坪田譲治児童文学の映画化は、通俗映画の達人清水宏監督に転機をもたらしたわんぱく少年映画の傑作で定評の通り。父河村黎吉が私文書偽造で留置され、取り残された母吉川満子と善太葉山正雄、三平爆弾小僧の生活苦…
>>続きを読む日本映画史において一際異彩を放つ天才、清水宏の代表作。
いやあ凄い。この画面の奥行き、瑞々しさ。
物語前半は小津安二郎『生れてはみたけれど』みたいだが、こっちの方がよほど単純で世知辛い。落とすと…
国立映画アーカイブで展示されていた、当時のポスターの出演者一覧の「爆弾小僧」、「アメリカ小僧」というネーミングに惹かれて鑑賞。
これが85年前の映画??と思うほど、結構面白い!日記の伏線とか一回見…
隠れた名作です!
父の録画コレクションからチョイス。
1937年、すでに国威発揚映画が増えてきた中で、子ども視点で、子どもは親の所有物や添え物ではなく、小さくても一つの人格があり、その世界があるっ…
家族が揃っている平常の幸福。牧歌的で普遍的なそれと、不穏な離散や疑念。『生まれてはみたけれど』に類似するガキ大将ヒエラルキー。正面手前から奥へ走りターザン雄叫び友だちを招集するショットの反復、捜索呼…
>>続きを読む小津、溝口が天才と呼んだ清水宏監督の代表作。子供映画の名手として決定づけた一本。児童文学作家、坪田譲治の”善太と三平”シリーズ『風の中の子供』(1936)を映画化。 キネマ旬報ベストテン4位。
わ…
ターザンのように叫べば集落の子どもがみんな出てきて遊んでいたのに、ある日突然誰も遊んでくれない。兄弟2人でするお布団でのオリンピックごっこで既にわびしかったのに、ひとりかくれんぼがあまりに切なすぎる…
>>続きを読む©1937松竹株式会社