浪花の恋の物語の作品情報・感想・評価

『浪花の恋の物語』に投稿された感想・評価

3.5
このレビューはネタバレを含みます

映画がはじまると幕が開いて、舞台がはじまる。カメラがひくと遅れてきたお客が客席の間を通ってちょっとすみませんといって横切って画面を邪魔する。映画が始まったばかりなので現実の映画館でも本当にありそう。…

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作者近松門左衛門片岡千恵蔵からの視点で、客観的に見た「冥土の飛脚」を描いた内田吐夢監督の近松心中物時代劇。亀屋忠兵衛中村錦之助は、大名家預かり金を封印切し遊女梅川有馬稲子を略奪で身受け、二人が世を憚…

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有馬稲子が主演という事で見た。
有馬稲子の花魁は本当に美しかった。
だが、それを除けば何とも同情のし難いストーリー。田中絹代とおとくさんが可哀想。
ちゅうさま、何考えてのか。金、ばら撒いたシーンなん…

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最初の忠兵衛と梅川の出会いのシーン。二人の動きが人形浄瑠璃になっているのが印象に残る。美術・鈴木孝俊。助監督・倉田準二、山下耕作、鈴木則文。
3.5

1959年製作公開。原作近松門左衛門。脚色成澤昌茂。監督内田吐夢。

人形浄瑠璃のかかっている小屋で大人たちが悩んでいる。客入りが悪い。浄瑠璃作者の近松門左衛門は客席の後方でその有様をジッと見つめて…

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ぺろ
3.8

神保町シアターにて。できるだけ初回はスクリーンで見たい内田吐夢作品。近松門左衛門を狂言回しに、養子の若旦那と花魁との悲恋を描く。端正な錦之助の顔が恋の狂気にゆがむシーンは最高ッ……

奥行のある画面…

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このレビューはネタバレを含みます

錦之助かわいいじゃねえか。市川雷蔵とかぶっちゃう路線とはいえこっちのほうが板についてたんじゃないかな。にしてもなんで有馬稲子にこんな変なメイクすんだろと思ったらすべてラストの舞台部分のためだったのか…

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斜めの奥行きの中で人を配置させ、見ている人間と見られている人間、あるいは関係ないことをしている人間を同時に映す。物語の第三者を映すような撮影は、破滅に突き進む男女の道行をすぐ横で見つめる近松門左衛門…

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近松門左衛門が1登場人物で出てくる作品といえば『藤十郎の恋』とかある。ただあっちは原作菊池寛だけど、『浪花の恋の物語』は近松門左衛門が原作でありながら、近松門左衛門が出てくる。近松らしい飛脚問屋の養…

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三國連太郎の飢餓海峡を撮った内田吐夢監督の作品。
なんと60年以上前の作品です。
ボンボンと遊女が恋に落ちるが、遊女は別に見受けの話がというよくある話です。
はっきり言って古臭いし、目新しい要素は皆…

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