら目、口と少しずつ外部との接触器官を絶っていき、トドメの鼻塞ぎ→異様なジタバタ→静寂の流れがゾクゾクする！そして生者としか思えないマネキンたちの視線を利用することで、殺害行為を性行為としか思えないほどに病的に際立たせているのが狂いまくってて凄い！

ホラー映画あるあるな女子たちによる無駄なお色気水遊び（ポロリ無し😱）もしっかり実装。そこでタイミング良く現れるマネキン館の主人との高低差のあるやり取りは地味に上手くて、その位置関係もそうだけど水によって彼女たちが既に監禁状態にあることを意識させ、更には蛇によって安置なしまで予兆させてる。水は印象的に3度登場し、2度目は逃げるキャラの足を掬い、3度目に沈めるという象徴的な装置になってる。

というか、誰もいない辺鄙なド田舎にポツンとあるガソスタに来てみたら誰もいない→家の中に入ってみたら無人で、家中マネキンだらけとか逃げる一択しかないと思うけど、それでも必死に誰かを探そうとする熱意に感服！心臓が鋼なのかな😂

• #ホラー映画と怖い映画

不気味な主人の案内で館を回る5人の男女たちを蝋人形が襲い始めるという、新感覚のスラッシャーホラー🎎

スラッシャーホラーと聞くとみんなは仮面をつけた殺人鬼が若者たちを血祭りに上げるというイメージが強いだろう。しかし、本作品では斧やチェーンソーなどを使わずに別の方法で殺す殺人鬼が登場してくる。

冒頭で若い男性がポルターガイスト現象や動く人形に襲われるシーンや中盤でたくさんのマネキン人形が集まって襲いかかってくるシーンが個人的にはピークだった。等身大のマネキン人形がそこに立っているだけでも不気味で怖いのがいいね👍

見る順番を間違えた？せいか本作品は普通に面白かった程度で終わってしまった。なぜなら、"蝋人形の館"や"Hell House LLC"などの等身大のマネキン人形が登場するホラー映画をたくさん見てきたから。

"蝋人形の館"ではドロドロした恐怖が上手く表現されていたり、"Hell House LLC"ではゴアシーンに頼っていないのにJホラー感並みに怖がらせてきたりするので個人的にはこちらの方が怖く感じてしまった。

でも本作品も1970年代にしては1970年代に作られたホラー映画の中ではかなり怖い方に入ると思いました☺️

目が肥えているホラーファンやホラー映画が好きな若者たちからすると物足りなく感じる部分はあると思いますが、スラッシャーホラー映画界に色々な影響を与えたとも言える、隠れた名作になっているので、豆知識としてホラーファンは本作品を見るべきかもしれないと感じた🤔

グロいのは苦手だけど人形のホラー映画が好きだよっていう人にはかなりオススメ♪

※最後のドライブシーンは何やねん⁉︎😎

個人的に怖いインドネシアのホラー映画👇
【インドネシア編】
1位　Ratu Ilmu Hitam
2位　マカブル　永遠の血族
3位　禁断の扉
4位　悪魔の奴隷
5位　Impetigore
6位　悪魔に呼ばれる前に
7位　鮮血のレイトショー
8位　サードアイ
9位　ザ・ドール
10位　Death Whisper

次回はロシア編です🇷🇺
お楽しみに♪

• #ホラー
• #ドールホラー
• #サイキックホラー
• #スラッシャーホラー
• #マネキン
• #人形

This is not happening !!!

『マッドボンバー』でマッドにボンバーしてたチャック・コナーズがまたまたマッドにさらにサイキックに襲い掛かってくるホラー☆

人型の人形が苦手なので、マネキンとかマジ怖い！

そんなんが冒頭からゴリゴリに出てくるし、なんならオチとか凄いことに！！

これは確かに『悪魔のいけにえ』だぁ～



車が故障した男女4人はマネキンの館へ。

そこの主人スローソン(チャック・コナーズ)にもてなされるが、何かおかしい。

隣の家にはマネキンがいっぱいだし、なんか動くし、スローソンの弟がいるっぽいし。

そして一人、また一人と何者かに襲われていき……



監督曰く、今作は人間の狂気を段階的に表現しているのだそう。

じわじわ狂気に飲まれ、オチであぁなるのも納得。

BGMが何故かコミカルなので、そこがまた妙にキモコワでしたw

冒頭から元気いっぱいのマネキンたち、そして絶叫！！

ここまでマネキン地獄な作品には久しぶりに出会いましたねぇ～

マネキン怖いけど楽しかった( ・∀・)ﾉ