旅役者を配信している動画配信サービス

『旅役者』の
動画配信サービス情報をご紹介!視聴する方法はある?

旅役者
動画配信は2025年10月時点の情報です。最新の配信状況は各サイトにてご確認ください。
本ページには動画配信サービスのプロモーションが含まれています。
目次

『旅役者』に投稿された感想・評価

slow
4.5
今まで旅役者と言えば小津安二郎の『浮草』が一番に浮かんでいた。そちらは役者業より家族の絆に重点が置かれていたように思う。
本作は役者業の物語。しかも馬を演じる兄弟の話、と言う変化球。

日常的に馬の脚癖が出たり、前脚後脚について熱弁したり。もうね、劇団四季の動物のクオリティとか知ってると、本作の馬の凄いハリボテ感が堪りません。うん、でも全然心配ない。愛おしい。
そして、まだ蚊ひとつで笑える古典的なツボが自分の中にあったのかと、そういう嬉しさもあったり。演出と役者の芝居に無駄がなく、物語がダイレクトに伝わってくるこの感じがとっても心地良い。

ラストもここ最近の映画にはないぶっ飛んだものでした。今やっても笑えないかも。これもひとえに馬役者の力によるところが大きいのかな。素晴らしい、傑作。
ある田舎に東京から菊五郎一座がやって来る。「あの有名な尾上菊五郎一座」かと思っていたら、実際に来たのは中村菊五郎一座。
誰も知らない役者達。しかも映画の主役はその一座の馬の前脚と後脚を演ってる二人組。ひょんなことからこの二人の役が本物の馬にとられてしまう。
「馬に馬が演れるかよ」と言うボヤキが可笑しい。
落語のような雰囲気のこの映画、戦前の日本映画だけれどロケがとにかく良かった😀
oto3x3
3.5
小津、溝口、黒澤と並んで、世界的に評価の高い、成瀬巳喜男。
「午前十時の映画祭」で『浮雲』が取り上げられた時、初めて観た。さすがに、成瀬の最高傑作、と呼ばれる映画。面白かった。とは云え、実は『浮雲』しか観られてないんだよなぁ。配信でも観られるものは少なからずあるし、もう少しマメに観ないとなぁ。

それと、儂の、映画を観る際の、一つの指針になっているのは、小林信彦と云う作家の存在。大学時代に、「世界の喜劇人」「日本の喜劇人」と云う著書に出逢ったことが、儂の、サブカルへの嗜好の、間違いなく一部になって、それは今も、一定生きている。マルクス兄弟好きは、明らかに、小林信彦の影響。

そんな訳で、彼の「和菓子屋の息子」と云う、自伝的クロニクルも読んでいるのだが、戦前戦時に、東京・両国で少年時代を送った小林信彦が、当時観ていた、映画や軽演劇、落語と云ったエンタメの中で、特に一章を割いて語っている役者に、「高勢実乗」と云う人が居る。
「アーノネ、オッサン。ワシャ、カーナワンヨ」と云うフレーズは、儂らの世代は、タツノコプロのアニメ『ハクション大魔王』で耳にした。元祖は高勢実乗だったのだ。小林信彦は「昭和最大の流行語」と書いている。

この、「和菓子屋の息子」の「高勢実乗」の章で、彼が真面目な芝居を見せた作品として、この、成瀬の『旅役者』を挙げている。「しかも、この作品は現存している。」と書いていて、観る機会がないものか、とずっと思っていたのだが、偶然、配信しているチャンネルを見つけてしまった。ビックリした。
早速観たら、黒澤作品でお馴染みの藤原釜足(藤原鶏太時代)や、「ウルトラQ」でお馴染みの柳谷寛がメインで出ていて、コレは嬉しかった。
お目当ての高勢実乗の芝居も、インチキ菊五郎(六代目菊五郎と云えば、音羽屋、尾上に決まっているのだが、「中村」菊五郎てw)のどこか胡散臭い、情けない感じがとてもよかった。

淡々と進む話が、最後の最後で、怒涛の展開、ぶった斬るようなオチw
1時間チョイの小品だが、さすが成瀬、ちゃんと面白かった。

『旅役者』に似ている作品

風の中の子供

上映日:

1937年11月11日

製作国・地域:

上映時間:

86分

ジャンル:

4.0

あらすじ

瀬戸内海の小島。その丘の上に善太と三平の家と牧場がある。二人は仲良しの兄弟で、牧場の手伝をしてよく働いた。ある日二人は、見知らぬ老人に馬に乗せてもらった。家に帰ってお母さんにそのことを話し…

>>続きを読む

次郎長三国志 第八部 海道一の暴れん坊

製作国・地域:

上映時間:

103分

ジャンル:

4.1

あらすじ

石松絶命!?シリーズ最高傑作と絶賛された「次郎長三国志」シリーズ第8弾!次郎長から使いを頼まれ、石松はひとり讃岐へと旅立った。途中出会ったやくざ者の政五郎とひょんな事から意気投合し、良き道…

>>続きを読む

丹下左膳餘話 百萬兩の壺

製作国・地域:

上映時間:

92分
4.3

あらすじ

伊賀の国に代々伝わるこけ猿の壺。柳生の里城主・対馬守は壺に百万両を埋めた絵図面が塗り込められているという秘密を聞く。だが、彼はその壺を、弟の源三郎が婿入りする際に引き出物として与えてしまっ…

>>続きを読む