コーエン兄弟にしてはアクがあまりなく、思っていた以上にシンプルな作品で物足りなさしかなかった。社長が飛び降り自殺して、後任に会社をよく知らないポンコツを置くという設定は悪くないのに。ティム・ロビンスがキレられながらオリエンテーションを受けるシーンが印象的。

記録。
落ちていく時にこそチャンスは訪れる。

コーエン監督による1994年作の微黒コメディ。当時の彼らにとって莫大な製作費かけたものの興収的には大失敗だった模様。

うん、面白いは面白いと思うんだけど、そこまでかな…。とっ散らかってるってゆうか、素直にこのあり得なさすぎる現世のファンタジーにノれる心境になれなかったのは覚えてる。

内容はというと、飛び降り自殺した社長の後任として新社長に仕立てられた青年の山あり谷ありサクセスストーリー。

かなりポンコツな役所のティム・ロビンスや、50sのフラフープブームに絡めた物語の運びが良き。共同で脚本書いたサム・ライミがカメオ出演、ライミや兄弟の作品の常連ブルース・キャンベルが登場するのも嬉しい。

現実にはロビンス演じるノーヴィルのように底抜けに素朴で能天気な人間が大成することは考えづらく、ちょっとシニカルな目線で観てしまったのが存分に楽しめなかった原因かも。

素直で真っ直ぐな心持ちで鑑賞出来る方、あるいはジェニファー・ジェイソン・リーのビンタにときめくM男君には味わい深い作品かもしれない。

フラフープ

大企業ハッドサッカー社の社長が自殺した
ここぞとばかりに会社乗っ取りを企てる重役マスバーガーは、入社したばかりのノーヴィルを社長の座に据えて自分の思い通りに操ろうと考える
ところが、ノーヴィルが出したアイデアによって思いがけず大ヒット商品が生まれてしまい……

1950年代の古き良きアメリカを舞台に、陰謀に巻き込まれて大企業の社長になった青年が起こす騒動を描いたコーエン兄弟によるファンタジックコメディ

思惑

ちょっと変わった話

不思議な感じ
コーエン兄弟らしさもありました

少し笑える
展開に引き込まれました

ティム・ロビンスがなかなか良かったです